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『YOUR TAIME』で知る、時間術という罠

著書: YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術
著者: 鈴木 祐

この本を読もうとしたきっかけ

  • 忙しい現代、時間の効率化が重要視されているの周知の事実。自分にとってはストレスのかかることで、あまり得意ではなかった。そんなある時、「時間ってなんだっけ?」という疑問から本書手に取った。

読んだ後に思い浮かんだ3つのポイント

ポイント1: そもそも時間とは
ポイント2: 時間感覚のタイプと、そこに合う時間術
ポイント3: 結局”生きがい”があるかどうか

ポイント1: そもそも時間とは

  • 時間は変化率であり、今という時間を軸に、過去起きたこと(想起)とこれから起こること(予期)の確率のことをだという。

  • 想起と予期は、人によって、特性が濃かったり薄かったり多かったりと様々なタイプがいる。ここを理解して、初めて自分に合う時間術なるものを使う。

  • 例えば、予期(これから起こること)が薄い人は、イメージすることが苦手なので、カレンダー機能を使用して現実味を持たせる。そこから予定を計画していく、といった具合だ。

ポイント2: 時間感覚のタイプと、そこに合う時間術

  • 私の場合は、予期が濃い&多い・想起は肯定的すぎる。

  • 予期が濃いは、将来に繋がらないことはやらず、目の間の欲望を犠牲にしがち。遊ぶ暇もなく燃え尽き症候群になりやすい。長期的に人生を壊し、生産性だけで何が楽しいのかわからない日々を過ごすことになる。有効な時間術として”プレコミットメント”という手法がある。とてもシンプルで、先にキャンセルできない予定を組んでしまうことだ。ゆとりが生まれ、考える時間を作り、自分と向き合う時間を作る。生産性から離れ、極端なバランスを整えるものだ。

  • 予期が多いは「明日は会議だ!家の掃除もしないと。あの申し込みもしないと」とやるべきことが大きく、意識があちらこちらになりがち。迷いの原因や選択疲れが起きる。時間術として”SSCエクササイズ”がある。タスクを洗い出し、本書に書かれている社会的価値・個人的価値・重要性などの質問に照らし合わせながら点数化し、点数の低いものは誰かにお願いしたり、放棄する。

  • 考え方としては、エッセンシャル思考に近いものなので、そちらも真似する形でも良いと思う。

  • 最後に、想起が肯定的すぎるのは、作業に対するモチベーションは高い反面、過去起きたことを過度にポジティブな出来事としてしまう。例えば、作業時間を見積もるとき、長くかかったことを無視し、時間を甘く見積り足りなくなってしまうなどだ。時間術としては”タイムログ・アドバンス分析”だ。1日の作業を書き出し、カテゴリー分けをする(仕事なら、作業・ミーティング・調査など)。その後、無駄な時間があった場合は、浪費時間・邪魔時間…etcとラベル付けする。あとは、そこに対する対策を施す。熟慮プランニング・障害プランニングと組み合わせるのも良いとのことだ。ともかく、現状をありのまま認識することがスタートだ。

ポイント3: 結局”生きがい”があるかどうか

  • 最後に、時間ができたからといって新しい仕事をどんどん入れていたら、結局忙しいままだ。それを避るために”生きがい(本当にやりたいこと)”を明確にし、それに従って選択することも必要だ。

  • 生きがいという軸がなければ、対して重要でもないが緊急なことに反応してしまう。時間や仕事の奴隷になる原因だ。時間術も無意味だ。

  • 結局、本書から知れたのは”まず生きがいを明確にして、そこに結びつくことを選択し、初めて自分のタイプに合った時間術を活用する”ということだ。目的もなく目の前の時短をするのではなく、 生きがい(本当にやりたいこと)を中心に考えた上で時短しよう。なぜなら人生という長い時間軸の上で私たちは生きているから。

※ 生きがい(本当にやりたいこと)・選択について参考となる記事はこちら。ぜひご覧ください。

まとめ

  • 時間は変化率であり、予期と想起の確率を示す。個々の時間感覚に合った術を使い、生きがいを見つけることが重要。ただ結局、生きがいを明確にすることが最重要。その生きがいを中心に時間を整え、有意義な生活を送るべき。


取り入れる行動

  • プレコミットメント、SSCエクササイズを実施。

行動したことによる理想の状態

  • 時間に余裕のある感覚を持っている。そこから仕事を増やさず、余暇の時間としてキープする。

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