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「接客業」ってなに?

就活生の中には、学生時代に行ってきたアルバイトを説明するときに「接客業」と書いてくる方々が多くいます。さて、接客業とはどんな業種なのでしょうか? ネットで検索すると出てくる説明は以下の通りです。

「特に、一定時間、つきっきりで客にサービスする職業」のことだと書かれています。さて、今まで履歴書に「接客業」と書いていた方は、この通りの職業でしたでしょうか。おそらく違うとおもいます。でも、いつの頃からか誰も注意や指摘をしなくなってしまったので、アルバイトでカフェや居酒屋等での受注や配膳を行ってる場合、なんとなく「接客業」と書いてすませてしまうケースが実際にはとても多いとおもいます。

実は、面接する側としては「接客業」と書かれていると、「本当は違うだろうに、スタバや居酒屋等でのアルバイトなのだろうな」と読み替えているので多くの場合には問題にはなりません。たまに、あえて脳内変換しない(できない)方もいるのですが、そのときは少々面倒なことになることは想像できるかとおもいます。

ただ、やっぱり放置しておいて良いのかというと、そうではありません。つまり、みなさんがいろいろなアルバイトをしてきているのに「接客業」と一言で片付けてしまうのがとてももったいないことなのです。

面接官というのは、まず履歴書を読み、候補者がどのような経験をしてきたのかの質問を考えます。短い自己紹介の中からでも、この人ならではの経験や能力、可能性はどこにあるのか、ということを探ろうとしています。そんな時に単に接客業と書かれていると、「そっか、またスタバかマックのバイトね。さっきの人もそうだったし、また似たようなことを聞かされるのかな」と思ったりすると、そのことにはあえて触れないようにします。だって、また似たような経験を聞かされるのですから(例えば、みんながやる気を失っていた時に、自分のもっと声をかけあおうという発案でモチベーションを上げて、売上の前年対比をクリアしました、なんて話は、私もいろんな方から何度も聞かされましたよ笑)、そこには触れたくもありません。

では、どうすれば良いのか。

アルバイトで何をやってきたのかを書きたい時には、そのバイトで何かアピールしたいことがあるのかとおもいます。では、接客業とは書かずに、実際に行っていた業務内容を書くようにしてください。といってもそれほど難しいものでもないです。実は、飲食店での仕事でも、いろいろな業務があります。受注、配膳、店内案内、調理、調理サポート、清掃などなど、何をメインにやっていたのか。さらに、その中で自分は何が得意だったのか、他の人に負けないものは何かなどなど、そこから自分だけができるような、あるいは自分らしさが一番出るようなエピソードなどにつなげていけば良いでしょう。

そういった何かちょっとだけでも変わったことが書いてあると、面接官としては、少しだけ聞いてみたくなるものなのです。面接官も人の子ですので、似たようなこと、あるいは聞いても回答が想像できるようなことは、あまり聞きたくないのです。それを避ける書き方をするだけでも、あなたのやってきたアルバイトに興味を持ってくれることでしょう。


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