『あかり。』第2部#69 三馬鹿・相米慎二監督の思い出譚
監督にとって大切だったのは、俳優やスタッフと真摯に向き合うことだけであって、他のことは結構いい加減だった。
監督を見ていると、『演出すること=仕事』というより『=生き方』に思えた。
考えてみると、アイドルたちが右往左往する恋愛ドラマみたいなものに、なんであんなにエネルギーを掛けたのだろう。
それはCMのほうも同じだった。
どっちだっていいじゃないか……と考えてしまえばそれまでのことに、なぜか一生懸命なのだ。
いわゆるわかりやすい一生懸命さとはまた違うのだけど、演技すること・