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全国の書店員が選ぶ「本のサナギ賞」。 歴代受賞者による個性あふれる作品が続々!

「本の虫」の心をつかむ、個性的でクオリティの高い濃密な小説

2014年から始まった、「本のサナギ賞」という文学賞をご存じですか?
「本の虫」である書店員が「世に出したい」小説=「本のサナギ」を見つけ、ベストセラーという「蝶」に育て羽ばたかせたい、という思いから生まれた文学賞で、ディスカヴァー・トゥエンティワンが主宰しています。
応募資格はただひとつ、本が大好きな「本の虫」であること。
審査にはもちろん全国の書店員の方々が参加しています。
まさに本の虫の、本の虫による、本の虫のための文学賞なのです。
すでに第4回まで開催されていますが、筋金入りの「本好き」である書店員の方々に選ばれた受賞作品はどれも中身がぎゅっと詰まった、エンターテインメント性の高い小説ばかり。
大賞受賞作品は書籍化・出版されることが決まっていますが、毎回、大賞作品以外にも個性の強さがキラリと光る良作が多く、優秀作品も数多く書籍化されています。

第1回大賞受賞のデビュー作が6万部のスマッシュヒットに。
歴代受賞作品は軒並みアマゾンレビューで高評価。

第1回の大賞受賞作品だった志坂圭氏の「滔々と紅」は、江戸時代の吉原を舞台にひとりの少女が過酷な運命に翻弄されながらも、強く生き抜く姿を描いて話題を呼びました。累計部数は6万部を超え、次回作が熱望されていましたが、とうとう4年ぶりに書き下ろし「天生(あもう)の狐」が6月に発刊、こちらも好評です。
また、第1回の優秀賞を受賞した賽助氏の「はるなつふゆと七福神」は、大賞は逃したものの、「平凡なニート女子と個性的な神様たちが織り成す、ゆるぐだな日常を描いたファンタジー」という個性が際立って、書籍化となりました。この一見、風変わりな小説は新しい風を求めていた「本の虫」読者に熱い支持を得て累計5万部、アマゾンレビューでは4.7という高評価!
そして、昨年発行された賽助氏第2作の「君と夏が、鉄塔の上」は、鉄塔マニアの中学3年生が主人公という、異色の青春小説ですが、10~60代までの幅広い層に支持を得て、やはりアマゾンレビューで高い評価を受けています。
他にも中高年独身者専用のシェアハウスを舞台にした「ロンリー・プラネット」や、魂のみが死滅してしまう奇病が流行した近未来での愛を描く「君のことを想う私の、わたしを愛するきみ。」など、個性あふれる作品が目白押し。
「本の虫」である書店員の方々に選ばれただけあって、既存の小説に物足りなさを感じている本好きの心をぎゅっとつかむ魅力的な作品が勢ぞろいしているのです。

本のサナギ賞、最新の大賞受賞作品は新人とは思えないクオリティと審査員がおそれおののいた作品。満を持して登場!

そして、とうとう第4回本のサナギ賞大賞作品である清水カルマの「禁じられた遊び」を2019年6月に発行!

審査にあたった書店員の方から「本当に新人が書いたのか」と声があがったほどの完成度の高さで、圧倒的支持を得て大賞を受賞したこの作品。
他にもたくさんの声が寄せられています。

『とてつもない愛が狂気に変わる瞬間がなんともおぞましい。この物語自体が悪夢である』書店員U様
『夜中に読み始めたが最期。怖いわ面白いわで寝れなくなりました。』  書店員M様
『読者である自分もクタクタになるくらいの読後感。思わず「早く解放してくれ~」っていいたくなりました。』書店員K様

発売前から、書店員さんの間で話題になっていたせいか、発売一週間で重版が決定するほどの売れ行き。(ありがとうございます!)

幸せだった家族を悲劇が襲い、そしてそれが恐ろしい現象につながり、登場人物が次々に恐怖を体験していくという構成力、怪奇現象の数々や恐怖に揺れる登場人物の心情を鮮やかに描く描写力。読者をぐいぐい物語のなかに引き込んでいく筆力は、今まで無名だった作家のなせる業とは思えません。ジャパニーズホラーの新たな傑作が生まれたといっても、過言ではないでしょう。
結末を読んだときに感じる切なさ、苦しさは、昨今人気のイヤミスの中でも群を抜いたインパクトがあり、読了後しばらくはその余韻にひたってしまうこと間違いなしです。

孵化直前のサナギのパワーを、ぜひ感じてみてくださいね。

▼『禁じられた遊び』清水カルマ / 第4回 大賞作品


▼『滔々と紅』志坂 圭 / 第1回 大賞作品


▼『天生の狐』志坂 圭 / 第1回大賞『滔々と紅』の著者待望の新作


▼『はるなつふゆと七福神』賽助 / 第1回優秀賞作品


▼『君と夏が、鉄塔の上』賽助 / 第1回優秀賞著者の2作目


▼『ロンリー・プラネット』雄太郎 / 第3回優秀賞作品


▼『フラワード』百舌 涼一 / 第2回大賞受賞作家の2作目


▼『君のことを想う私の、わたしを愛するきみ。』佐木 隆臣 / 第3回大賞作品

(文:EC事業部くらなみ、IT室おかもと)

追記:第5回サナギ賞、作品募集開始しました!!
▼本のサナギ賞 第5回募集ページ
https://d21.co.jp/book/sanagi/

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