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【視聴者衝撃⁉】松岡修造さん「なりきり解説」のウラ話

今週、僕が担当した企画が大きな反響を呼んだそうで😁 実際の記事がこちらです(↓)。

「衝撃」「憑依」「絶叫」……。一体、何があったんだ、なりきり解説?

ということで、今回はウラ話をこっそり明かそうと思います🤫

「なりきり解説」とは

月曜日の『報道ステーション』で放送したテニス企画でのこと。全豪OP決勝を松岡修造さんがちょっと変わった「演出」で解説しました。

今回の面白いところは、優勝した大坂なおみ選手ではなく対戦相手の視点で描いていること、技術ではなく選手の心理を解説していること、そして、なんと言っても……。

対戦相手のジェニファー・ブレイディ選手になりきっちゃうこと笑

「なおみ、私のサーブ受けてごらん!」
「どう、なおみ! この武器、私の強烈なフォア!」
「ダブルフォルト。なに、この『圧』はなんなの?」
「アアッ!」

こういう時の修造さんは、天下無双の面白さだと思います。一見くだらなさそうなことに全力を注いでくれるので。

それは突然の閃きだった

『報ステ』でテニス解説をする際、ベースとなるのは修造さんの意見です。試合のどこに注目したのか。いつもオリジナリティがあって、かつマニアックすぎないポイントを提案してくれます。

今回の場合、大坂選手からにじみ出る女王のプレッシャーに、ブレイディ選手が圧し潰されたシーンがカギになったと。

その意見を踏まえ、ディレクターさんと僕とでどんな構成にするかを相談。今回は閃くまでが早かったと思います。

「いっそ相手側の視点で描こうか」

「修造さんが相手になりきっちゃう」

「松岡修造の『なりきり解説』ってどう?」

修造さん自身、上位ランカーと戦うときは勝手にプレッシャーで圧し潰されていたから、ブレイディ選手の気持ちはよくわかると。試合映像部分の演出は、これで決まりました。

修造さんが大事にしている「文字演出」

そして、もうひとつ考えなくてはならないのが、スタジオ部分でのキーワード。修造さんは何かをプレゼンするとき、文字を使った演出に強いこだわりを持っています。

修造さんに全て丸投げ!というわけにもいかないので、僕らも考えるんですが、これがなかなか難しい……。

日めくりカレンダーの『まいにち、修造』などを見るとわかりますが、言葉選びがとにかく独特なので、修造さんになりきらないと無理なんです😅

そんなこんなで話し合って捻り出したのが「胸熱」「胸圧」。読み方はともに「ムネアツ」。今回は四大大会決勝に初進出した「胸熱」のブレイディ選手が、大坂選手のプレッシャー(圧)によって「胸圧」になってしまったというわけです。

台本を精査して本番へ

あとはディレクターさんが用意した台本を、微調整していく作業。

例えば、今回の修造さんはいわゆる「一人二役」。試合映像が流れている間はブレイディ選手になりきりますが、スタジオでは進行役を務めなくてはならない。見ていて紛らわしくなる可能性があります。そこで……。

「ここからは松岡修造に戻ります」

と、一言足してあげると一呼吸分の間ができるし、わかりやすくなります。

そして迎えた放送当日。ここからは、ひたすら修造さんが自分の言葉に落とし込む作業です。あまり過剰にするとブレイディ選手を貶めているように見えるので、さじ加減を間違わないように……。

実際に放送されたものは台本半分にアドリブ半分。予定調和ではない感じで伝えられたのではないかと笑

今後、もしも再び「なりきり解説」を見かけたら、僕の存在を思い出してニヤッとしてくれたら幸いです。

ついでに、この記事にスキをしてくれたら、僕もニヤッとすることでしょう🤗 ここまで読んでくださってありがとうございました。

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