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74歳になる両親に終活を勧めてみた。

法事のため、両親が上京してきました。

2人とも、今年で74歳。

年の割に元気みたいなんですが、来年からは後期高齢者です。

昨年末に厚労省が公表した健康寿命(介護の必要なく健康的に日常生活を送れる期間)を見ると、男性で72.68歳、女性で75.38歳。ぼちぼち介護のことを考えるべき年齢になってきました。

だったら、この機会に終活を始めさせるのはどうか――。

ということで。

今回の法事で、僕は両親にエンディングノートを書いてもらうことにしたのです。

最初のターゲットは、福島から前乗りしてきた母。

結論から言うと……、そこそこ大変でした。

書くこと自体には乗り気でしたが、相手は74歳。

老眼で文字が見えないし、記憶力が鈍って単語や漢字が出てこないんです。

しかも、集中力も体力も落ちている。

僕としては、介護が必要になったときはどうしてほしいか、今はどんな健康状態なのか、これからの人生でどんな思い出を作っていきたいか、聞きたいことは山ほどあったんですが、途中からはしんどそうにしていました。

失敗だったと思うのは、僕の第一声。

「目次を見て、好きなところから書いていいよ」

これが良くありませんでした。

では、正解はなんだったのか。僕が思ったのは……、

「ここから書いて」

書いてもらいたい項目を指定すること。

そして、もうひとつ。

「ここは僕が書くから、空白でいいよ」

家族がいる場合、エンディングノートって本人が書かなくてもいい項目がたくさんあるんですよ。名前などの基礎情報はわかっていますし、通帳などの情報は保管場所さえ教えてくれたらいいし。

なので、そういう項目は空白のままスルーしていい。

さあ、その教訓を生かし次のターゲットへ。静岡から当日入りした父に試してみたら……、

母のときよりスムーズに事が進みました。

もし、あなたが高齢者にエンディングノートを書いてもらおうと考えているなら、相手を疲れさせない工夫をしてあげましょう。

今回、74歳の両親にエンディングノートを書かせてみて、良かったと思うことがあります。

📓今まで知らなかった情報が出てきた
📓今まで目を背けてきた問題と向き合えた
📓これから出てくるであろう問題が見えてきた

うちは父が静岡で、母が福島、一人っ子の僕は東京と、家族が離れ離れに住んでいるんですね。普段からコミュニケーションはあまり取っていません。

なので、今回のような機会は本当に貴重でした。

ちなみに話を聞いていて最も衝撃的だったのは……、

父が静岡に家を買っていたこと。

僕はもちろん、母さえも初耳でした。

オイオイ、いくらコミュニケーション少なめとはいえ、報告くらいしなさいよ。エンディングノートを書かせなかったら、いつまで黙っているつもりだったのさ笑

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