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本を出すまでの3ヶ月間にnoteを始めて良かったこと

「本のプロモーション」というと、noteでは「一章全文公開」「有料マガジン」の手法が有名ですが、自分はそのどちらでもなく、noteと本それぞれに楽しんでもらえることを目標に、地道に投稿を重ねる道を選びました。

もともと、noteを開始する前の私には、次のような課題がありました。

<note開始前の課題>
①本の発売情報を連続的に盛り上げる手段が無い
(SNSに連投してもウザいし、どう本の話題性を持続すべきか…?)
②本で使用したいハッシュタグを広める術が無い
(本の読者と自分のSNSは分断されている、どう接点持つべきか…?)
③自分のプラットフォームとなるメディアが無い
(ホームページは制作・運用が重い、でも著者メディアは必要…)

結論、上記の課題はnoteをはじめたことで、ほぼクリアしました!

今年の8月から本格的に投稿を開始して、開始当初はまったく読まれていなかったのですが(View100・スキ5くらい)、この記事にこれから書く5つのことを意識して取り組んだ結果、2ヶ月目・3ヶ月目には以下のように数字を伸ばすことができました。

<開始3ヶ月間の成果>
(よく読まれた記事)※各記事投稿日~2019年10月27日現在までのアクセス実績
リサーチ本の著者が教える、未経験からユーザーアンケート調査をはじめる時に覚えておきたい5つの基本
2019/09/03~|View(1976)|スキ(46)|「マーケティング 記事まとめ」
マーケティングに強いイベントアンケートのつくり方 ~リサーチャー式イベント体験デザイン~
2019/09/18~|View(1364)|スキ(81)|「編集部のおすすめ」
マーケティングの定番フレームワークをつくる時のアンケートテンプレ5選
2019/10/03~|View(2013)|スキ(82)|「マーケティング 記事まとめ」
女性誌にマーケティングを学ぶ!ビジネステーマ別「ママ雑誌」5選
2019/10/08~|View(1517)|スキ(48)|「マーケティング 記事まとめ」

もちろん、note内で本当に読まれている記事と比べると決して多くはない数字ですし、今もほんとにまったく振るわないこともあります。でも、「テーマのまとめ記事」や「編集部のおすすめ」に選んでもらえたことは、かなり自信になりました。

そして今日、無事に本の発売日を迎えることができました!
note開始当初から理想としていた、「どちらの読者にも新ネタを楽しんでもらえるよう書き分ける」ことができています。しかも、書き分けるのに一切無理はしていません。noteにはnote、本には本に合った書き方・コンテンツがあったからです。

この記事では、本が出るまでの3ヶ月間に、「フォロワー0」の状態からnoteを使ってコツコツと著者ブランディングしていった私のnote活用法を記します。
「専門家著者だけどインフルエンサーではない」「SNSの使い分け・書き分けができない」という方に、少しでも役に立つ情報があったら嬉しいです。※自著の紹介は一番最後にあるので、よかったら記事のついでに見てください。

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▼ 1.書いても全く反響が無い問題→note公式マガジンの「タグ」を分析


<note開始前の課題>

私の場合、まったく同じ職種の「マーケティングリサーチャー」の人があまり周りにいません。もともと職種の人口が多くはないうえに、ほとんどは調査会社にいるため、ウェブ上でも会わない=記事を読んでくれる読者を確保できないハードルがありました。

実際、noteを書き始めても反響はごくわずか。テーマに関心のありそうな人の気配が無い…「このままだとnoteをやっている意味があまり無い」と思案して、開始半月後くらいから取り組んだのが、原点に返って「noteのメディア特性を理解すること」でした。

noteのサイトを見ていると、実は運営側がけっこうヒントを出していることに気づきました。たとえば「お題」募集の投稿。元から有名な人だけでなく、始めたばかりの人も取り上げられています。本パートで紹介するのは、この原理に沿った取り組みです。

* * * * *

①ロングテール×ボリューム感→ウェブで親和性の高い読者層を探す

「noteには『記事まとめ』という、運営者がセレクトしているマガジンがある」と、開始初期に教えてもらったことは、今につながる一番の有益な情報でした。

この「記事まとめ」マガジンのタグを分析すると、昨日今日始めた人にも戦える情報が出てきます。私の場合、「マーケティング 記事まとめ」が突破口でした。

活用の手順はこうです。

a.マガジントップの右カラムに表示される「タグ」を見る

まず、タグの種類からは「ニーズのあるテーマ」がわかります。たとえば「マーケティング 記事まとめ」なら、「マーケティング」はもちろんのこと、「ブランディング」「SNSマーケティング」などのテーマも大いにニーズがある、と推測できます。

このタグを「noteの読者ターゲット属性」と見立てます。自分の場合、「リサーチ」のタグは無くても、領域的に近い「UXデザイナー」「BtoBマーケター」との相性がいいことがわかりました。この層にアプローチすることをはじめの一歩に設定しました。

b.各タグのボリュームを見る

次に、各タグで投稿されている数=「タグのボリューム」を見ます。よく書かれているタグがもちろん確度が高いわけですが、だからといって毎回同じタグでは書き続けられないので、ロングテールで捉えて個々のボリュームを把握するイメージです。

もちろん、カラムには出ていないタグが有効なこともあるので、ある程度タグの目星が立ったら、念のため「まとめ記事」内の過去記事の傾向を1年分眺めてみます。(「タイトル・構成・記事内のタグ」を中心に、目を皿のようにして見る)

総じて、タグは「自分でつける」というより、「定義されているものの中から選ぶ」感じになります。実際、自分でこだわってつけたタグよりも、先に定義されているものに沿った方が後々からもスキがつきやすい印象です。

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②まとめ記事読者×専門家ノウハウ→見つけてもらえる精度を上げる

「まとめ記事」で使われているタグがわかったら、タグのテーマに対して専門家ノウハウ(私の場合リサーチ技法)を書いていきました。幸い、本当に「まとめ記事」や「編集部のおすすめ」に選んでいただくこともあり、分析の甲斐がありました。

もちろん、「まとめ記事」に選ばれるのは運と縁の話ですが、ここに入るとスキ・フォロー・Twitter上での拡散などの大きな反響が。無名の自分の記事が拡散する可能性があるのは、他のプラットフォームに無い魅力です。

こうして、2~3週に一度投稿して話題を絶やさないよう心がけていると、テーマ単位でフォロワー層・読者層が揃ってきます。読者のプロフィール的にも、コアなフォロワーになってくれる専門会社の人・特定職種の人が現れはじめてきたのです。

リサーチャーは自分のビジネス実績を誇示しづらい仕事特性を持っています。教科書ノウハウは会社のノウハウだったり、成功事例はクライアントの秘匿義務があったり。この点、自分はオリジナルでやっていることも、noteにはぴったりでした。

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▼ 2.本で書くのと内容がダブる問題→noteの「記事投稿機能」をフル活用


<note開始前の課題>

当初、本で書くのと同じ内容をnoteに書こうとしていました。しかしこの方法だと、持っているコンテンツを自分でただ食いつぶしているだけになっていきます。

また、ウェブ→本になった人気作をケーススタディした時に、「使いまわしで残念」「Twitterと一緒」というレビューも少なくなく、気をつけたい部分でした。

そこで、noteに書く記事の粒度は以下に設定することに。

noteに書く記事の粒度(※本に対して)>
・教科書感があるスタンダードなもの
・ターゲット読者がやや限定的なもの
・企業事例の研究が主になっているもの
・トピックの項目数が揃わなかったもの

こうしたコンテンツは、残念ながら出版社の企画会議上は不採用になりやすいのですが、逆に、本ほどに制約が多くないウェブとは、すこぶる相性がいいのです。

ここからメディア特性に合わせた書き分けができるようになり、ネタのストックを気にせず思い切り書けるので、モチベーションがぐーんと上がっていきました。

以下は記事投稿にあたり私が重視しているnoteのごく基本的な機能の使い方です。いずれもベーシックな機能ですが、情報発信レベルを上げるのに欠かせません。

* * * * *

①文字カウンター・目次→完読・再読しやすい構成かをセルフチェック

記事作成のうえで心がけているのが「完読のしやすさ」と「再読のしやすさ」です。

まず、「完読のしやすさ」の点では、記事をひと通り書き終えた段階で、分量が適量かをチェックします。ここで活躍するのが記事作成画面の「文字カウンター」です。通常は多めに書くことを目的にして参照する機能かもしれません。私も開始当初から一定の分量を書くことを目指していました。

ただ、分量が多いと完読してもらうのは難しくなります。noteユーザーは比較的長い文章を読んでくれる傾向があるとはいえ、理想は「短時間で濃い情報をいくつも習得できる記事」。「自分が書けるから書く」よりも「完読のしやすさ」を優先させます。

個人的には、「5,000字くらいがnoteでほどよいカロリー」で、「1万字は詰め込みすぎの懸念」という認識を持っています。(※この記事は例外的な書き方をしています笑)

また、「再読のしやすさ」の点では、任意の箇所にリンク移動させる「目次機能」を記事作成時点から重宝しています。というのも、目次機能(を下書き段階から意識すること)は、本文が構造化されているかをチェックするツールになるからです。

「目次の章立てを見れば内容がわかる」状態を目指して、目次が記事サマリの役割を果たせるよう、本文と見出し項目を突き合わせて固めていきます。自分はアンケートテンプレートなどのノウハウを公開しているので、特に再読のしやすさを重視しています。

そして最近追加したのが、記事下に「目次」を受けた「まとめ」コーナーをつくること。記事で伝えてきたことを、目次の項目に沿ってポイントを整理します。このまとめ自体が情報化されているので、自分がSNSで告知を行う時にもそのまま使えて便利です。

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②下書き・予約投稿→投稿する順番・タイミングをセルフチェック

私の場合、本を出すことは3ヶ月後に決まっていたので、本の内容に関連するテーマを、どの順番で出していったらより多くの人に読んでもらえるか?を考えました。

思考を整理する時に使っているのが、「下書き」です。公開前に下書きをセーブしておけるので、いくつかの記事タイトルを並べてみて、理想の順番を検討します。

具体的には次のように進めました。※各記事の詳細は冒頭の通りです。

第一段階:広いターゲットに自分の専門性を感じてもらえるネタ
・ウェブアンケートのコツ
・イベントアンケートのコツ

第二段階:本で扱うトピックと共通した特定層に受けそうなネタ
・マーケティングのフレームワーク
・雑誌の活用法

記事間の優先度が決まったら、内容を仕上げて投稿手続きに入ります。この時に便利なのが「予約投稿」です。※有料プラン「noteプレミアム」の機能(月額500円)

私は投稿時間を朝に設定しています。体質が朝型なのと、単純に1日のうち長い時間読まれる可能性があるからです。このペースをつくるのに予約投稿が活躍します。

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③ダッシュボード→反響数値から改善すべき点をセルフチェック

ダッシュボードでは他のウェブツール一般のように、View・スキ・コメント数など、記事の成果を検証できるので、記事の結果が出ている週末に振り返ります。

数値が良い場合は、もちろん実績としてアピールできるのですが、問題は伸び悩んでいる場合。というか、それがふつうなので、見直すきっかけにしています。

たとえば以下のように内省しています。

a.いつもよりスキが少ない・スキがつくペースが遅い
→タイトルにかなり限定的なワードが入っていた…などの要因

b.初速の勢いの割に伸びていない
→拡張性のあるタグを選べていなかった…などの要因

c.まったく読まれていない
→タイトルのキーワード選び・長さ、本文の構成・長さ…などの要因

コンテンツそのものがウケていない可能性も大いにありますが、見せ方でもけっこう数値が変わってくるので、自分は1記事作成にかなり時間をかける分、丁寧に振り返ります。

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▼ 3.ウェブ上に知り合いがいない問題→note「イベント」に積極参加


<note開始前の課題>

自分の場合、著者といってもごく普通の会社員。また、ECを主体とする企業に勤めつつも、会社のブランドはまったく借りていないので、正真正銘ゼロからのスタートです。

ソーシャルなつながりが無い中でスタートしているので、当然投稿の反響も薄め。会社のブランドをうまく活かして発信している人がいつもうらやましく見えていました。

でも、このゼロから関係性を構築しなければいけない環境は、「関心ベースで強いつながりをつくる」チャレンジでもあるので、出版同様、本質的な挑戦とも言えます。

そう思わせてくれたのが、noteイベントの存在でした。noteではビジネス系テーマでの集まりもいくつかあり、参加したどのイベントも良い内容だったのが幸運でした。※ここではnoteにまつわるイベントを便宜上「noteイベント」と書きます。

* * * * *

①noteイベントへの参加→関心テーマ本位でのつながり

・公式マガジン/ハッシュタグ単位のイベント
『ビジョンファースト経営』を実現するには?」#お店note

・noteクリエイターの集い
noteユーザーのための、ユーザーイベントのススメ」|#notemeetup

・note活用の自主勉強会
SNSのつづけ方 とコミュニティ作り」|#GCnote勉強会

イベントに参加して感じたメリットは3つあります。

・いま注目されているnoteクリエイターがわかる
(ふだんのnoteで見るべき登壇者・運営者の方々を知る)
・他のクリエイターと関心本位でつながれる
(Twitter上のような関係性構築=関心ベースのネットワーク)
・noteユーザーが関心の高いテーマがわかる
(投稿テーマを考えるうえでマーケティング情報収集になる)

いずれもリアルの場だから得られるメリットであり、「出たけど何も得るものが無かった…」という「参加損」はありませんでした。

* * * * *

②イベント実況への参加→Twitter上での偶発的なつながり

noteイベントでは会の内容をTwitter上に投稿している人が多いので、自分もイベント参加時には必ずツイートするようになりました。
ツイートをしていなかった時は「集中力が落ちたら嫌だな」と思って避けてきたのですが、実際は逆でした。集中力が上がります
会に深く参加することで自分の中に強い気づきを得られるし、他の人のつぶやきを見ながらどこがホットな場面なのかよくわかります。

もちろん、本格的な実況は無理です。スピーカーの話を聴き洩らさず、話者の意図を変えず、すぐに要点を整理してツイートにアウトプットする、という一連の行動は、とても高い処理能力が必要で自分にはまったく向いていません。

そこで、次の2点をツイートするタイミングに設定しました。

a.開始前の参加表明

開始前はあまり人がツイートしていないので、ちょっとだけ注目してもらえます。会場の雰囲気や期待していることを伝えて、会の盛り上げに貢献できるように。
自分のタイムライン上も、突然イベント実況を始めると違和感が出るので、「今日はここに来てます」と投稿しておけばその後もつぶやきやすくなる効果があります。

b.名言の深読み投稿

イベントの中には、「ここはハイライトだな」と、皆が実感するトーク内容や演出アクションがあります。実際にそういう場面では一気に参加者のつぶやきが増えます。
これに対して自分は、ハイライトのすべてに参加するのではなく、あくまで自分に響いた名言を記憶に留め、得られた気づきを内省できた段階でツイートをしています。

実況に参加するハードルは今でも高く感じていますが、この2つくらいだったら処理能力が低い自分でもできます(笑)。

noteイベントの主催者はハッシュタグを用意していることが多いので、タグを通じて地道にフォロワーが増えるのもイベント参加のメリット。偶発的に新しいフォロワーと出会えることと、自分もまた逆で、イベントがきっかけで新規にフォローすることがあります。

イベントは参加自体けっこうな稼働を要しますので、私はイベントの参加週=note投稿をしない週というスケジューリングにしておき、通常投稿をしていなくてもフォロワー獲得に向けたなんらかのアクションをキープできるようにしています。

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▼ 4.SNSに投稿する内容が全部一緒問題→noteの「投稿サイクル」に合わせた運用に


<note開始前の課題>

以前書いていたブログをやめてから、まとまった情報を発信する目的では、一時期Facebookを使っていました。しかし、専門分野の投稿にリアクションは薄く、友だちは会った人限定にしているので読者もそうそう増えません。

問題はTwitterも同じ。Facebook投稿への誘導を目的としていたので、各SNSでの投稿内容は実質同じであり、文字量の違い以上の使い分けができていませんでした。これでは同時にやっていることに、あまり意味がありません。

でもnoteの投稿サイクルができてくると、自然とSNSの使い分け方が洗練されていきました。以下では、noteをスタートしたことで逆にバランスを取れるようになった、「Twitter・Facebookの使い分け方」についてまとめます。

* * * * *

①Twitterの役割→関心エビデンス・情報化した投稿・記事エゴサーチ

noteと連動させるTwitterの役割は、「関心エビデンス・情報化した投稿・記事エゴサーチ」の3つです。

a.関心エビデンス

1つめは、note記事の最下段にテーマに関連する過去ツイートを載せる使い方です。
こうすると、noteで書くテーマへの興味関心の深さを示すエビデンスになります。

これは最所あさみさん直伝のやり方で、前々からの専門性を主張することができるうえに、自然にnoteからTwitterフォローへと誘導できるメリットもあります。

仮にツイート時点での反響は低くても、後からセルフブランディングで生きてくるので、日頃からこまめなツイートへのモチベーションを高くキープすることができます。

b.情報化した投稿

2つめは、note更新時のツイートを「更新告知」に留まらず「記事サマリ」にする使い方です。

Twitter上では、気づきや格言を箇条書きでまとめる手法が流行していますが、その考え方をはじめて体系的に知ったのは、Tsutomu Sogitaniさんのnoteからでした。


枌谷さんはこの記事の中で、「ツイートはそれ単体でコンテンツになるように編集する」というポイントを挙げており、「箇条書き形式」にする本質を伝えています。

私はインフルエンサーではないので、格言ばった投稿は性に合わないのですが、適度に記事内容をサマリして、読みどころをキーワード化できるようにしています。

c.記事エゴサーチ

3つめは、Twitterを使って投稿したnote記事のエゴサーチを行う使い方です。

私はまだまだ@をつけてツイートを知らせてもらえるような存在ではないので、通常のタイムラインチェックでは、書いた記事に関連するつぶやきを見過ごしてしまいます。
そこで、Twitter内検索を使ってnoteの記事タイトルでエゴサーチします。キーワードを登録しておくタイプのエゴサーチよりも精度が高く、直検索はおすすめです。

記事にスキの勢いがあるうちはTwitter拡散も続いている可能性があるので、最大2週間くらいは反響を収集するようにしています。(メインは3日ほどですが…)

* * * * *

②Facebookの役割→記事の実績報告

Facebookは個人の人間関係をもとにネットワークが出来ているので、ビジネスネタを連投するとうざくなってしまいます。また、連投しなかったとしても、【note更新】のフィードが増えると、結果的に自分のタイムラインが更新告知スレッド化することに…

この状態を避けるために思いついたのが、「更新の告知」ではなく「実績の報告」を投稿する運用方法。よく読まれている記事には、「記事まとめ」「編集部のおすすめ」「先週一番読まれたハッシュタグ」などの通知が届くので、このニュースを活用します。

Facebookは元からの知り合いが多いので、「実績の報告」を行うと、「へえ、そうだったんだ!」と気づいてもらえたり、「やったじゃん!」という更新の告知では絶対得られないようなリアクションを得ることができます

ですので、Facebookの投稿は「宣伝・告知」ではなく、「ライフイベント」的にすると、Twitterとの使い分けがうまくできるようになります。今はさらに、この手法で飽きられないよう、多少の自慢もチャーミングに見せられる投稿にできるよう改善中です。

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▼ 5.プロフィール情報が点在問題→noteの「プロフィール」機能で集約


<note開始前の課題>

プロフィールページを持つこともnoteを始める大きな理由の一つでした。

noteをはじめる前、プロフィール情報は当時使用していたいくつかのウェブツールに点在しており、このわかりづらい状態を早々に解消したいと思っていました。

一度はTwitterをメインにすべく、ショートプロフィールを固定表示にしてみましたが、やはりTwitterでは表現できるスペースが少ない+フォローするかどうかの好みが分かれるため、プロフィールを見てもらうメインツールとしては力不足な状況。

きちんとした受け皿となるプロフィールページが必要、でも、そのために新たにウェブサイトをつくるほどでもない…と迷っていたところにnoteと出会えたので、まずはnoteクリエイターがどのようにこの機能を活用しているのか見てみました。

* * * * *

①プロフィールツール的な位置づけ→ビジョンページや素材スタンドに

プロフィールページといっても、記事作成の仕様は通常投稿と変わりません。それでも惹かれたのは、以下おふたりのプロフィールページを見てからです。

・noteプロデューサー 最所あさみさん
「なぜ今の活動をしているのか?」を語り、ビジョンやポリシーをしっかりと理解してもらう内容。

・noteディレクター 平野太一さん
自身のこれまでの経歴・実績を細かに可視化して、会う前に相手に自分の価値を伝えられる内容。

おふたりのプロフィールに埋まっていることは、いずれも本の著者にとって欠かせない要素。プロフィールづくりはもちろん本を書く以前からやっていましたが、あらためて大事な観点に気づかされました。

他のプロフィールツールは(微細な職歴登録が必須だったり)不自由さが目立っていたので、noteのプロフィールページくらいシンプルな方が自由度が高くて便利。以降、他のプロフィール型SNSは思い切って閉じました。

* * * * *

②コンテンツの拡張性・更新性→ビジュアル表現&メンテナンスがラク

noteはもともと、リンクを張ると自動でリンク先の画面プレビューを掲出できる「拡張性」後日最新情報のリンクを記事に書き足していける「更新性」に優れています。

プロフィールページではこの特性を最大限活かすことができ、単調になりがちなテキストページをビジュアル豊かに表現したり、いちいちソースコードを気にせずに情報をメンテナンスすることが可能です。

実際のプロフィールページは、Viewでいうと、それほど見られるわけではありません。記事にひもづくショートプロフィールの方でほとんどの判断情報を得られるからです。

でも、投稿した記事コンテンツと同じプラットフォーム内でプロフィール詳細も見てもらえる可能性があるのは大助かり。わざわざ別サイトに誘導させなくて済むからです。

私の場合、本が拡張性のある手持ちのコンテンツなので、本の読者をnoteへと誘導して、最新情報を伝える仕組みにしていこうと試みています。

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▼ まとめ


<本を出すまでの3ヶ月間にnoteを始めて良かったこと>

1.note公式マガジンのタグ→フォロワー層・読者層が揃うようになった
①ロングテール×ボリューム感→ウェブで親和性の高い読者層を探す
②まとめ記事読者×専門家ノウハウ→見つけてもらえる精度を上げる

2.noteの記事投稿機能→得意テーマを事前周知できるようになった
①文字カウンター・目次→完読・再読しやすいかをセルフチェック
②下書き・予約投稿→投稿する順番・タイミングをセルフチェック
③ダッシュボード→→反響数値から改善すべき点をセルフチェック

3.noteイベントへの参加→リアルのつながりを持てるようになった
①noteイベントへの参加→関心テーマ本位でのつながり
②イベント実況への参加→Twitter上での偶発的なつながり

4.noteの投稿サイクル→SNSの使い分けができるようになった
①Twitterの役割→関心エビデンス・情報化した投稿・記事エゴサーチ
②Facebookの役割→記事の実績報告

5.noteプロフィール→プロフィール情報を集約できた
①プロフィールツール的な位置づけ→ビジョンページや素材スタンドに
②コンテンツの拡張性・更新性→ビジュアル表現&メンテナンスがラク

* * * * *

本を出すまでの3ヶ月間、この記事に書いてきたことを通じて、noteのタグラインに入っている「つくる、つながる、とどける」を実感しています。
どのプラットフォームを選ぶかで、著者としてできることがぜんぜん変わってくるので、総じて自分はnoteを選んで始めてみて本当に良かったです。

ちなみに、今回私が出版した本はこちらです。

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『売れるしくみをつくる マーケットリサーチ大全』(明日香出版社)

この記事に書いてきた通り、【本だけに書いている内容(雑誌のコンテンツ研究、店舗ウォッチング術、競合サイト分析リストなど)】や【しれっとnoteへと誘導を試みるページ】があるので、ぜひお近くの書店で手に取ってもらえたらうれしいです。

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