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【給食以来?】僕が牛乳瓶の蓋を開けた日~もう紙ではない!~

意外な来訪者

日曜日、徹夜の仕事を終えて眠りかけた朝のこと。

キンコーン🎵

インターホンが鳴ったんです。布団にくるまっている僕を見た娘が、玄関まで下りていってくれました。

「荷物でも届いたかな?」

……にしては、なかなか上がってこない。聞き耳を立てると、おじさんと話し込んでいる様子。

なにかの勧誘かな。相手は12歳なのに。僕が下りて応対するべきかな。でも、布団からは出たくないな。だって、眠いもの。

夢と現実が「ハーフハーフ」(by 浅田真央さん)な状態で、葛藤に苛まれること数分。上がってきた娘が両手に持っていたのは……。

数本の牛乳瓶でした。

なるほど、おじさんの正体は「牛乳配達」のセールスマンで、サンプルを置いていったわけです。

あー、なつかしい。昔は玄関先に牛乳用の木箱がある家が並んでいたし、苦学生が早朝に自転車で配達をしていましたよ。

でも、最近はめっきり見なくなったなあ。

昔と比べて便利な世の中になったので、需要は減っているんだろうなあ。

いま、どれくらい生き残っているんだろう?

って流れで調べてみたら、衝撃の事実が発覚しました。

なんと、僕が子どもだった1980年代よりも加入軒数は増加しているそうなんです❗(業界シェアトップ・株式会社 明治さん調べ)

まーーーーーじーーーーーでーーーーー❓

牛乳配達「V字回復」の理由

1980年代に大きく数を減らした牛乳配達が、どうして加入軒数を増やせたのか。理由は3点あるようです。

🌟宅配専用の商品

実は配達される商品には、スーパーやコンビニでは買えないものがあります。カルシウム・鉄分など栄養を強化したり、習慣化できるように味を変えたり。

特に「健康志向」の商品は人気が高く、牛乳以外の乳飲料、野菜ジュースなども取りそろえています。

🌟機能性アップ

牛乳瓶を入れていた木箱は、プラスチック製に。蓄冷剤を入れて保冷効果アップ。夏でも傷みにくくなり、涼しい早朝に配達する必要も、まいにち配達する必要もなくなりました。

また、紙の蓋もポリエチレン製になって密閉性アップ。その上からかぶされていたセロハンもシュリンクに。より衛生的な設計になりました。

🌟高齢者に向けたサービス

一部の販売店では牛乳配達の地域密着性を生かして、高齢者に向けたサービスを行なっているそうです。買い物代行、廃品回収、そして遠くに住んでいる家族の安否確認ができる見守りサービスなど。

将来、うちの息子と娘がそれぞれ家族を持って、僕が一人暮らしになったら加入しようかな。リアルにそう思いました笑

牛乳瓶の思い出

せっかくなので、娘がもらってきた牛乳を1本もらってゴクリ。

僕は銭湯に行っても牛乳を買うタイプではないので、瓶を手にするのは本当に久しぶり。うおおおおお、給食の思い出が次々と掘り起こされていく……。

🌟紙の蓋がうまく取れない!

当時、僕は爪をかむくせがあったので、紙の蓋がなかなか取れないときがありました。表層の部分だけはがしてしまったり、瓶の中に落としてしまったり。

先生の机には、あの針がついた蓋開けの道具(正式名称はないらしい)が置いてあったけど「いともたやすく行われるえげつない行為(D4C)」な気がして、あまりつかいませんでした。

🌟地域限定・期間限定ローカルルール

ある時期、僕の学校では牛乳瓶が2種類ありました。「要冷蔵10℃以下」って書いてある瓶と、何も書いていない瓶。

いま考えると、本当にどうでもいいことなんですが、書いてある瓶の争奪戦が繰り広げられていました。中身は変わらないのに。

🌟「牛乳」と「恋」

牛乳を口に含んだ瞬間に笑わそうと仕掛けてくるヤツ、いませんでした? 5年生のとき、僕はそれで盛大に「プバッ」となったことがあります。もう、男塾死天王・卍丸の含み針くらい勢いよく噴きました。

そのとき、床の牛乳を黙って拭いてくれたのが、当時好きだった女の子。30年以上経った今も、その光景は覚えています。嬉しかったなあ。

まあ、僕を笑わせた張本人なんですが。

ちなみに、時代とともに進化しているのは配達だけではないそうで。


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