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企業活動の全体像を図解する『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』【無料公開#19】

8月28日発売の『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』。マクドナルド・メルカリ・SHOWROOMで事業と組織の成長を加速させてきた著者が、カルチャーを言語化し共有化するための手法をご紹介いたします。組織運営に悩む経営者、人事担当者、マネージャー、すべてのはたらく人に向けて、「新しい組織論」を無料公開にて連載いたします。

ピープルマネジメントを通してカルチャーモデルは機能する

オペレーションとはつまり、ストラテジー通りにビジネスモデルを機能させ、ビジョン・ミッションを実現するために必要なもの。

ストラテジーを定義するのは経営陣や事業責任者、経営企画の役割となります。

そして、現場の一人ひとりが、描いたビジネスモデルを最適な形で実行するというオペレーションを担います。

一方、スタンスやバリューに基づいてストラクチャー、システム、スタッフ、スキル、スタイルという他の5つの要素を設定し、定義するのは経営陣および人事部門の役割となります。

具体的には人事制度や働く環境、福利厚生など、社員が組織の内外で活動するあらゆるアウトプットに関わってきます。

そして、ピープルマネジメントは、そのカルチャーモデルを実践している現場の一人ひとりの日々の行動や言動ということになります。

そして、現場のオペレーションやピープルマネジメントを通して、会社として設計したビジネスモデルとカルチャーモデルを機能させてゆくのです。

そのためには、マネージャーが結節点となってマネジメントやコミュニケーションを通じて現場で実行し、CXとEXを向上させていくという役割が極めて重要になります。

そして、これら企業活動の全体像は次のような図式となります。(ピープルマネジメントの5Aについては、第5章で説明します)

コメント 2020-09-05 093721

つまり、この本で提示するカルチャーモデルとは、これまで曖昧だった、企業におけるカルチャーを解き明かすと、ビジョン・ミッションから規定されたバリューを中心とした7要素に分解できるということ。

これは意図的かつロジカルに設計できるものであること。

そしてそのために必要なのが「カルチャーを言語化する」というプロセスなのです。


著者プロフィール

唐澤俊輔(からさわ・しゅんすけ)

Almoha LLC, Co-Founder

大学卒業後、2005年に日本マクドナルド株式会社に入社し、28歳にして史上最年少で部長に抜擢。経営再建中には社長室長やマーケティング部長として、社内の組織変革や、マーケティングによる売上獲得に貢献、全社のV字回復を果たす。
2017年より株式会社メルカリに身を移し、執行役員VP of People & Culture 兼 社長室長。採用・育成・制度設計・労務といった人事全般からカルチャーの浸透といった、人事・組織の責任者を務め、組織の急成長やグローバル化を推進。
2019年には、SHOWROOM株式会社でCOO(最高執行責任者)として、事業成長を牽引すると共に、コーポレート基盤を確立するなど、事業と組織の成長を推進。
2020年より、Almoha LLCを共同創業し、人・組織を支援するサービス・ツールの開発を進めつつ、スタートアップ企業を中心に組織開発やカルチャー醸成の支援に取り組む。
グロービス経営大学院 客員准教授。


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