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「教えてもらわないとできません」

「そうですよねぇ」って、もしどこかで思っているのなら、そんな学生みたいな考え方は社会人であるなら早く捨てさってください

会社は何かを教えてもらってから仕事をする場所ではなくいままで学んできたことを発揮する場所であり、活躍するために必要なコトは自分で見つけて自分で学ぶ場所なんですよね。

これ、「入社してから学びます」っていう人と似ていると思っているのですが、「教えてもらわないとできません」っていう人は、結局一人では何も出来ない状態がずっと続いてしまう、中途半端な仕事しか出来ないということになってしまう可能性が高いのです。

特に、広告やマーケティングの仕事というのは、その仕事をしていくために必要な情報や知識がとても多いです。

たとえば、自分がある消費財メーカーの担当になった場合(たとえばS社というシャンプーのメーカーだとします)、自分が担当しているS社が販売しているシャンプーのブランドやそれぞれの製品の成分や特徴、好んで購入している顧客像の事についてしっかり知っていることは当然です。さらに、流通経路や実際に販売されている価格帯、何かも自分が担当しているブランドや商品であれば、熟知していて当たり前ですよね。 そのあたりの情報はS社の社内にもありますし、自社の誰かに聞いたらすぐに教えてもらえる情報だといえるでしょう。

ところが、そうやって身近にある情報だけを知っていれば良いかというと、それは知っていて当然な最低限の情報でしかありません。S社のプロモーションプランやマーケティングプランや戦略作りをしていくためには、S社のことばかりではなく、S社の競合会社である、K社、P社、L社といった企業やその製品群についてもS社と同様に知っておく必要があります。

さらには、S社の顧客のことについて知るようにK社、P社、L社の顧客についても知る必要がありますし、K社、P社、L社の顧客がどうしてS社の商品ではなく、K社、P社、L社の商品を選択しているのかの理由なども理解しておく必要があります。(なぜなら、それを知らないとK社、P社、L社の商品からS社の商品にスイッチをしてもらう為の施策作りなんかでき無いじゃないですか)

さらに、商品のことについて知っておくだけじゃなくて、自分の担当している商品や競合のの商品がお店でどのような売られ方をしているのかを知っていますか?どんなお店でどのような取扱で販売されているのかを知っておかないと広告プランもマーケティングプランも作れません。
はたまた、どの商品がどのくらい売られているのか、売り上げ人気はどうなっているのかも当然知らないといけません。どの商品が最近人気で、どの商品は昔人気があったけど最近はそれほどでもないとか、そんなトレンド情報なども知っておく必要があります。

広告やマーケティングの仕事の場合、担当商品や競合商品、トレンド、顧客のことを知っておくことは当然ですが、広告クリエイティブやメディア、マーケティング手法のことについても「当たり前ですが」知っていて当然です。

広告クリエイティブでタレントを使っているのであれば、当然競合会社がどのようなタレントを使っているのかは知らないといけません。そのタレントのイメージがどうなっているのか調査結果も知っておく必要がありますし、これからどのようなタレントが人気になるのかの最新情報なども知っておく必要があります。
メディアについてもそうですよね。今どんなメディアがどんな人達に見られているのか、新しく人気のメディアはどんなものなのか?どのような広告がそのメディアにはよく出稿されているのかなんて情報も知っておく必要があります。

さらには。。。。
とまぁ、まだまだあるのですがこのくらいにしておきます。

で、これらの情報を「教えてもらわない仕事が出来ません」って、いつまで甘えたことをいっているんですかねぇ、ということなのです。

「教えてもらわないとできません」といっているような人と、「教えなくても自分で学んでできるようになる」と思っている人とどちらの人と仕事がしたいですか?

それは後者の方ですよね。

もし、「あああ、そういうの自分で勝手に調べていくの大好きなんです」という方がいらっしゃれば、それは広告やマーケティングの仕事に向いていると思います。


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