見出し画像

83 ワンピース(ONE PIECE)


はじめに

昨日、7月22日はワンピースの日でした。これは、超人気漫画ワンピースの1997年の週刊少年ジャンプ連載開始にちなんで、集英社が制定したものです。みなさんご存じのように、ワンピースは、日本漫画の最高発行部数記録を持つ国民的漫画です。只今、ワンピースは漫画でもアニメでも重要な局面を迎えています。いよいよ終盤といったところでしょうか。
そんな人気作品が今回、ワンピースの日に合わせて、東京ビックサイトにてあるイベントを開催しました。
7月21日(金)に「DAY1(前夜祭)」、7月22日(土)に「DAY2」の2日間で開催されたこのイベントは、東京ビッグサイトでのリアル参加と世界同時のオンライン参加の両方による開催となりました。
詳細は、下記の公式ホームページのリンク先からぜひのぞいてみてください。

作者 尾田先生

作者である尾田 栄一郎先生は、熊本県熊本市出身の日本を代表する漫画家です。尾田先生は、熊本地震の復興支援として多額の寄付をされていることでも知られています。
モンキー・D・ルフィという名義で、熊本地震の復興支援として、ふるさと納税を含む8億円の寄付があったことを県議会の場で県知事が公表したニュースは記憶に新しいです。
そうした尾田先生の取り組みに応えるために、郷土熊本の県庁周辺は、ワンピースキャラの等身大のブロンズ像が数多く点在し、ファンの間では聖地とされています。
この尾田先生への県民の信頼と期待の背景には、尾田先生の作品にかける思いを前提として、地域貢献への思いの大きさにあると言えます。

ひとつなぎの秘宝とは

この作品名にもなっているワンピースとは、「ひとつなぎの秘宝」を意味するわけですが、現在もこの正体は厚いベールに今も包まれています。
海賊王ロジャーとその一行は、最終地であるラフテルで一体何を見たのでしょうか。ロジャーの最期は大海賊時代への始まりでもありました。
海賊王ゴール・D・ロジャーの刑が執行される直前に群衆の呼びかけに対して、応えた「この世の全てをそこに置いてきた。」と笑いながら叫ぶシーンはまさに名場面です。
死期迫るロジャーが成し遂げたかった夢とはいったい何だったのでしょうか。もしかすると、ひとつなぎの秘宝とは、世界の人々をひとつなぎにする圧倒的な意外性に満ちた宝なのでしょうか。それとも人の心の中にあるような一見すると価値のないようなものなのでしょうか。
いずれにしても、全世界の人々がこの作品の行方に期待を膨らめていることは間違いのないことではないでしょうか。それこそ、まさに「ワンピース、ひとつながりの秘宝」のような状態ではないでしょうか。

日本のカルチャー

各地方のイメージキャラクターやCMなど今や官民問わず、アニメや漫画を活用して、様々なことを伝えることが効果的なものであるという認識が浸透しています。
海外が日本を代表する文化の一つであり、世界トップクラスの技術を持つものとして注目しているものの一つとしてもアニメや漫画はその地位を確立しています。ここまでの日本の近代の歴史の中で、アニメや漫画がどのように扱われてきたのか、そして、その作品を生み出してきた人々がいかに過酷な環境の中で現在の地位や表現技法を培ってきたのか、そうしたことに目を向けてみると、胸が熱くなります。
文化や伝統は、全体としての向上と個々の向上の相乗効果によりその価値を高めていきます。その中では、報われない作品も数多くあったことでしょう。しかし、そうした作品であっても実は人知れず、他のつくり手に大きな影響を与えていたという話は星の数ほどあります。まさに、すべての作品がつながり互いに影響して現在のアニメーションや漫画の世界を形作っているわけです。これもまた、現象としての「ワンピース」なのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?