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【ユーザーインタビュー】創意工夫で”楽しい”の体験を子どもにも、大人にも!-株式会社TTT くえるぼキッズ様-

デジリハって実際どんな施設で、どんな風に使われているんだろう?そんな疑問の声にお応えして、デジリハユーザーを紹介していきます!今回は栃木県栃木市の児童発達支援センター くえるぼキッズ(https://kuerubo-kids.my.canva.site/)さんです!管理者・理学療法士の栃木さんにお話をうかがいました!


くえるぼキッズさんについて教えてください

くえるぼキッズは2021年5月にオープンしました。元々僕は理学療法士として整形外科を中心に勤務をしていたのですが、家族が児童発達支援事業所を開業することになりまして。栃木市の中にはリハビリ専門職が配置されている児発の事業所があまりないということで、そのタイミングで理学療法士としてジョインしました。
利用児さんは非常に幅広く、0歳の肢体不自由のお子様から診断がついていないグレーゾーンの年長さんまで対応しています。集団(3~5名程度)・個別療育どちらも実施していて、登録人数は120名ほどになります。

デジリハを知ったきっかけは?

支援の中では楽しさを重視し、それによって発達が促進できるようなアプローチを大切にしています。発達障害のお子様など、能力はあるのに苦手意識によって活動が広がらないというケースが多くあると思うんです。楽しみながら疑似的に苦手意識を克服できないかな?とVRツールなどもいくつか探していたのですが、なかなか「これだ!」というものに出会えなかったんです。

そんな中、2023年のキッズフェスタでデジリハを初めて体験しました。センサーやアプリなど多彩さが特に魅力だと感じましたね。キャラクターやデザインなど、子ども達がこれなら楽しめそうだ!という直感を持ちました。

実際使い始めていかがでしたか?

職員からの受け入れも良く、「こういう療育に使えそう!」という話し合いが早期から展開しました。子どもはもちろんですが、大人も楽しめるようなツールだと思います。

使う側のアイデアによってデジリハの価値が3倍にも4倍にもなる、というのが今の実感です。例えば最近はクイズの一環としてHOKUYOの「そらの水族館」を使っています。間違い探しのように、オブジェクトの位置や種類を少し変えて「どこが違うかな?」と声掛けをするんです。お子様は違いを探しつつ、たくさん身体を動かしてくれます。
その他肢体不自由のお子様で、歩くのが苦手で高いところには手が届かないかな?という場合に、お手製の指差し棒を持ってもらってタッチしてもらうなどの工夫もしています。

お手製の指差し棒に注目!

このようなアレンジの広さがデジリハの魅力だと思います。さらにデジリハACADEMYで他のユーザーさんの事例もお伺いして、そういう使い方もあるのか!、と次の可能性を考えるきっかけも頂いています

個別療育の場合は40分のうち10分間だけ、これ頑張ったら次デジリハだよ、という感じで他の療育と組み合わせているのですが、ハマりすぎたり飽きるお子様もおらず、上手に切り替えながら楽しんでくれています。
保育園でも「デジリハをやったんだよ!」とお話してくれるお子様もよくいらっしゃいますね。

発想の転換を大切に

そもそもくえるぼキッズでは発想の転換をしましょう、という話をよくしていました。ある課題に困っているときに、「これを試してみたら案外うまくいくかも!」というアイデアをたくさん出して、どんどん試してみているんです。そういった空気感のある職場なので、未経験の職員の方からもたくさん新たな発想が出てきます。

くえるぼキッズの職員室では普段から気軽にお互い相談しあう文化があるのですが、最近「デジリハのこのアプリ、最近どんな使い方した?」と投げかけてみたら、色んな職員から「こんな使い方したよ!」と多くの意見が出てきて、工夫の幅広さに驚きました。センサーの感度や背景のカスタマイズについては僕が説明しなくとも、皆さん理解していて使いこなしていますね。休み時間でまずは大人がデジリハをしっかり利用して遊んでいたのが大きいのかなと思います。

アイデア爆発!実際の利用方法の紹介

デジリハACADEMYで紹介いただいたくえるぼキッズでの利用方法

くえるぼキッズでは、道具を活用した利用をよく行っています。Moffバンド対応アプリのとびだせBABYは、たまごから色々なキャラクターが出てくるのですが、このイメージを活かして実際にたまごのおもちゃの中にセンサーを入れてプレイしたりしました。

とびだせBABY

よく動くお子さんに合う使い方としてセンサーを反応させないようにゆっくりコントロールしてみよう、というお題を出したりしています。ペットボトルにつけてお盆に乗せて、それを揺らさないようにしてもらう等ですね。

今後の展望について

感覚統合やソーシャルスキルトレーニングのような、ある程度形が決まっているアプローチとデジリハを組み合わせられないかな?と模索しています。例えばブランコに乗りながらHOKUYOのアプリにタッチしてみよう、等ですね。
あとは、デジリハをもっと広い方々に使ってほしいという気持ちもあります。栃木市ってお子様向けの居場所が少ないんですね。身体を思いっきり動かす場所が限られているんです。保育所等訪問でよく保育士さんともお話するのですが、お子様の運動機能が低下してきているという心配の声をよく聞くようになりました。デジリハなら楽しく定型発達のお子様も使えますので、体験の機会をもっと拡げていきたいですね。

読んでいる方へメッセージをお願いします!

デジリハは”楽しい”が体験できるツールだと思います。先日もお母さんから離れられない1歳のお子様がいらっしゃったのですが、デジリハを見た瞬間笑顔でお母さんから離れて楽しむ時間をとれたんです。一般的なビデオゲームと異なり身体の動作を伴うため、視覚から様々な関節や筋肉にうまれる幅広い感覚により臨場感が生まれるのが大きな魅力ですね。

デジリハとは:
デジタルアートとセンサーを活用したリハビリツールです。全国60カ所以上の医療機関や放課後等デイサービスなどで導入されています


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