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職歴ロンダリングと妻との出会い

こんにちは、MDです。この記事は情シスSlackの初心者優先Advent Calendar3日目の記事です。どうぞよろしくお願いいたします。

【初心者優先枠】corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#2 Advent Calendar 2022 - Adventar

来年から新しい職場で頑張らせていただくことになりました。ということは現職は今月で退職するわけでして、気づけば15年くらい同じ職場で情シスのお仕事をさせていただきました。

ありがたいことに、営業部の役員や若手のグループ、ベンダーさんなどから送別会を各所で開いていただいておりまして、私はここで幸せな時間を過ごせたのだなと実感している毎日です。

いまの職場は社員数的には300人規模で大手企業の事業会社の情シスというポジションで仕事をしていて、次の会社は極端に変わり1万人を超えるような会社でして、そこでグループ会社のIT企画(進捗管理、予算管理などPMO的なお仕事らしい)をさせていただく予定になっています。

社名を聞くと自分自身ですら身の丈に合わない感じもしているものの、元々を振り返ると2005年に理系の学部を卒業し新卒でサービス業の営業からスタートしたキャリアでして、捨てるものは何もないというか、引き続き全力で課題に向き合っていくだけかなという所存です。

ここで伝えたいことは「私スゴイでしょ」的な自慢をしたいわけではなく、今こうやって活躍の場を持つことができたきっかけは何だったのかってことを自分が知るため職歴を振り返りたいなと思い、前置きが長くなりましたが、職歴ロンダリングの話(大げさ)と妻との出会い(唐突)について書きたいと思います。

個人的には、就活に失敗したと思っている人や、未経験で情シスになった人に読んでもらえたら嬉しいです。

大学から新卒のころを振り返る

先にも書いた通り、大学は理系の学部を出ておりまして、そこではC++やJavaのプログラミング実習などもあり(あんなに頑張ったのに、いまは完全に忘れました)、その頃にちょうどSUICAができ、駅員さんの切符のもぎりの仕事がなくなったことに衝撃を受け、ITで世界を変えるような仕事に就きたいと考えSEを志望しました。

ただ、就職することに対してちゃんと向き合えておらず、面接では人と違うことを伝えれば目立つだろうと、いまでも覚えているのは、「自分を動物に例えるとなんですか?」という質問があって、「私はパンダです。もともとパンダは笹を食べられる体質ではありませんでした。それでも笹を食べ続けることにより消化できるようになりました。私はそんな人間です」というような、変なことを言っていました。

知っているような名前の会社をエントリーして落ち続け、たまたまサービス業で業務のIT化を進めたいということで新卒を大量募集しており、そんな私でも無事に内定を得ました。

入社後1年間は現場を知るために店舗営業をすることになって、いま振り返るとここで得た経験がとても良かったのですが、当時はこんなことをするつもりで入社したわけではないと思いつつ、目の前のお客様に満足してもらうような提案をすることを考えながら仕事をする日々の中で、急に会社が倒産してしまいます。

突然、路頭に迷うことになってしまいまして、理系の学部を卒業したもののITの業務経験がないという微妙な履歴書を握りながら、転職もうまくいかない日々を過ごしておりました。

悲しいことは続くもので、大学時代にお付き合いしていた人に振られてしまいます。5年近くお付き合いさせていただきましたが、振られてすぐに職場の先輩とデキ婚されました。といっても、仕事もうまくいっていないので振られて当然なのですが、風のうわさでは幸せに暮らしているということなので良かったです。

そんな中、日雇いの仕事をしながら落ち込んでいる時に、倒産した職場の先輩から「派遣だけどいい仕事があるよ」とお誘いを受けます。

これに乗ったことが人生の転機でした。

キャッシングで引越し費用をまかなう

実家が関西で勤め先も近くだったので大学卒業後も実家住みだったのですが、親公認の彼女に振られたときに実家から追い出されてしまい、大阪の西成という素敵な環境にあるマンションで一人暮らしをしていました。ここは難波まで自転車ですぐに行けて、これはこれで面白い話がいっぱいあるのでいつかどこかで。

その先輩からお誘いを受けた職場が東京でして、東京なら仕事はいっぱいあるよということで、出世払いと自分に言い聞かせつつクレジットカードでキャッシングをし引越し費用を工面して、夜行バスに乗って東京にきました。

高校からの友人が江古田というところに住んでいたこともあり、そのへんの6万円くらいのアパートに借りました。

西成で6万払ったらとんでもないところに住めるのにと思いつつ、レンジとドライヤーを同時に使うとブレーカーが落ちるアパートで心機一転頑張ることになります。
(倒産した会社の同僚で一緒に上京する人がいて、その人もお金がなく半年ほど同居したこともいい思い出です。あと、この高校からの友人が超有名人になっちゃって、どこかで自慢したいです。)

先輩から紹介された会社はとても良くて、月給が20万でその会社から別の企業に派遣されるという条件でした。よくわかっていませんが、今風に言うといわゆるSESなのかなと思っています。
年収240万の東京在住20代後半の男性になりました。

勉強の日々

この時期に勉強する癖がつきました。会社としては私を育てて派遣先に提供をするのがビジネスモデルで、私としても自分自身の価値を高めることが会社の利益にもなるということでお互いにWinWinでして、業務時間外に資格を取るための環境を作ってくれました。

おかげでその頃、基本情報技術者試験やCCNAの資格を取得することができつつ、職場をいくつか紹介してもらうわけですが、そのなかで元々希望していたSEではなく、たまたま案件として情シスのポジションが入り、面白そうだよ?チャレンジしてみる?ということで潜り込みます。結果的にこれがよかったと思います。

その会社は化学系のメーカーで、情報システム部門の責任者が10歳くらい上の人で、その方は元々生産管理などをされていてERPを導入するタイミングでいまのポジションに移り、人手が足りないからフットワークの軽そうなやつを派遣で取りたいということで、ありがたいことになぜかマッチし、20代後半で未経験ながら情シスの経験を積めることができました。

PCのキッティングからヘルプデスク、ERPの日時バックアップをテープで取るなど地味に大事な仕事を任されつつ、ここでリーマンショックが起きます。

私を含めて職場で働く派遣社員が契約満了になるという残念なことになったものの、この職場で出会ったのが今の妻です。(唐突)

事業会社で総務兼ITのポジション

急に妻の馴れ初めを書く理由は、女性との出会いがないと嘆いている人になにかのヒントになったらいいなと。

おっさんの恋愛事情なんて誰も知りたくはないでしょうが、私がいままでお付き合いをした流れとしてはすべて学校の同級生や職場の人など普段から何らかの関係がある人でして、合コンなども多く行きましたが今までうまくいったことがなかったです。

なので、もし結婚したいと考えていて出会いがないと嘆いている人がいるなら、仕事上で女性と絡みのある状況を作ることがまずは第一歩になるはずです。

日常的に話をしたり飲みに行ったりするようになってから、お付き合いが始まるまでに当然ハードルはありますが、まずはここからで、わたしの場合は勤め先が総務部内にITシステム課というのがあり、隣の席に入社2年目の女性がいて、普段から話をする機会があって、それから結婚して、いま子どもが3人います。

話をまとめていきたい

リーマンショックの影響もありながら、このあと今の職場に派遣社員として入社し、2年ほどで正社員として登用され今に至りまして、当初は一人情シスとして会社の買収や社名変更などでのITが絡む場面でドメインの変更からERPの統合など、大きな会社では任せられないような仕事を責任者として経験させてもらいました。

ほかにも営業同行や海外出張などいろんな貴重な経験をさせてもらいましてとてもありがたかったのですが、いま振り返ると、

・20代後半で東京に出てきたこと
・SEではなく情シスの仕事を選んだこと

がとてもよかったのかなと感じております。

SEに行ったらまた違う世界が待っていたのかとは思いますが、個人的にはとても情シスに満足しています。

あとはIT企業じゃなくて、事業会社でビジネスモデルや会社の仕組みなどを学べつつ、営業支援や財務経理、法務審査、人事総務などいろんな業務のIT化を手伝えたことがとても良かったなと。社員全員と話す機会があるので、このあたりは性格も大事な気がします。

振り返ると、学生の頃に思い描いていたようなキャリアでは全く無いですが、現場現場で目の前のことを頑張ることで、「仕事の報酬は仕事」ってよく聞きますが、まさにそんな経験ができているのかなとリアルタイムで感じています。

これからの仕事についても話せる範囲で(上記の話も当然ボカしてますからね)お伝えできたらなというわけで、今後ともよろしくお願いいたします!

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