見出し画像

【「もうどうなってもいいや…」そんなときこそ友達に会う。】50代から実る人の習慣「喜びの窓口を大切にする」

50代という仕事においても家庭においても多難な時期にどう自分らしく生きていくか?30年以上人材育成に取り組んできた著者が55の秘訣をアドバイスする『50代から実る人、枯れる人』サライ.jpでも紹介され、反響の大きかった本書の一部をご紹介します!

松尾 一也 (著)

喜びの窓口を大切にする

▼枯れる人=いい友達を捨てる
 
50代にもなると多層にわたる友人がいます。
学生時代の友人、仕事で知り合った友人、趣味などの仕事以外での友人。
 
まずは同級生、何が一番楽かというと「お前、いくつになった?」という会話が必要ないことです。

大阪万博、高度経済成長、昭和歌謡、バブル、失われた20年……。
ほぼ同じ体験を重ねているので自然と共感しやすいものです。

私も高校時代の友人6人とLINEを使って日々、他愛のないやりとりをして楽しんでいます。
サッカー日本代表の試合、プロ野球の日本シリーズなどビッグクイベントの最中にそれぞれのコメントが投稿されて大変愉快です。
離れていても一緒に観戦している感じで盛り上がります。

 
たまに会って、酒を酌み交すこともありますが、ここで重要なことがあります。
さすがに50年も生きてくるとそれぞれの価値観や哲学がかなり違ってきているということです。

若い頃の友情は全幅の信頼のもとに築かれていたはずですが、中年以降はそれぞれ異質な人間同士であることを理解して、片目をつぶって仲良くする。そんな心がけも大切です。
 
仕事を通じての友人、これも天からのギフトです。
お互いの研鑽や成果をシェアできる喜びは働きがい、生きがいを感じます。
50代にもなると酸いも甘いも味わえる感性を持ち合わせていて面白さも増します。
 

また駆け引きのない仕事以外の友人というものも貴重です。
私はスポーツクラブの友人とはかなり深い絆で交友していて、共に汗を流し、たまに食事も一緒にして人生について語り合います。

 
以上のように「50代の友達ワールド」は人生の宝箱でもあります。
しかし、逆に「孤独」に陥る可能性も高いものです。
人づきあいにも疲れ、仕事がらみの人には会いたくもないし、同級生とは極力コンタクトを取りたくない、今さら同窓会なんてまっぴら御免という人も多いです。

私自身も一人メシ、一人酒、一人旅、一人で映画、一人で読書のおひとり様が気楽でいいと感じることがあります。
その気持ちもわからないでもありませんが、やっぱり生きる喜びをもたらす窓口のひとつは「友人」です。

 
数は少なくていいのです。学生時代の友人一人、仕事仲間で一人、それ以外で一人は人間関係を活性化させて大切にしましょう!

一番、避けなくてはいけないことは「セルフ・ネグレクト(自己放任)」に陥ることです。

セルフ・ネグレクトは孤独死の8割を占めると言われており、近年深刻な社会問題となっています。
「もうどうなってもいいや」という心境になった時こそ、友達に会うことです。

(松尾一也 著『50代から実る人、枯れる人』第1章より一部抜粋)

■著者紹介

松尾一也 (まつお・かずや)
株式会社ルネッサンス・アイズ 代表取締役会長/作家
1961年東京生まれ。大学時代より東洋思想を学び、あわせて世界各地を旅して人間教育に目覚める。富士通㈱を経て、26歳で(株)ルネッサンス・アイズを創業。「人間学の探究」をライフワークに竹村健一氏、渡部昇一氏、本田健氏など日本をリードする人物の講演会を数多くプロデュース。現在では850名を超える講師陣ネットワークを築く。自身も人間力、リーダーシップ、モチベーション、コミュニケーションなど「人と組織の成長」にフォーカスしたテーマにて企業、官公庁、学校、病院などで講演・研修している。主な著書に『出逢い力─ ─あなたに逢えてよかったと言われる人生』(明日香出版社)、『奇跡の人間育成 大差を微差に縮め、微差を大差に広げる技法』(きずな出版)他がある。
(株)WISDOM SCHOOL取締役/大本山 弘法寺(真言宗)にて僧籍取得/日本プロトコール&マナーズ協会専務理事

■今回紹介した書籍

役職定年・親の介護・子供の教育の仕上げ……
人生100年時代は、50代の決断で差がつく!
人材育成のエキスパートが大公開! 理想の人生を手に入れる55の秘訣


■目次

第1章 現実を知る
 01 今、どのステージにいるかを見つめ直す
 02 苦悩を受け止める
 03 客観的に自分をいたわる
 04 挫折免疫力をつける……他
第2章 人間関係を整える
 07 人生を幸せにするものに気づく
 08 人間関係の棚卸しをする
 09 家族との温度を高める
 10 喜びの窓口を大切にする
 11 明るく気軽に声を掛ける……他
第3章 心を整える
 15 過去の悔恨を手放す
 16 人の評価から自由になる
 17 暮らしをダウンサイジングする
 18 損得を超えて行動する
 19 自分のブラックな部分も愛する……他
第4章 からだを整える
 23 天から借りたボディスーツを大切にする
 24 肉体・内臓を疲れたままにしない
 25 仕事の合間に体育の時間を組み込む
 26 ホリスティク(全体的)に健康を考える
 27 「前向き健康類友防衛隊」を結成する……他
第5章 仕事を整える
 31 「仕事」と「人生」を切り離さない
 32 干された時にしかできないことをする
 33 目には見えない報酬を稼ぐ
 34 「御用達」の精神で生きる
 35 威厳だけでは人は動かないことを知る……他
第6章 生活を整える
 38 スケジュールに“遊び"をつくる
 39 「反復とズレ」の原則を理解する
 40 毎日事に幸せを感じる
 41 その時々の季節を愛でる
 42 長持ちしている人の流儀に学ぶ……他
第7章 希望を整える
 47 「命」五段階活用法を心に刻む
 48 リフレーミングで景色を変える
 49 元気泥棒になる
 50 阿頼耶識(潜在意識)をフル稼働させる
 51 最高の利回り投資「自分づくり」をする
 52 小さな元気を見つける習慣がある……他

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?