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40代3人子持ちのオッサンが転職活動1ヶ月で内定3つ得た話

ひょんなことから転職しようと思い至り、とにかく条件に合う会社に転職することを目標に活動した結果、転職活動開始から1ヶ月という短期間で3社内定を得まして、その中から一番条件のよかったであろう会社に転職することができました。

転職しようと考えた理由を先に簡単に説明すると、

・妻の育休が終わり共働きが再開
・妻の業務の都合上、子どもの送迎を私が行う
・私の在宅勤務が終了

という感じでどんどん時間的に追い込まれていき、今となっては毎日、保育園から駅、駅から保育園をダッシュするような生活になってしまいました。

いままでは緩めに仕事ができていたこともあり、地元の飲食店などのホームページを作るような副業的なこともチャレンジできていたのですが、こうなってくると、もはや副業どころではなく、家庭を回すことすら困難になってしまったため、思い切って今の仕事自体を変えてしまおうと今回の転職に至ったわけです。

で、せっかく転職するので、中途半端な会社に転職することで後悔はしないように、条件として以下を設定しました。

  1. リモートワークがある程度できること

  2. 年収が上がること

  3. 専門性を持てること

一刻も早く転職したい

こんな感じで条件はつけたものの、キッチリ条件に合うような、満足のいく企業を見つけてから1つずつ応募して受かるかどうかを見ていく、という感じで転職活動を進めるのではなく、とにかく早く転職したいという気持ちが強かったためこれから紹介するような手法を取っています。

下のツイートにも書いたのですが、賃貸物件を探すのと同じように完璧な転職先を探すよりも、優先順位つけて決めるほうがよさそうだなと。

転職するきっかけは働き方を変えたいところから出発したわけですが、大きく3つありました。

  • 毎日出社するのがツライ

  • 会社の方針がコロコロ変わるのがツライ

  • 正直、仕事にちょっと飽きてきた

転職の大きなきっかけとしては育児の時間が足りないというところもあるのですが、私にはどうしようもできない社内的なゴタゴタなんかも発生して、メンタル的にもしんどい時期ということもありました。

普段は元気に明るいキャラとしてポジティブに仕事に向かっていますが、あまりの理不尽さに耐えきれず、仕事の合間につぶやいてしまった内容がむちゃくちゃいいねをもらってしまい、とりあえず固定ツイートにしています。

一時的にでも在宅勤務を経験してしまうと、そこから週5で出社に戻るのは大変キツイですが、なによりキツかったのは、ちょうど組織が変わるタイミングで、経営陣が刷新され上司も変わったことにより、過去の仕事を全否定される感じになってしまったところです。

新しい上司も私のことを全く知らないという関係性ではなく、過去の経緯を知っているのにも関わらず「アイツが全部悪いです」みたいな感じでハシゴを外され、すべての説明をさせられるので、色々とガッカリしてしまったという感じです。これ以上チミ達とはやってられんわと。

ちなみに、転職することを伝えた途端、担当役員からはずっと無視されてますし、決断は間違ってなかったんだなと思っておりますw

転職活動は楽しかった

というわけで、一刻も早く転職したい私が取った、具体的な転職方法なんですが、利用する媒体はビズリーチにしぼりました。

絞った理由としては、媒体ごとのお作法を学ぶ時間を惜しんだと理由もありましたが、個人的にはとても使いやすかったです。

ビズリーチの場合、例えばユーザー登録したり、ビズリーチ内の自分の職務経歴記載欄の内容などプロフィール欄を充実させると、ヘッドハンターと呼ばれる人材紹介会社の人から連絡がものすごい勢いで来ます。

おそらく、システム的に「こいつ更新したぞ」って通知がヘッドハンターたちに行く仕組みなんだと思います。

ヘッドハンターから届く内容はどのような連絡かというと、自分が記載したプロフィール欄に書いてある、希望する職種や年収などを見て、人材紹介会社の人たちから声をかけられます。

人材紹介会社の人たちというのは、聞いたことのない会社の人も多いのですが、大手の人たち、例えばリクナビ系だったりパーソル系のリクルーターもいて、そういう人たちから「そんなあなたに合ういい案件持ってますよ、ちょっと話しましょう」という連絡がきます。

色んな会社の人材紹介会社の人から声がかかるので最初は戸惑うかもしれません。

正直、どの人に聞いても大きくは変わらないんだろうと思っていたのですが、人や会社によって案件を持っている内容に偏りがあって、コンサルの転職先を多く持っている会社や、ベンチャーの情報を持っている会社、商社系、金融系、など得意分野がそれぞれあるようで、いろんな人に話を聞いてみてよかったです。

また、ヘッドハンター以外にも、履歴書を見た企業から直接「当社と一度カジュアルに面談しましょう!」という連絡がきますので、そういう中で興味のある会社には「カジュアルじゃない面接をしてください」という感じでアポを企業に入れていきました。

で、いろんな人と話しているうちに、自分が求めている条件に合う会社が思っていたより多いということがわかったのです。

私のいまの業務内容としては、少数の情シスで従業員が数百人規模の会社のIT全般を見るという内容で、ヘルプデスクから新規システムの導入企画まで情シスの業務を広く行っており、持っている資格としては「情報処理安全確保支援士」があったので、

  1. 業務経験のある情シス

  2. セキュリティ製品を販売するメーカー

  3. セキュリティ系のコンサル

など幅広く応募していきました。

応募先については、どういう業務をやってきたかというのを人材紹介会社からいくつかの職種を提案してもらえます。

ちなみにこの前聞いた話だと、データベースが得意な人や、SalesforceやSAP導入経験のある人などがいまホットな人材だそうです。

自分の場合は、情報処理安全確保支援士の資格が今回とても役に立ちました。

資格を取得した理由もよかったようで、当時社内のセキュリティ規定がないから作ってくれという丸投げ案件がきっかけで取得し、実際に規定を整備し、社内通知や全社員へのセキュリティ講習会なども地方の拠点まで伺って実施して根付かせる努力をしていた、という話がとても響いていたようです。

一人情シスや非IT企業の情シスであれば同じようなことを経験されていると思いますので、ぜひこの機会にご自身の業務の棚卸しをしてみてください。

週5出社民によるWeb面接の正しい受け方

ここまでで、条件に合う会社は多くあることがわかりました。ただそもそも保育園から駅までダッシュするくらい忙しいので面接を受ける時間がないのです。

週5で出社しているため、在宅で業務中にこっそり面接…というわけにも行きません。

まず、ビズリーチに登録すると人材紹介会社の人から一度条件などの話をする必要があるため打合せが入ります。

大抵zoomなどのWeb会議なのですが、そこを電話にしてもらい、お昼に30分ずつ、日に2件のアポを入れていました。

もちろん先方には、転職活動を急いでいるものの週5で出社しているので面談の時間が取れないため、お昼の30分間で電話でも大丈夫でしょうか?といった感じで了解を得ていました。

人材紹介会社とは電話で話は進められるものの、実際の面接となるとそういうわけにはいきません。

ですので、工夫した点としては、面接時間が遅くても大丈夫な会社は保育園のお迎えを行ってから面接させてもらったり、あとは業務終了後に会社の近くの貸し会議室を予約したり、カラオケボックスのWeb会議プランを使ったり、駅や大きな建物の中にある証明写真ボックスのような一人会議ボックスを多用しました。最近は会社の近くで一人ミーティングができる場所が色々あってとても便利です。

色々駆使すると多少の出費はありますが、週5で出社してて、さらに保育園の送迎や夕食の準備など家事までやるとなかなか帰ってからというわけにもいかず、9月に関してはお迎えは妻に行ってもらって、その代わり早出してもらってお仕事するような形で家庭を回していました。

結果的に、かなりの数の面接を受けさせていただきましたが、令和の今どきらしく1社の最終面接のみ対面で、残りは全部Web面接でした。なんだかんだで9月は土日以外ほぼ毎日面接を受けてました。

ボロカスに落ちまくった

初めからとても順調に行ったような書きぶりですが、自分が受かりそうな業界・業種が見えるまではかなり模索しました。それこそ数撃ちゃ当たるみたいになってしまいました。

というのも、転職活動当初はIT企業を中心に応募していました。情報処理安全確保支援士の資格がかなり有効だったようで、生意気な条件でも、ベンチャーなど比較的若い会社で専任の情シスがおらずIPOも見据えており、セキュリティ規定から策定やりつつ、IT周り全部見てほしいという会社に面接を多くしてもらえました。

とはいえ、結局はこんな感じで、そういった会社は私自身が40代ということもありマネージャー経験も求めていたりすることと、基本全社員在宅勤務でクラウド系のサービスを多用しているため、情シスのマネージャー候補としては多少なりともその経験がないと厳しいという話でお祈られまくりました。おっしゃるとおりです。

オンプレミス全盛のなかで活動してきた私にとって、最近になってようやくいろんなシステムをクラウド化することに注力していることもあり、初めから全部クラウドサービスで業務が回っていますという会社に入社してもその後が厳しかったでしょう。

面接官のみなさま、色んな情報を教えていただきありがとうございました。

転職活動は並行して進めるべきか

このタイミングでベンチャー系のIT企業の情シスの応募はやめて、ユーザー企業の情シスだけでなく、セキュリティ製品を担いでいるベンダーだったり、ITセキュリティコンサルをやっている会社に応募先の軸足を変えてみました。

今までの情シス経験を生かせる業種ということで広げてみたのですが、そこからいきなり転職活動が好転していき、最終的に2社から情シスではない職種で内定を得ることができました。(セキュリティコンサルとセキュリティ製品の営業でした。)

人によっては転職活動の進め方として、1社ごとに業務内容やその会社の業界内のポジション、将来性などを細かく調べてから応募していくという、堅実な形で就職活動をされている方もいらっしゃると思います。

進め方は好みもあるのでどちらがいいとは一概に言えませんが、今の会社に残る気はないのであれば、色んな会社に並行して応募しながら進み具合で判断するという方法をおすすめします。

普通に転職活動をしていたら並行して応募していくのも大変だったと思いますが、そこはリクルーターの方に相談していくことで解決しました。

やる時に一気にやったほうが、面接のクオリティも上がりますし、リクルーターのところでも少し触れましたが、こちらが希望する条件を伝えると、条件がマッチする企業を教えてくれます。

紹介される会社は、知っている企業よりも知らない企業のほうが多いわけですが、年収を高めに設定しているだけあって、地雷っぽい企業はなさそうです。(合ったとしても、例えば労働時間が長いなどデメリットも事前に教えてくれます。)

リクルーターは紹介する企業がどういった業界で、どういったポジションを探しているのかというところまで知っているので、その会社が自分に合ってそうかなど気軽に聞くことができます。

人材紹介会社の人っていろんな人がいて、連絡するペースとか連絡手段とか性格が合うとかもそれぞれ違いますので、そういう意味でも多くの人と繋がれるビズリーチは今回とてもお世話になりました。かなりいい人に出会えた気がする。

最後の最後でグローバル企業の情シス

内定2社もらえたところで、リクルーターの一人がダメ元でここ受けてみましょうと勧めてくれた企業がありました。

全社員数が20000人くらいでコンサルティング事業がメインのとっても大きい会社で、話を効いて逆に冗談かな?と思ってしまうようなところでした。

余談ですが、リクルーターを通した就活をすると良い結果にしろ悪い結果にしろ面接のフィードバックをもらうことができるのもありがたいです。

で、結局受かったのですが、どうして受かったのかとても不思議だったので理由を聞くと、コミュニケーション力が高いことと、一人情シスの経験が業務に活かせそうに感じました、という回答をもらいまして、今までお仕事がんばってきて良かったなと思った次第です。

結果として3社の内定を得て、最後のグローバル企業の情シスをすることにしました。

転職回数多い、マネージャー経験ない

ここまで転職の流れをザックリ書きました。無事にハッピーエンドっぽい感じにはなっていますが、実際の仕事はこれからなのでなんとも言えません。

こんなはずじゃなかったとか、全然ついていけませんやん…とか、大いに有り得る話で、今後も話せる範囲でつぶやいていこうと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。

で、今回の転職を振り返って、同じ氷河期の人たちの役に立ちそうなことを書いていきたいと思います。

この1ヶ月は転職のことしか考えてなかったです。短期勝負で考えていたので、長引かせるつもりがなかったということもあって、どうすれば自分の今までの業務内容を正しく伝えられて、必要としている会社に巡り合うのかを考えてました。

特に氷河期の人にこの記事を見てもらいたいと思っているのは、もしかしたら参考になるかもしれないということもあって、というのも私自身の職歴がグダグダなのです。

無職 → 派遣 → 正社員

細かい話は省きますが、新卒で務めた会社が倒産し、就職先が見つからず派遣の仕事を始めて、そこから正社員になったという経緯があります。

その間、勤め先の業務も多岐にわたっており、ざっくり、サービス業→メーカー→商社という流れでした。

結果としてよかったのは、業種を変えることで企業の利益・売上の仕組みを内側から理解することができたのです。全く意識していなかったのですが、新卒から順に、経営的にコストがかからない業種に変わっていたのです。

お客様に直接触れ合えるのが好きとか、モノづくりが好きとか、そういうこだわりがないのであれば、人件費がかからず、在庫を持たない業種が給料高めなのでおすすめします。

「経歴グダグダ」は「雑草魂」で言い換えられる

ここまでで何が言いたかったかというと、私自身の職歴に一貫性が全くないことです。

面接ではそのなかで氷河期で大変だということをチラつかせながら、そこを言い訳にせずそのなかで成果を出してきたことを前向きに伝えるようにしました。

経歴からすると自分の意志で辞めた経験はなく、完全に受け身の状態なので「どうして当社を選ばれたのですか?」は必ず聞かれます。

そこで答えていたのは「別にここまで受け身でここまできたのではなく、攻めの姿勢でここまできている、業務の中で必要とあればプライベートの時間も使い業務知識を身に付けてキャッチアップしている」という話をすることで納得いただけていたようです。

このあとの質問の流れとして、応募先がどういう会社なのか、業界でどういうポジションなのか、を事前に調べていますので、そのなかで私ができそうなことを考えておいて、「自分はどんなふうに御社の役に立てるのか」ということを回答していくことになります。

業務経歴書ともう一枚

面接で先方が確認してくることは「応募者がちゃんと準備してきているか」ということに尽きますので、ある程度の場数をこなすと慣れてきます。

とはいえ、自分のことをまず知ってもらっておいたほうが、面接でのやり取りもスムーズに行くため、私の場合、業務経歴書とは別に1通の手紙を添付していました。

それは自分の説明書のようなもので、業務経歴書だけだと「どの会社で基幹システムの入替えをこの期間で行いました」など実務レベルの内容になるので、それとは別に、業務に対してどんなことを考えて向き合っているかみたいなことを1枚にまとめて提出するようにしました。

具体的には、「今までの自分の業務経歴は深く狭くより広く浅くです」、「一人で黙々と仕事に打ち込むよりチームで和気あいあいと仕事をするのが好きです」、「マネージャー経験ないですが利害関係者の調整は得意です」といった感じで、項目を作ってその理由も書いて1枚にまとめ、先方が求めているタイプかどうかが分かるような内容を書いています。ブログの自己紹介ページみたいなもんでしょうか。

これをつけることで自分の性格がある程度わかってもらえるので、募集しているポジションとマッチしていなければ面接の前に落としてくれますし、面接になった場合は、相手の質問に対して普通に答えるだけで、事前に提出した書面と同じだね、って感じで理解してもらえます。


まとめ

勢いにまかせてここまで書きました。所詮は1/nの話で自分の役には立たないという意見もあるかと思います。

伝えたいことで忘れていることがあったら思い出したタイミングで追記します。また、何か聞きたいことがあればメッセージいただければここに追記したいと思います。

こんな感じで転職活動は終えました。いままでの人生で転職がうまくいったことがなかったので、かなり頭を使ったものの若干拍子抜けをしている感じもしています。

今回だいぶうまくいった要因としては、いまの世の中的に、

・IT人材が不足していること
・企業内で氷河期世代が不足していること

が原因ではないかなと勝手に推測していて、同年代の氷河期世代が今もしかしたらチャンスかもしれません。

もう少ししたら不景気がきそうなのでまた状況が変わるかもしれませんが、ご自身の業務の棚卸しをするなど転職の準備さえしておけば、結構勝負できる人も多いんじゃないかなと、転職活動を行う中で感じました。

今の職場に満足しているのであればそのまま頑張ってると人手不足の状況的にもいいことありそうですし、少しでも不満を持っているなら転職活動をやってみてはいかがでしょうか。

私でよければ話くらいは聞けるかもしれませんので、お気軽にツイッターでDMください。もうちょっと込み入った話もできるかもです。

私のアカウントはこちらです。
https://twitter.com/digitalgakari

というわけで、今回はこんな感じで。今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。この記事がなにかしらお役に立てば幸いです。

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