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僕が音楽の語り方を学んだ日。~Tomさん~

世にあまたある考察記事。

映画に、ドラマに、漫画に、対象は様々で、書き手の豊富な知識、観察力と想像力には感心させられます。

さて、きょうはこちらの企画です。

僕が描くのは、Tomさん。あるものを考察しています。

はたして、あるものとはなんなのか。

答えは……、音楽🎵

さあ、ここでちょっと考えてみてください。

もし、あなたがお気に入りの曲に出会ったとして、受けた感動・衝撃を人に伝えるとしたら、一体どんな言葉を選ぶでしょう。

意外と難しくないですか?

曲調がかっこいいとか、歌唱力がすごいとか、そんな言葉ではあなたの感動・衝撃を伝えきれませんよね。まして、その曲について考察するなんて、もっと難しいと思うんです。

では、Tomさんはどうしているのか。YOASOBIさんの『夜に駆ける』について書いた記事を見ていきましょう。

クリックしてみて驚かされたのは、ボリュームです。

なんと、1万字!

僕の記事に置き換えたら、1カ月分の量です笑

ボカロ要素がぎっしり詰まったメロディの中に、J-POPで好まれるコード進行が使われていることに言及していたり、この曲の原作である『タナトスの誘惑』が、実際にどのように落とし込まれているか検証したり、音楽に疎い僕も「へえ」と思うような考察がくり広げられています。

しかし……、

なにより僕が惹きつけられたのは、冒頭です。

ご覧ください。えらい単語をぶち込んでおります。

時々、麻薬のような音楽に出会う。

ま、ま、麻薬!

あまりに強烈だったので、オロオロしてしまいました。しかし、確かにこの入り方はお上手。読者の興味を引けるし、目に見えないものを〝比喩〟で表現するのは有効だからです。

サビ出しのイントロで一気に惹きつけられ、間髪入れずに入るピアノの間奏では既に意識は現実に無い。そしてAメロBメロを経て、一瞬の静寂の後のサビ。鼓動の高まりと全身の毛が逆立つのを感じ、たまらず理性が一時停止ボタンを押す。あぁ、良かった、戻ってこれた。

実際にクスリを打ったらこうなるだろうという、背徳と理性の闘い。怖くなって、一時停止ボタンを押してしまうのが秀逸です。

光景が、メチャクチャ目に浮かびますもん。

僕の文章講座で例文に使わせてもらおうかな。ほんと、個性が出ています。

ただ耳を心地良くさせる音楽ではなく、曲の持つとてつもないエネルギーで殴りかかってくるような、そんな音楽。そして、殴り合いの末に魂に響いてくる音楽。そんな音楽が僕は好きだ。

そんな〝Tomさん節〟が、僕は好きだ。

こちらもオススメです。クセになってしまった方は是非。

この記事でも、一時停止ボタンを押しています笑

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