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【「はじめに」公開】 安藤 俊介著『[図解] アンガーマネジメント超入門 「怒り」が消える心のトレーニング』

 本書は、アンガーマネジメント第一人者による集大成&入門書決定版。
 初めて学ぶ方の1冊目に、また、これまでアンガーマネジメントを学んだ人は振り返りに、自信を持っておすすめします。

 このnoteでは本書の冒頭部分「はじめに」を公開します。


はじめに

怒りに振り回されない生活を送るために
「ささいなことでイライラしてしまう」
「すぐに怒鳴ってしまい、後悔する」
「ムカッとして、すぐケンカしてしまう」
このような経験はないでしょうか。これらはすべて怒りに関する悩みです。

 怒りは人生を壊す唯一の感情です。怒りによってとっさに発した一言が、今まで積み上げてきた人間関係や信頼関係、キャリアをすべて台無しにすることがあります。
 では、怒りという感情自体が悪かというと、必ずしもそうではありません。怒りは人間が生まれつき持っている感情で、生きていくうえで必要不可欠なものです。
 重要なのは怒りに振り回されずに、コントロールすること。その方法が、本書で紹介するアンガーマネジメントです。

 この本を手に取っていただいている方の中には、「怒りなんてコントロールできるわけない」と思っている方もいるかと思います。「自分は生まれつき怒りっぽい性格だから、絶対直らない」と思っている人もいるでしょう。
 しかし、心配ありません。アンガーマネジメントを使えば、誰でも怒りをコントロールできるようになります。なぜなら、この私自身がアメリカでアンガーマネジメントを学ぶまでは、かなり怒りっぽい人間だったからです。

 アンガーマネジメントは「怒り」という感情を論理的に捉え、実践的な対処法を提示するものです。精神論ではなく、誰にでも習得できる技術なのです。

 怒りをコントロールする方法はさまざまあります。本書は怒りをコントロールするための方法を次の4つに分けて解説します。
①とっさの怒りを抑える方法
②怒らないための習慣
③ムダに怒らない心の持ち方
④怒りを上手に伝える方法
本書では、これらの技術を、豊富なマンガと図解で、おもしろく、そしてわかりやすくご紹介しています。いわば本書はアンガーマネジメントの「ベスト版」。これまで日本で出版されたアンガーマネジメントの本の中で、もっとも広範囲にわたってカバーしている一冊になったと自負しています。

 一生怒りに振り回される生活なんて誰だって嫌なはずです。しかし、この一冊であなたは変われます。アンガーマネジメントを学び、怒りに振り回されない生活を送るための第一歩を踏み出しましょう。

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事   安藤 俊介

目次

プロローグ
人生をイージーモードで生きるために
アンガーマネジメントは習得できる技術である……ほか

第1章とっさの怒りを切り抜ける7つの対症療法
01 6秒あれば理性が働く
02 「今、この場所」に意識を釘付けにする
03 自分の動作を実況する……ほか

第2章 怒らない自分をつくる9つの習慣
01 適度な運動でストレスを発散する
02ていねいな言葉づかいで笑顔で過ごす
03 不平不満の多い人とはできるだけ距離を置く
. 04 語彙力を身につけて怒りを正確に表現する……ほか

第3章 ムダに怒らない人になるの心の持ち方
01怒りの奥にある「本当の気持ち」と向き合う
02完璧主義にならず現実的な目標達成を目指す
03 怒ってしまった自分を受け入れる
04ポジティブな感情で心のコップを満たす……ほか

第4章 上手な怒り方7つのルール
01リクエストを明確に伝える
02 「私」を主語にして伝える
03 怒りを感じたらその場で伝える
04 程度言葉で伝えず正確に表現する……ほか

付録 実生活に役立てるアンガーマネジメント
01公共の場のトラブルに関わらないという選択を考える
02 ロードレイジの被害者にも加害者にもならないために
03 インターネット・SNSとは適度な距離をとる。やめてもいい
04 パワハラをしない・されないために……ほか

著者について

安藤俊介 あんどう・しゅんすけ
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の日本の第一人者。アンガーマネジメントの理論、技術をアメリカから導入し、教育現場から企業まで幅広く講演、企業研修、セミナー、コーチングなどを行っている。ナショナルアンガーマネジメント協会では15 名しか選ばれていない最高ランクのトレーニングプロフェッショナルにアジア人としてただ一人選ばれている。主な著書に『アンガーマネジメント入門』(朝日新聞出版)、『はじめてのアンガーマネジメント実践ブック』(ディスカヴァートゥエンティワン)等がある。著作はアメリカ、中国、台湾、韓国、タイ、ベトナムでも翻訳され累計 70万部を超える。


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