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イジメ、そして、友達ってなに?って人必見作「聲の形」

はい、どうも山下です。

今回紹介する映画は2016年公開

「聲の形」

監督 山田尚子

脚本 吉田玲子

イジメを受けた人、イジメをしてしまった人、イジメを傍観した人、イジメが何かわからない人そして根本的に友達って何だろうと思っている全ての人

に見ていただきたい作品です。


自分はもともと小学校時代から中学時代にかけてイジメを受けていた人間でもあり、また、省かれる、というのを経験した身でもあるのでとても心に刺さりました。そういうこともあってイジメをされてしまった側の側面しか描かれないのもそれはそれで納得いかない部分もあったし見る前は割と構えてみていたのですが。

見た後には、コミュニケーションとは何か、自分と他者が関係性を構築して自分自身が何者なのかを他者との関係性の繋がりたいけども繋がらないもどかしさと葛藤しながらもだんだんと気づき、そこに自尊心が生まれ他者と自分が関わり合い支えあいながら生きていくことの大切さ、そして同時にその難しさを感じる事が出来る作品だと思います。

小難しい事を考えれば友情とは何なのか?イジメをされたからイジメをしたからもう友達ではいられないのか?今だからこそ通ずる普遍的なテーマへと昇華されています。

製作者が意図したものとしてダイレクトにそのまんま伝わってくるなと思ったのがwikiにも書かれてあったのですが。

原作の引き写しやただのダイジェストにするのではなくその根本の解釈や大事にしているものは変えずに本質を抽出し一般の映画作品として成立させる
繋がりたいけど、繋がらない、伝えたいけど伝わらない、ディスコミュニケーションを描く

この製作者の意図は紛れもなくズレがなく描写されておりそれを見るだけでも凄いなと思いましたね。

実写にしてしまうと非常に繊細すぎるテーマなのとキャラクターを表現するお芝居がおそらく非常に臭くなる。ただこれをアニメにしたからこそ出てくるわかりやすさと伝わりやすさだったなぁと感じましたね。

でなによりこのディスコミニケーションを体現して象徴的に描かれる人物として耳に障害を持った女の子、このキャラクターを描きつつイジメを取り上げるセンセーショナルさ。

そしてこのタイトル。聲の形

音声の声とは発して伝えて耳で聞いてもらわないと伝わらないモノでも、伝える手段は声だけではない、紙でも写真でも伝えることが出来る、、、かもしれない。たとえ伝えあったとしても伝わらない軋轢、そこを表現している面白さがあると思いました。テーマに則った作品だからこそ心に刺さりました。それを経験した先に主人公が見るものを感じて欲しいと思います。

昨今の表現に対する自主規制が厳しい中で堂々と繊細に描く製作者の心意気も伝わってきてエッジも効いててフレッシュな作品でした。

是非、気になった人は見てみてくださいー。

↑動画のレビューになります。

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それでは、また、アディオス!

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