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☆坂口さんの講演会☆(2020年5月29日AM9:00)

(執筆日時6月29日、執筆者:天池、谷口)

谷口(以下 T)「今回の記事では、坂口さんの講演会について振り返っていきましょう」
天池(以下 A)「最初の外部講師として現役高校生の坂口さんに来ていただきました。」
T:「彼女は『全国高校生マイプロジェクトアワード2019』でベストオーナーシップアワードベストラーニングアワードを受賞されるほどの実力をもつ、パワフルな女性です。」

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A:「発表したプレゼンは、病気など様々な理由で、髪を失った女性たちの輝きを発信するASPJ(Alopecia Style Project Japan)の北陸版コミュニティを作ろうとする活動過程についてだったね。」
T:「早速、実際に話して頂いた内容に入っていくわけですが、まず驚いたのは、様々な理由で髪を失っている女性は50人に1人いるという事実でした。」
A:「確かに!思ったより多くの方が悩んでいるってことだよね」

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T:「彼女もその悩める女性のひとりでした」
A:「そんななか、出会ったのがASPJという団体だったと」
T:「そう、その団体の活動に参加することで彼女は吹っ切れたわけだ」
A:「吹っ切れた?」
T:「彼女自身がまず『ひとりじゃない』ってことに気づいたんだ」
A:「だから友達にカミングアウトできたんだね」
T:「ここから彼女の活動は始まった」
A:「核となっているのは三つのシンカだったよね」
T:「一つ目は、進む方の、進化
A:「友達に髪の毛がないことをカミングアウトした時に、すんなり受け入れてくれて、かなり驚いたんだって」
T:「そうだろね、拒絶されるかもしれないという悲壮に満ちた思いが、あっさり掻き消えたんだから……」
A:「その友達に記念に頭皮にペインティングしてもらって、その写真をSNSに投稿したんじゃなかったっけ?」

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T:「この投稿には、同じ悩みを抱える方から『勇気をもらった』という反応が多数寄せられたそうだよ」
A:「彼女はこんな自分にもできることがあるんだ、って気づいて、自分を好きになれただね」
T:「自分の悩みが人を励ます一助になったことをうけて、『コンプレックスは強み』たり得るってことにたどり着いたのさ」
A:「これが一つ目のシンカ」

T:「さらにこれを深め、これからの活動に繋げていくのが、二つ目のシンカ(深化)」
A:「今度は何をしていったのかな?」
T:「まず彼女は周囲の人に受け入れてもらえたことで、自分の居場所を見つけたんだ」
A:「と、どうじにたくさんの人に支えられていることに気付いたんだね」
T:「今まで苦しんだ経験を経て、相手の気持ちを想像・理解できることから、今度は同じように悩む人たちの支えになりたいと、思いを深めていったのが……」
A:「二つ目の深化。

T:「これを伸ばしていくことが、次なるシンカ(伸化)。」
A:「次はどんな風に活動していったのかな?」
T:「彼女は(抜毛症を)カミングアウトして心が楽になったという経験上、同じ悩みを持つ人には話すことが一番効果的だと考えたんだ」
A:「そこで、悩める女性のために石川で交流会を開くことを決めたけれど……」
A:「社会が変わるという方針を掲げるASPJのような、規模が大きい団体にのっかって活動していくのは疑問を感じた」
A:「というのも、社会が変わっても、自分が自身のことを嫌いのままなら悩みが解消することはないから、だね」
T:「あくまでも、自分を受け入れて、変わることが大切ってこと」

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T:「そのために、個人ではなく、みんなで盛り上げる独自のコミュニティをつくって石川で交流会を開こうとしたんだ」
A:「開こうとした?」
T:「そう、さすがに当時の彼女でも何から始めていけばいいのかわからなかったらしい。」
T:「とはいえ行動力に定評のある彼女のことだ、すぐに人脈を築き上げ、大人からのアドバイスを基に無事に開催まで漕ぎつけた。」
T:「第一回目は、無事にオフラインで開催でき、参加して頂いた方からの反応も上々で、次はこんなこともしてみたいとアイディアも多数上がるくらいだった」
A:「まるで順風満帆を絵に描いたような……」
T:「けれど、そう長くは続かなかった」
A:「皆さんご存知、COVID-19(新型コロナ)の影響だね」
A:「出そろった案も白紙に戻さないといけない状況になってしまった。」
T:「そんななかで急速に普及したものがある。ZOOMを始めとするオンラインツールだ」
A:「うんうん、彼女ならオンラインでも変わらず、活動を活発に行ってきたことは想像できるね」
A:「外見で悩む一番ナイーブな同世代との交流会も開き、大人には話しにくいことを言える機会も作ったって聞いたよ」

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T:「彼女が言った、『オンラインを主とした交流会のような場づくりをすることで、『ひとりじゃない』ことを知ってもらえて、うれしかった、』という言葉に万感の意が感じ取れたのが印象的だったかな。」
A:「私は、いろんなところに見やすくする工夫があって、わかりやすくシンプルなスライドに加え、聞き取りやすい声だったのも心に残っているよ」
T:「一緒に講義を受けたメンバーや後日改めて観てくれた人の感想をまとめると、彼女の行動力や勇気前向きな姿勢を讃える言葉や(コンプレックスを)必要以上に悩む必要はないんだ!という自分を肯定するための要素を見つけてくれたメンバーもいたみたい」
A:「だとするのなら、彼らにとって新しい自分に向かって一歩踏み出す、またとない良い機会になったんじゃないかな!?」
T:「そうであることを主催者の1人として願っているよ」
A:「…………」

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集合写真(ZOOM上)

※記事中の写真はすべて、講演会時に実際に使われたプレゼン資料より抜粋

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