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つるる書店の宣伝のつもりだけど単なるファンレターになりかねない投稿。

ご本人に煙たがれるんじゃないかと心配しつつ「ファンです!」と熱援させていただいていたクリエイターさん、つる・るるるさんが去る11月23日に東京で行われた文学フリマに向けてエッセイ集を作られ、十日ほどの郵送期間を経て、チェコの私の手元にも届きました!
Storesのつるる書店で、現在も発売中です。

本の内容については、こちらで詳細が読めます。

るるるさんのエッセイの面白さが伝わるような記事になるかは不明ですが、心待ちにしていた本が手に入った喜びを表現したく、今回「宣伝」と称してあれこれ書いてみることにしました。

るるるさんのエッセイにハマった経緯

るるるさんのエッセイで私が初めて読んだのはこちらのエッセイ。「#やさしさにふれて」で受賞されて、確かnoteの「注目記事」に挙がっていたんだと思います。

すごく面白かったので、他に何を書いているんだろう、とクリエイターページに飛んだら、そのときの最新記事だったのがこちら。

すごく笑わせてもらって、この人すごい!と、すぐフォローしました。
それが今年の1月だったのですが、2月末から4月中旬まで私、鬼のような忙しさで、noteに投稿はおろか、読みに来る時間さえなかったんですね。そしてやっとnoteに戻る余裕ができた4月中旬、かの面白さはやはり健在でした。

その後もたくさん笑わせてもらって、とうとうそのお宝エッセイたちが本になるというお話がnoteにて発表されたのが10月、応援しないわけにはいきません。ま、応援と言ってもそう言ってるだけで、結局本の海外発送などで、こちらがかけた迷惑のほうが大きいのですが。

本を読んで

実際に読んでみて、noteでバラバラに読むのとまた味わいが違う、ということを実感しました。もちろん面白い、笑える、だけどそれだけじゃないんです。具体的には書きませんが心にじんわりくる箇所が何度もあって。私が下手な感想をここで披露するよりも実際にお読みいただくのがよろしいかと。

本が届いた日の夜に一気読みしてしまって、「ああもったいない、終わっちゃった」と言いながら即最初のページに戻って。これを何回繰り返すことになるのでしょう。

何かお礼がしたいけど、私ができるお礼なんて何もなさそう…と乏しい知恵からふり絞ったのが…

るる本と行く、プラハ・ベタツアー!

チェコ共和国の首都プラハに住んで早19年、一度もプラハの名所をカメラに収めたことのない私ですが、るるるさんへの感謝を込めて、ご本と一緒にプラハの名所を撮る、という試みに挑むことにしました。

しかし撮影に挑んだ昼下がりは、久しぶりに晴れたもののプラハ日中最高気温2℃。手袋外してスマホ出して本出して、と、もたつきながら一枚目をパシャリ。

ヴァーツラフ広場から国立博物館に向かって。

あ、本と博物館に均等にピント合わない…そりゃそうだ、遠近が違いすぎる。博物館、ボヤボヤですな。
気を取り直して、次はプラハ城だ、と移動。

国立劇場傍の橋 (most Legií) からプラハ城に向かって。

あれれ、プラハ城、ちっさい!ここから見るプラハ城が絶景だと思ってたのになあ。カメラと肉眼ってやっぱり違う。しかも斜め…。下手くそめ。
で、くるっと振り返って国立劇場を背景に。

写真としての質は問わないということで。
結局これ以上時間もとれず、こんなことして大切な本を落としたり風に持っていかれたりしたら元も子もない、と心配にもなり「写真を撮るために送ってもらった本ではないのよ」と自分に言い含め、あっけなくツアー終了。
その後、行きつけの画材屋さんに注文を取りに行ったらお店の前にクリスマスツリーがあったので、もう一度パシャリ。

写真としてはこれが一番いいかも。

Děkuji, děkuji!

お宝本のお宝度をさらに高めたのが、るるるさんのサイン。日本語の「ありがとうございます」に加えて、チェコ語でも「Děkuji(ありがとうございます)」を書き添えてくださいました。

せっかくですから、るるるさんご本人からも質問のあった、「Děkuji」の発音の解説でこの記事を締めくくろうかと思います。
カタカナで表記するなら「ヂェクイ」が一番近いかなあ、と思います。ま、最初の「dě」は「ジェ」でもいいかと思いますが、日本語の「ジェ」とは違います。口の中のもっと後ろ、ヤ行や「ヒ」を発音するときの硬口蓋のあたりから出します。最後の「ji」はヤ行のイ段、これまた日本語にはない音ですね。ただこの単語(動詞děkovatの一人称単数の現在形)、もうひとつバリエーションがありまして、最後の母音を「u」にする「děkuju」、こちらのほうが話し言葉ではよく使われます。日本語の「ユ」と同じですから、こちらのほうが発音しやすいかと思います(まったく同じ、というのも語弊がありますね、ヨーロッパ言語は往々にして日本語よりも母音が強いですから。)最後の母音が全くなしだと命令形になってしまいますから注意が必要です(が、言うタイミングやシチュエーションでこちらが何を言いたいのかは大抵わかるので、そう気を使うポイントでもない気がします。)もっと砕けた感謝の表現「díky」もあります。

何だか「旅行で役立つ豆知識」的なシメになってしまいましたが、改めて「本を作る」と決意し実行されたるるるさんに感謝と敬意を表し、次回作への期待も胸に秘めつつ、終わろうかと思います。

おまけ

るる本とプラハツアーを試みた日の翌日、プラハは雪でした。雪化粧のプラハ中心部は美しいですが、それこそ本が雪に濡れるのが怖くて写真なんか撮れなかったでしょう。

午後雪がやんだのでプラハの片隅の自宅にて。


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