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『その名はカフカ 2』が完成しました。

今回は余計な前置きなしで本題に参ります!
今年一月に発行しました紙の本『その名はカフカ 1』の続編となります『その名はカフカ 2』が出来上がってまいりました!

じゃじゃん。

こちらの第二巻は第一巻よりも94ページ増、厚さも5mm増でございます。

お、重い……腕も自然と筋張ります。

『その名はカフカ 2』の収録文字数約21万7千字
A5(148 x 210 cm)、厚さ21,19mm、重さ530g、412ページ。

個人の自費出版としては結構すごいことになっていますが、こちらの紹介記事はなるべく簡潔に本の内容紹介とご購入案内を進めていきたいと思いますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

「そんなこと言ってキミ、また長文になるんでしょ?」と思われた方は記事を閉じる前にお店のほうだけでもチラリと覗いていただけたら嬉しいです。

そもそも『その名はカフカ』って何?という方はこちらからどうぞ↓


『その名はカフカ 2』で読めるもの

ではまず『その名はカフカ 2』(以下『2』)に収録されている内容をご紹介します。

こちらが目次となります。

第三部 Disonance
第四部 Modulace
果てなき森にて深夜、海を拾う(番外編)
陽だまりにカフカ(番外編)
あとがき

『その名はカフカ 2』目次

第三部Disonanceは2023年9月から11月、第四部Modulaceは2024年2月から4月にかけてnoteで連載したもので、番外編「果てなき森にて深夜、海を拾う」はその連載と連載の間の1月に投稿しました。尚、第三部第四部は一時的に有料記事となりましたが、現在は無料公開に戻っています。
リンクが貼られていないものはnote未発表の書き下ろしとなっています。

ん?書き下ろしの番外編なんてものがあるじゃないか!

ふふ、実は憧れだったんです、本の中に書き下ろしを入れるっていうのが!
私が既にファン歴三年八ヶ月(2024年8月現在)を誇るつる・るるるさんの『春夏秋冬、ビール日和』(2021)の中でも私が特に推したいのは書き下ろしの「金木犀と惰眠の休日」だし、私も本作りに参加させていただいた『羽ばたく本棚』(2023)ではやはり書き下ろしの「誰も神父にならなかった」が大好き(もちろんるるるさんの本は全て丸ごとお勧めなんですけど!)。

『その名はカフカ 1』(以下『1』)を作っている時には頭に「本を出すのだ!」という一文しかなく、「書き下ろしを入れる」という発想自体ができなかったのですが、今回は気持ちにも(多少)余裕があって、私もやりたい書き下ろし!と一人で(いや、分身どもと)盛り上がりました。

しかしこの書き下ろし番外編の執筆も結構迷走しまして。
中編『十一月に』を書き終わった直後くらいでしょうか、本に納めるための書き下ろし番外編に着手したのですが、これが6000字を越えても終わらない。
ペーテル、私はなるべくページ数を抑えたいんだけどね?……あ、ペーテルのお話だったんです、その番外編。

そこでその6000字越えの番外編を収録するのは断念して(お蔵入りですわ、いつか完成するのか?)、全然違う1500字くらいの掌編を書いて収録することになりました。この「陽だまりにカフカ」、自分では結構気に入っているのですが、もしかすると読者様に「書いて意味あったの?」と思われるかも、とちょっと心配。でも小説自体を自分のために書いてますからね、ここは開き直りどころです(そうなのか?)。

それで、あとがきは誰に依頼したの?

実は今回は誰にも頼まなかった、というか頼めなかった、のです。
『1』のあとがきは橘鶫さんにお願いし、本に箔が付いた感が出たので、『2』もどなたかに書いていただきたい、できればあの方とかあの方とか、なんて思いもあったのです。
しかし皆様、それぞれにとても忙しそう。本編はnoteで連載したとはいえ、Disonanceを連載したのは既に昨年の秋。いろいろ細かいところは覚えていらっしゃらないだろうし、あとがきを書くとなると責任を感じられて再読する、なんてこともなさるかもしれない。
……そんな迷惑、かけられない!(去年12月の鶫さんだって忙しかったはずよ!とお叱りの声が聞こえてきそうですが)

ということで、『2』は最初から最後までKaoRuの文章のみとなっております。
今回も校正は一人でやりましたが、結構手を入れているのでnote掲載とは違っている部分も多いです。

挿絵について

『2』の挿絵も『1』と統一感を出すため全てペン画で、9点収録しています。一点を除いては本書描き下ろしです。一点だけポートフォリオサイト等で既に公開済みのものが入っています。せっかくですからここでもお披露目しておきます。

『Selfie』21 x 29,7 cm Gペン、墨汁

何なん、そのタイトル……?
実はこのタイトルがテーマとして先にあって、そこからのイメージを描こうとしたらこんな絵が出てきたんです。それだけのことです。

ちなみに今回の表紙は原画(記事の最後に絵だけで載せています)により近い色で印刷されて、今のところ本を目にするだけでニヤけるくらいの満足度の仕上がりです。

ご購入特典

今回もおまけのポストカードを作りました。

印刷会社イチオシの再生紙で注文したら思いのほかグレーだった……。

この絵は番外編『十一月に』の挿絵として描いたミヤマガラスで、新刊に特に関係があるわけではないのですが、先日とき子さんがリクエストしてくださり、せっかくだから少しでも喜んでいただけるものを、と思いまして。
こちらは今のところ『2』をご購入いただいた場合のみ、お付けする予定です。これから『1』をご購入いただく場合も『1』の時に作ったポストカードをお付けします。

そして!
今回作った付録はこれだけじゃないんです!

ん?
もしや……
き、君は!
どうも、栞です。

こちらは『1』をご購入いただいた場合も『2』をご購入いただいた場合も印刷した分(50枚)がなくなるまでお付けいたします。

ちなみにBOOTH販売開始を機に『1』の値下げをしましたが、それ以前に『1』をご購入くださった方が『2』もお求めになる場合はもう一つ別のおまけを用意しています。こちらは届くまでのお楽しみ、ということでここでは公開いたしません。ふふふ。

お店のご案内

ではでは、紙の本『その名はカフカ』が買えるBOOTHのお店のご案内です。

『2』をお求めの方はこちら↓

これを機に『1』と『2』をまとめて買ってみようかな、という方はこちら↓

取り敢えず『1』を読んでみよう、という方はこちら↓

『2』は『1』よりボリュームアップしているので価格は2500円としました。
『1』と『2』をまとめてご購入いただく場合も2000円+2500円の4500円で、まとめて買ったからと言ってお得じゃないように見えますが、送料が一回で済む分、別々に購入されるよりもお安くなります。

ワタクシなんぞのサインをお求めくださる場合は、お手数ですが、ご注文後に販売者へのメッセージ・お問い合わせ機能等でその旨お知らせください。

ちなみに今のところ『2』の委託販売は予定していません。
委託をお願いした方々のところにはまだまだ『1』が残っているようなので、これ以上ご迷惑をかけるわけにも、と思いまして。

今回刷った『2』の部数は30部。
『1』で100部刷ったのに対して消極的ですね。一巻を買って二巻を買わないというケースはあるかもしれませんが、二巻を買って一巻を買わないというパターンはあまり考えられないと思い、取り敢えずこの部数としました。
これからの『1』の売れ具合によっては『2』も増版するかもしれません。


少しでも多くの方に紙媒体での拙カフカが楽しんでいただけることを祈りつつ、『その名はカフカ 2』完成のご報告を終わらせたいと思います。


『Konsonance』 24 x 30,5 cm アクリル
六月中旬に描き、「この絵が表紙の本を作るのだ」だけを心の支えに第二巻を完成させました。


日本帰省に使わせていただきます🦖