電子書籍出版社での企画編集から出版までの流れ
電子書籍を出版する。
自分一人で電子書籍を出版することもできます。
情報もツールも揃っています。
私たちDNAパブリッシングも出版社として
電子書籍出版ノウハウを伝えることもできます。
しかし、私たちはあくまで
プロの手を入れて作ることを強くお勧めしています。
セルフ出版 or プロへ任せる
それは当然のことで
素人が作るよりも、その道のプロが作った方が
良いものになるからです。
家もそうです。
1人で作る人も極稀にいますが
家づくりのプロである職人や建築会社に依頼します。
電子書籍も同じです。
自分の分身、魂とも言うべき大切な書籍だからこそ
プロに任せた方がいいと思っています。
そういった私たちの想いはこちらにも
書きました。
良かったら一度読んでみていただければと思います。
そして、今回は出版社に依頼した場合の
電子書籍が世の中に出ていくまでの流れを
お伝えさせて頂きます。
ぜひ、どのような流れで電子書籍ができあがり
世の中に旅立っていくのか、イメージしながら読んでみてください。
もし、あなたが1人で出版を目指す場合にも
役立つと思います。
1.クライアントとの打ち合わせ
最初は打合せからです。
電子書籍を作りましょう、となったら
まず、私たちはキックオフミーティングと呼んでいますが
・出版する目的
・現在の活動内容
・将来的にどうなりたいか
といった本を出すことで何を求められているか
を明確にします。
そして、雑談を交えて著者の想いや経験、人柄などを引き出し
どのようなコンセプトの本にするかを決めていきます。
コンセプト、つまりは
誰に向けて、どんな内容の本を届けるのか
です。
1冊だけの方もいれば、最初から複数冊を出版することを
決められている方もいらっしゃいます。
その時は、3冊ないし6冊トータルでどこを目指すのかを
練っていきます。
このキックオフミーティングは基本的に対面で行います。
ですが、中には海外や遠方の方などで
直接会えない場合は、SKypeやzoomといったネットを利用した
テレビ電話を利用して行う時もあります。
2.企画編集会議
続いては、編集部内での会議です。
キックオフミーティングで話し合った内容をもとに
著者が出版したいテーマや内容、キャラ立てについて
明確にして内部で意思統一を図ります。
まずは、著者の意図や目的を深くお聞きした上
書籍のコンセプトを一冊ずつ練って、チーム内で共有します。
いつも、編集者・ライター・デザイナー・制作チーの
最低4人のチームで私たちは電子書籍を作っています。
すべてを外注ではなく、こうして多くの書籍を一緒に
作っているからこその阿吽の呼吸やシナジー効果で
統一感とメッセージが伝わる一冊ができあがります。
この時に私たちが大事にしているのは
『著者のことを、恋人よりも考えること』
です。
電子書籍は、著者の魂の表現です。
深い真意、想いを汲み取り
原稿に落としこんでいきます。
時には、打合せでは話をしていなかったことも汲み取り
電子書籍として表現します。
それをするためには、恋人より・家族より
著者のことを考えます。
この会議がとても重要で、だからこそ
長く売れる太いコンテンツが詰まった書籍が出来上がります。
こうしてチーム内で、書籍のコンセプトや
内容が決まれば著者に提案してOKをもらったら
次にいきます。
3.著者へのインタビュー
続いては、著者へのインタビューです。
キックオフミーティングでの内容
企画編集部での会議
を経て、原稿を作っていくための
著者へのインタビューを編集者・ライターから
行います。
これもなるべく対面で顔を見ながら
行うようにしています。
4.ライターによる執筆
インタビューを行ったら、原稿を執筆します。
通常1万5千字〜2万字程度です。
しっかり著者の想いや意図を形にして
届けるために、執筆には時間をかけて行っていきます。
5.表紙デザインの作成
執筆が進み、原稿が出来上がりつつある段階で
表紙を作成していきます。
ここでタイトルを確定し、デザインを作り
表紙を確定させます。
同じ言葉でも
すき・好き・スキ
と書き方によって受ける印象が違うので
その都度、表紙を作りながらデザインを練り上げていきます。
6.著者による確認
原稿・表紙ともに、制作が進んだ段階で
確認をしていただきます。
原稿であれば、てにをはや言い回し、表現などを
チェックしてもらったり
表紙デザインを複数パターン提示するので
どれがいいかを選んで頂いたりします。
このやり取りを複数回、行うことで
より著者のイメージを取り入れつつ、売れる電子書籍を
作り上げていきます。
7.ePub化を行い、出版のためのファイルを作成する
こうした確認が終わったら、原稿と表紙を合わせて
ePubファイルを作成します。
これももちろん、電子書籍全体のイメージを統一して
書籍の中身の装飾でも、伝えたいメッセージが伝わるよう
こだわって作っていきます。
ちなみにePubファイルとは、電子書籍を出版するために必要な
世界基準のデータフォーマットです。
ePubファイルを使うことで
どんなパソコン、タブレット、スマホで見ても
レイアウトが崩れることなく綺麗に表示された本を読むことができます。
8.編集者がePubファイルをチェック
こうして完成したePubファイルはまず
編集者が確認します。
文章、内容や表紙、ePubファイルが適切なものかどうか
誤字脱字はもちろん、内容が著者の伝えたいと少しでもちがう場合
ライターに修正を指示して、クオリティを高めます。
これは原稿だけでなく、表紙もそうです。
電子書籍の内容はもちろん、著者のイメージと合っているか
チェックし、デザイナーに修正を指示。
場合によってはイチから作り直しを指示する時もあります。
ここまで終わって初めてクライアントへ
ePubファイルを確認してもらいます。
9.クライアントによる確認
編集者が出版できる内容に仕上がったと判断したものを、
著者自身に確認してもらいます。
ePubファイルで確認していただき
実際に出版された時の状態をイメージしてもらいながら
チェックしてもらいます。
著者のイメージとちがったり、加筆・修正したい場合も
もちろん対応しています。
10.Amazonで出版
これでOKでしたら、晴れて出版です。
Amazon上で手続きを行い、Kindleストアに
電子書籍が並ぶことになります。
ここからがもう一つ電子書籍の出版で大切な
マーケティングに移ります。
一人でも多くの人に読んでもらうための
ノウハウやすべきこともお伝えしています。
まとめ
ここまでざっと、出版の流れをお伝えしました。
なかなか実際に出版したことがある方でないと
どのような流れで1冊の電子書籍が作られるか分からないと思います。
そして、かなり手をかけて
作っていることに驚かれた方もいるのではないでしょうか。
私たちは、一冊ずつ丁寧に制作を進めています。
作業工程だけでしたら、電子書籍は無料で作ることはできますが
ここまでこだわって、手間ひまかけて、制作しているからこそ
長期間売れ続ける本になります。
それが、プロの価値、です。
私たちがいかにこだわって、一冊の電子書籍を作っているのか
少しでも伝えることができたら嬉しいです。
この記事を読んで、電子書籍を出版したい
DNAパブリッシングに依頼したい、と思われた方は
ぜひこちらからお問い合わせください。