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オープンな関係性を、フィジカルに感じ取る

こんにちは、ダイバーシティ工房・アウトリーチ事業部でマネージャーをしている佐藤です。
noteの写真にたびたび出てくる、体の大きいメガネくんが私です。
(今年、やせる決意をしたのですが、不思議と一向に変化がありません)

先日、マネージャーを中心とした経営会議が行われ、参加してきました。
「経営会議」と言っても、皆で数字を並べて、ひたすらにらめっこをする...ようなガチガチの会議ではなく、リラックスした雰囲気の中で「これから私たちは何をしたいのか?どこへ向かいたいのか?」ということを話し合い、考える会議です。

「やるべきこと」より「やりたいこと」の比重がちょっとだけ大きくなるうちの組織では、この「何をしたいのか」を時間をかけて話すことがとても大事だと思っています。

それがないと、「やるべきこと」一辺倒になってしまい、あっという間にモチベーションが下がってしまうからです。自分たちの生活の延長線上に社会課題を捉えようとする、ダイバーシティ工房らしい文化だなと思っています。


そんな経営会議に参加するにあたって、企画が始まった時点で私は「自分は喋らなくていいから、若手メンバーたちが自分のことを話せる時間を作ってもらおう」と考えていました。

アウトリーチ事業部は、「地域の学び舎プラット」というところを活動の拠点にしていますが、日頃そこだけで活動をしていると、どうしてもコミュニケーションの幅が狭くなってしまいがちです。

また、比較的若い人たちが集まっているプラットという場所は、時に百戦錬磨なベテランの諸先輩方の、示唆に富んだ「つぶやき」のようなものを、喉から手が出るほど欲していることもあります。

メンバーみんな、どこに出しても恥ずかしくないような素敵な人たちです。
そんな人たちをひとつの所に閉じ込めておくのは勿体ない!彼女たちの活躍できる舞台は、もっと大きくていいだろう。そんな気持ちで今回、部下2名を連れていきました。


少し話は変わるのですが、「北欧、暮らしの道具店」というECサイトを運営している「クラシコム」の青木さん・佐藤さんのインタビュー記事の中に
「身体的な知性」という言葉が何度も登場していました。

同社の人気コンテンツ(記事)は、担当者が「書きたいこと」を100%出したくなる(蛇口全開となる)ところを、企画の目的に合わせて30%や60%に調整することで生まれているといいます。ちょうどよく「蛇口の開け閉め」ができる感覚は、日々の話し合いやすり合わせの中で徐々に身体性に刷り込まれていく(=身体的な知性)というお話でした。

>私たちは社内のコミュニケーションの中で、その感覚を得ていくんですけど、ひとりじゃできるようにならないんですよ。

>チームからいろんな客観や感覚を得ていかないと、その蛇口の開け方・閉め方をフィジカルに感じ取れないんです。

この佐藤さんのコメントに、私はぐっと胸を打たれ...。そうそう、そうなんですと思いながら読んでいました。
「フィジカルに感じ取る」というのが、いまのアウトリーチ事業部にはとても必要なものなのではないか、と私は感じていたのです。


「孤立リスクのある人に会いに行き、関係性を作り、地域に繋いでいく」
というミッションを掲げている我が事業部においては、「孤立リスクのある人」に様々な選択肢を提供できるよう、各所とオープンな関係性を築くことが何より大切になってきます。

この「オープンな関係性」というのは、内にこもって毎日同じ人とコミュニケーションを取っていてはなかなか身に着きません。
逆に、ずっと外に出ていると、今度はその「オープンな関係性」に慣れきってしまい、その重要性を言葉にする機会を失ってしまうことがあります。

内だけでは身に着かない、でも外だけでも身に着かない。
それぞれを乗りこなす力を、まず何より自分自身の肌で学びとっていってほしいなという気持ちも、今回私は持っていました。

その目論見が成功したかどうか?それはまたこれから分かってくることだと思いますが、普段と違う場所で、普段一緒に働いている人たちとは違う角度から意見をもらえたことは、とても良い刺激になっていたようでした。
また、自分たちの取組にあまり触れたことのない他拠点のスタッフと話すことで、逆に自分の中で事業部の意義を整理できたということも話していました。

肌で感じ取るという意味では何より、古民家に併設されていたトランポリンを全身で満喫していたので、よかったかなと思っています。笑

帰ってきてから、誰に言われるでもなく合宿の様子を、今回はお留守番だった事業部スタッフたちに共有してくれたのもとてもよかった。
「誰に言われるでもなく」というのがキーポイントです。
今回たまたまチャンスがあっただけで、こういった「外に出る経験」というのはみんなで分かち合えるのが本当は一番いいのですから。

* * *

ダイバーシティ工房は、「制度の狭間で孤立しやすい人たち」が、困ったときにいつでも相談できる地域づくりを目指し活動するNPO法人です。
アウトリーチ事業のほか、発達障害があるお子さんを対象にした学習教室、こども主体・保護者に寄り添う保育園、コミュニティカフェ、食料支援、自立援助ホーム、SNS相談の運営など地域の0歳~20歳の子ども・若者とその家族を主な対象に活動を行っています。

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