〝創作のビュッフェ〟へ、ようこそ。~dekoさん~
「創作してみたい」
そう思ったことはありませんか?
実のところ、僕はあります。
小説か、脚本か、あるいは漫画原作か。アイデアの種は持っているんです。でも、それを土に蒔くとなると、なかなかハードルが高いといいますか😅
なので、noteに創作を次々と投稿している方を見つけると、憧れと羨ましさを感じます。
さあ、今回はこの企画をお届けしますよー。
きょう僕が描くのは、dekoさん。
あなたも、ぜひ〝創作のビュッフェ〟をお楽しみください。
とにかく、ゼロから何かを創りあげることが好き。
自己紹介に書かれたこの一文から、あふれる創作魂を感じます。
そんなdekoさんの肩書は、主婦兼コピーライター。
出産前は百貨店の宣伝課に勤めていたといいます。そのころの苦労話が書かれているのが、こちら。
僕もことばを捻りだす仕事をしているので、わかるわー。
出口の見えない、産みの苦しみ。
ふとした瞬間に天から降ってくる正解。
そして、それを授かったときの快感。
その快感は、脳天をつらぬく麻薬のごとく。
だからこそ、苦しくてもまた書ける。僕も幾度となく体験してきました。ほんと、わかるわー。
dekoさんのnoteを読んで驚かされるのは……、
とにかくバリエーションが豊富だということ!
小説は掌編も、短編も、中編もあって、さらには詩、俳句、絵本原作……。ジャンルも多岐にわたっていて。
例えるなら、ビュッフェ。
大皿、小皿、チェーフィングが並ぶテーブルから、好きな料理を好きなだけどうぞ。がっつり食べたい人も、軽く済ませたい人も、洋食を食べたい人も、和食を食べたい人も、中華を食べたい人も……、
みーんなウェルカム🎵っていう。
雰囲気はホテルの高級レストランというより、街のビストロでしょうか。並んでいる料理は家庭的。どれもホクホクとあたたかい。
その中で最初に味わってほしいのが、こちら。
『オールド・クロック・カフェ』という小説です。
この作品、冒頭がとても好きなんですよねー。目に浮かぶような情景描写と、あとは不思議な世界観を醸し出す設定と。
そのカフェでは変わったメニューを置いていて、店内の古時計に選ばれた客には特別な体験がもたらされるというんです。
過去の『忘れ物』を思い出させてくれる、その名も「時のコーヒー」
こういう風にのっけから物語の大枠がわかって、想像を膨らませられる構成、好みなんです。
もちろん、冒頭だけが良かったわけではありません。ストーリーも魅力的でした。
中でも僕が共感したのは、2杯目のエピソードです。
妻に先立たれたガラス職人と結婚を控えた娘の物語。忘れていたものは25年前に交わしたある約束だった……、というお話。
僕も妻を亡くし、娘がいるという境遇ですから、胸に刺さること刺さること。あァ、僕もひとりで娘を送り出すのか。でも、こんな素敵な送り出し方ならアリですね。
一方、こちらはパッケージがおもしろいなと思った作品。
1本がきっかり100字という小説なんです。
少年が探し物をしながら、街を歩いていく。で、50話で行き着くところまで行き着いて、また50話かけて元の場所へと戻っていってストーリーが完結するという。
51話と50話は同じ場所、その後も49話と48話、47話と46話……、みたいに対応していきます。
文章なんだけど、フォトジェニック。
dekoさんの文章は読み手に風景を見せてくれるんです。
こうした表現の原点はどこにあるのでしょうか。
見つけたのが、この記事です。
文章の楽しさに気付いた、小学2年生のときのエピソードが書かれています。
全てのはじまりは、学校を休んだ親友のために詩を書いたことでした。そのとき、お母さんが「どんどん書いたらいいよ」と、かわいらしいノートを買い与えたんだそうです。
そのノートを埋めるのが楽しくて、書いて、書いて。
で、中学生になったあとは、たくさんの詩を書き写して、書き写して。
dekoさんが目標にしているという2つの詩、三好達治の『雪』と山村暮鳥の『風景』は、やはりどちらもフォトジェニックですね。
好きなことに出会えて、ずっと好きでいられる。それってとても幸せなことだと思います。
さあ、如何でしたでしょうか。ビュッフェのようなdekoさんのnote、一度味わいに行ってみては?
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