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【メンタル術】ここ一番で輝く〝キング〟が心掛けてきたこと

きのう、僕が携わった内村航平選手の企画が『報道ステーション』で放送されました。

今月、4大会連続の五輪出場を決めたばかり。東京五輪は個人総合ではなく、種目別の鉄棒で金メダルを目指します。五輪で輝くためには「6種目こなしてこそ体操」というこだわりを捨てる必要があった、と明かしてくれました。

そんな〝キング〟が教えてくれるのは、ここ一番で輝くための考え方です。

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五輪と世界選手権で金メダルを13個も獲得。

僕は内村選手の企画を過去に何度も担当してきました。特に印象に残っている2つの発言に、ここ一番で輝くためのヒントは隠されています。

1つ目、2012年1月に放送したときのインタビュー。ロンドン五輪イヤーを迎えたタイミングでした。

体操において、最も大切にしていることを尋ねてみると、

「うーん、安定感。例えばすごく体調が悪いなっていう日でも普通にサラッと演技できちゃうぐらいの。寝起きでも6種目やれって言われたら出来るぐらいまで」

そのあと「寝起きでも金メダルということか」と確認すると、

「取れるぐらいにしないと」

実は内村選手って、歴史的な王者なのに自分の名前を冠した技を持っていないんですよ。では、どうやって勝ってきたかというと……。

完成度の高さ。
世界からも評価される、きれいな体操。
手足の先まで神経が行き届いていて、減点されにくい演技。

まさに「神は細部に宿る」

技の難度ではなく、質を上げることを追求してきたのです。

しかも、その質の高さを寝起きでも発揮できるようになりたいと!

細部までこだわる。そのクオリティを当たり前にする。これこそ〝キング〟内村航平選手の考え方。

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そして、2つ目のインタビューは2015年8月。リオ五輪1年前のタイミングでした。

実は内村選手、ロンドン五輪の団体ではミスを連発。金メダルを逃していました。その原因を振り返ってもらうと、

「ロンドン五輪の時だけ人生で最高の演技をしてやろうと思ってたんですよ。その時点でいつもと違うことをやってしまっているので、そこが違ったのかなっていう」

いつもと違うことをしようとしたことによって、五輪の魔物が生まれたというんです。

そこで内村選手が考えたのは、五輪を特別視しないこと。

でも、それってわかっていても難しいでしょう。だから、ロンドン五輪以降はこういう風に考えることにしたんだそうです。

毎年行われる世界選手権でも「人生最高の演技」を心掛ける。

「いつもと違うこと」を「当たり前」にしてしまう。

これなら、五輪だけが特別にはならないでしょう?という理屈です。

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2つの言葉に共通しているのは「当たり前にする」ということ。

技も、心も、できて当たり前にしておく。

白井健三選手も似たようなことを言っていたことがあって、彼にとってゆかの演技は、

「ごはんを食べる、トイレに行くとたいして変わんないんですよ。自分のためにやるじゃないですか。やって当然なんですよね。なので、大して緊張もしないですし、あんまり気持ちの上下がない」

だそうです。

もしも、あなたがここ一番で輝きたいのなら、その舞台に立つまで「当たり前」の状態をつくっておく。

結局、大事なのは「備える」ということなんですね😙

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