あなたには、このクイズが解ける。YESか、NOか?
季節はちょうど今くらいだったかな。
30年近く前、僕は全国高等学校クイズ選手権に挑みました。
昨晩、なんの前触れもなく記憶がよみがえって……、
思い出し苦笑いしました😅
きっかけは、部活の先輩でした。
同じ高校の3人組なら、誰でも参加できるから行かないかと。
なので、3年生の先輩と、1年生の僕と、あとひとり1年生でチームを組んで。
当日は、福島県郡山市から宮城県仙台市まで電車に乗って、東北大会の会場である榴岡(つつじがおか)公園へ。その日の空は、とても青く晴れやかでした。
そこには、何千人がいたのでしょう。想像していた以上の人数、そして熱気。
そんな中、司会の福澤朗さんがステージに登壇して、
「ファイヤー🔥」「燃えているかー🔥」
みんなノリノリですよ。
うおー!とか叫んで、まさに合戦前のごときテンション。
で、YES・NOクイズが始まりました。当時はスマホなんてありませんから、知識と勘が頼りです。最初の問題は忘れましたが、YESを選んだのは覚えています。
ドキドキしました。
休日にわざわざ仙台まで来て、1問目で帰ることになるかもしれない……。
はたして。
「正解は……、YES!」
後方で「YES」と書かれた大きな幕が下がるのと同時に、ドンッという花火の音。周囲で歓喜と失意の声が入り混じりました。
そのあと、僕らは鬼がかった勘の良さを発揮し、2問目と3問目も突破。
そして、たしか次がこの問題だったんです。
時速150kmを投げる投手、手を振る速さも時速150kmである。
YESか、NOか?
YESエリアとNOエリアの中間で議論する高校生たち。
あなたも、考えてみてください。
僕らはNOを選びました。
はたして。
「正解は……、YES!」
理由は「等速直線運動だから」だとか。
お、終わった……、な、なにもかも。
しかし、ここで思わぬ展開が。
司会の福澤さんが、もったいぶって話し始めます。
今の問題、正解者があまりに少なかったとかなんとか。
え、この流れはまさか、そうなのか?
そんな鬼がかったラッキーがあるものなのか?
固唾を飲んで聞いていると、
「敗者復活戦を行ないます!」
うおおおおおおおおおおおおおおお!
僕らはまだ戦える。よし、今度こそ勝ち抜くぞ。
次の問題。
ハチドリという鳥、ハチのように嘴で花の蜜を吸う。
YESか、NOか?
さあ、この問題も考えてみてください。
僕は「YESだと思う」と言いました。
先輩は「NOだろう」
あとひとりも「だったら、NO」
「せき、多数決だから」(肩をポン)
さあ、結果ははたして?
「正解は……、YES!」
ほら見たことかァァァァァァァァァァァァァ!
逆転サヨナラ本塁打を打たれたけど、
リクエストしたらファールに判定が覆って、
よし助かったと思って次の球を投げたら、
正真正銘の逆転サヨナラ本塁打を打たれた感じ。
僕らの戦いは、そこで終わったのです。
実は、この思い出には「つづき」がありまして。
後日、東北大会のダイジェストをまとめた番組が放送されたんです。そこになんと、僕らがデカデカと映るシーンがありました。
それは、まさに2本目の本塁打を打たれる直前、NOエリアに移動している最中の様子。先輩が声高らかに言っていたんです。
「NOだ、NO! NO、NO、NO!」
その録画を見て、3人は苦笑いをしましたとさ😅
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