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カルチャーを意図的につくることは可能『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』【無料公開#22】

8月28日発売の『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』。マクドナルド・メルカリ・SHOWROOMで事業と組織の成長を加速させてきた著者が、カルチャーを言語化し共有化するための手法をご紹介いたします。組織運営に悩む経営者、人事担当者、マネージャー、すべてのはたらく人に向けて、「新しい組織論」を無料公開にて連載いたします。

(前回の続き:メルカリの事例はこちら)

カルチャーを意図的につくることは可能

メルカリの事例で見てきたように、「カルチャーを意図的につくる」ことは可能だと言えます。

そして、そのためには、企業の目指す方向性に沿ってビジョンやミッションを設定し、それを実現するための組織戦略としての「バリュー」を定義し、バリューと整合性の取れたカルチャーを言語化することが必要です。

そして、その言語化された「カルチャーモデル」に基づきピープルマネジメントをうまく機能させることです。

それによって、働く社員たちの日々の行動や言動、判断を揃え、カルチャーとして浸透し、定着していくのです。

結果として組織の内外に浸透したカルチャーは、組織における人事採用・育成や人事制度、組織設計、オフィス環境、福利厚生、コミュニケーション、あるいはプロダクトやサービスなどあらゆる企業活動を内包し、企業としての個々の施策の一貫性を高め、強固なブランドイメージを構築します。

経営戦略として、企業がカルチャーを設計することは、マーケティング的にも人事・組織開発的にもあらゆる企業活動を優位に進めることに寄与するのです。

では、いったいどんなカルチャーをつくるべきなのでしょうか。次の章で詳しく説明していきましょう。


著者プロフィール

唐澤俊輔(からさわ・しゅんすけ)

Almoha LLC, Co-Founder

大学卒業後、2005年に日本マクドナルド株式会社に入社し、28歳にして史上最年少で部長に抜擢。経営再建中には社長室長やマーケティング部長として、社内の組織変革や、マーケティングによる売上獲得に貢献、全社のV字回復を果たす。
2017年より株式会社メルカリに身を移し、執行役員VP of People & Culture 兼 社長室長。採用・育成・制度設計・労務といった人事全般からカルチャーの浸透といった、人事・組織の責任者を務め、組織の急成長やグローバル化を推進。
2019年には、SHOWROOM株式会社でCOO(最高執行責任者)として、事業成長を牽引すると共に、コーポレート基盤を確立するなど、事業と組織の成長を推進。
2020年より、Almoha LLCを共同創業し、人・組織を支援するサービス・ツールの開発を進めつつ、スタートアップ企業を中心に組織開発やカルチャー醸成の支援に取り組む。
グロービス経営大学院 客員准教授。


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