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本気のママのための起業スクール「日本ママ起業家大学」代表理事“近藤洋子”さん

価値観が大きく変わる時代だからこそ、誰もが活躍していける。そのためには自分のものさしで幸せを測れるようになること。なぜ、あえてママにフォーカスして「日本ママ起業家大学」を立ち上げたのか、代表の近藤洋子さんにお話を伺いました。

【プロフィール】
近藤洋子(東京都出身)一般社団法人日本女性起業家支援協会 代表理事
日本ママ起業家大学 学長
FMラジオのDJ、番組制作等で約20年のキャリアを持ち、TV通販では家電ナビゲーターとして1日で1億円超の売り上げを記録。 仕事も家庭も両立する街のプレイヤーである”ママ起業家”を生み出すべく、2013年に日本ママ起業家大学を設立。これまでに延べ120名ほど卒業生を輩出。現在は、週に2回ほど東京で働きながら湘南に在住。デュアルライフを堪能中。音楽と泡とビーサンをこよなく愛するプチ更年期。著書に「面白いほど伝わる技術 1日で売上1億3千万円の通販ナビゲーターが明かす営業トーク術 」がある。

私はこのために生きる!という軸が人生の質を変える

記者:今の仕事を始めたきっかけは何ですか?

近藤: ラジオDJ の仕事を16年ぐらいやっていて、大阪の FM 802で働いていた時に母親が余命宣告をされたので、関東の方に戻ってくることになりました。
ちょうどそのタイミングで妊娠をして、旦那さんが仕事を辞めて、色々なことが重なって、母親の介護もしなければいけないという状態で、ご飯も食べていかなければいけないから、つわりを抱えながら一般企業に就職しようとトータルで200社くらいエントリーをしました。
でも、ラジオ DJという私のキャリアでいただけるお仕事は少なく、テレフォンオペレーターのような時給のお仕事がほとんどで、女性のキャリアや強みというのは業界にこそあるとその時しみじみと感じました。

記者:人生でいろんなことが重なったんですね。

近藤:ええ、そのあとラッキーなことにラジオの仕事に復活することはできたのですが、女性が年齢を重ねてから転職をするのはすごく大変だと実感しました。
一方で、当時は田園都市線沿線に住んでいて、シャツの襟を立てて犬の散歩しながら自分の得意を活かして英会話スクールや料理教室をやっているようなマダムたちがたくさんいたので、興味本位でインタビューをするコーナーを作ったんです。

記者:インタビューですか?

近藤:はい、テレフォンショッキング形式でどんどん紹介してもらって300人ぐらいインタビューさせてもらった時に、元々しゃべることと番組を作る仕事をしていたので、「もっとこういうキャッチコピーがいいんじゃないかとか、こういうプロモーションしたらいいよ」と頼まれてもいないのにアドバイスをしていたのが徐々に今の女性の起業をサポートするお仕事につながっていきました。女性はすごくコンテンツに磨きはかけるけれどアウトプットがもったいないと思いました。そんな中、母親が亡くなったんです。

記者:それはショックですね。

近藤:アルコール依存症だったので10年間ぐらい本当に身も心も朽ちて、最後は頭を打って病院に運ばれて三か月後に59歳で亡くなる姿を見た後、ずっと答えの出ない悶々としたものがありました。
「母は果たして幸せだったのだろうか?」と。
熟年離婚をしていたので、それを支えなければいけないけれど支えきれない自分ももどかしくて悩んでいたんですが、59歳だろうが20歳だろうが100歳だろうが「私はこのために生きた」という何かがあれば、人生の質が違うんじゃないかと思った時、ふと降りてきたのが「日本ママ起業家大学」でした。

記者:人生の質が変わって、幸せを感じるためには、自分はこのために生きるという軸があるといいと。

近藤:自分の軸をもつのは大事です。ママという立場の人が、自分の得意を生かして仕事をするサポートをしたいと、7年前に「日本ママ起業家大学」を一人で立ち上げました。
実は、成功しましょうという起業のスクールを作りたいとは一度も思ったことがなくて、「どう生きるか」が大事だと思っているので、ご縁があった人と丁寧に作って最終的に良かったねって乾杯ができたら自分の役割を果たせるかなと思っています。

記者:近藤さんは、自分が向いていることは何だと思いますか?

自分のものさしで幸せを測る時代

近藤:もともと番組とか、何かを「作る」ことがすごく好きで、ラジオにしてもフロントマンとして喋るよりは誰かの魅力を引き出す方が楽しいので、今やっていることもママたちの魅力をどう顕在化していくかという意味で、以前からやってることと同じようなものですね。
自分を表現するよりは、絵を引き立てるような「額縁」のような役割が自分には合っていると思います。司会だったり、ファシリテーターとかインタビュアーとか、今の立ち位置もそうですけどプロデューサーのようなお仕事が好きですね。自分が企画したイベントがうまくいって皆が盛り上がっている時が一番幸せを感じますね。

記者:今はどんな時代になってきていると感じますか?

近藤:例えて言うなら、幕末から明治維新ぐらいの大変革の時だと思います。「ものさしが一つ」で拡大していくことで幸せが測れたような、どれだけ有名か、どれだけお金を持っているか、どれだけ競争力があるかという、形があるものを所有しているかどうかではなくて。価値観がすごく変わってきているので、自分のものさしでどう幸せを測れるかということが、自分の人生を受け入れるということだと思います。それができたら、とても自由で生き生きして、自分で自分の人生をハンドリングして生きている充足感があるんじゃないかな。

記者:価値観が変わる大変革の時ですか。そんな近藤さんの夢やビジョンを聞かせてください。

近藤:今は、少し前だったら社会的弱者と言われているような人たちがスポットライトを浴びてフューチャーされる時代になってきたと思うんですね。例えば平成が始まった時には、オタクとかニートとか引きこもりとか言われてた人が活躍している。
AI とかロボットが人間の仕事を取って代わるって言われてますけど、技術革新があるからこそ、もっと人間は自分の好きなこと本当にやりたかったことをロボットや AI の力を借りてできるようになってきています。そういう人たちがさらに日の目を浴びるような、面白いことを仕掛けることができたら自分自身もワクワクすると思いますね。ママは特にそうだと思います。
子育てを一生懸命やらなくちゃいけないとか限られた時間で何もできないとか、そうじゃなくて固定概念をガラッと変えることによって枠が広がっていって、子供がいるからこそ目の前の課題に気づくことができて起業の種になっていたりするので、発想の転換をしたら、価値観が変わってきているからこそ誰にもチャンスが巡ってきていると思います。

日本の未来を面白くしていくプロデューサー

記者:そのビジョンに向けた具体的なプロジェクトはありますか?

近藤: 北九州ママ大学関門校が誕生し、ママ大学のカリキュラムをオンラインで提供しながら、地域とコラボレーションして、その地域ならではの起業を生んで行けたらと思います。今回は税理士法人のTAパートナーズさんと一緒に、ママ大学×地域で新しい科学反応が生まれたらいいなと思っています。ママ大学関門校がスタートして半年後に、各地域にも作っていきたいと思います。

記者:最後に、どんな美しい時代をつくっていきたいですか?

近藤:もっとユニークになっていったらいいと思いますね。それこそ明治維新と同じで、今までは「私なんて」と思っていた人たちも、階級とか生まれた環境とかにかかわらず、やる気と努力・根性があればどんなことでもチャレンジできるような時代になってきていると思うんです。
YouTube、AI、ロボット、技術革新が進んだことによって、自分のちょっとした得意技を活かして活躍できたりするので、そういう意味でそれぞれのユニークさが出てくる時代になっていけばいいと思います。全国的にそういう才能を持った人がたくさんいると思うんです。
今、足りないものは、それをプロデュースしていく人たち、AKB48のメンバーではなくて秋元康が増えていくことによってユニークさがキラッと光る存在に変わっていくと思って、細々とそういう役割を担わせていただいていますが、プロデューサーが増えていくことが日本の未来を面白くしていくと思いますね。

記者:みんなが主役になって行く時代、近藤さんのような方が増えたら、チャレンジする人が増えていきますね。これからのさらなるご活躍を応援しています。今日はステキなお話をありがとうございました!

◆近藤洋子さんに関する情報はこちら↓↓
参考URL https://j-mec.com/
https://j-mec.com/infomation/oc201901-online/

【編集後記】魅力的な笑顔で流暢に語る近藤さんの話に、引き込まれてしまいますが、話の内容にも「その人がどう生きたのか」という生き方が大事、後悔しない生き方をしましょう!という強いメッセージを受け取りました。そして誰もが輝いて生きていけるそんな希望を感じさせてくれました。ありがとうございました。

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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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