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ジャーナリズムは、chatbotによる競争に対抗できるのか?

地球最後の日までの残り時間を概念的に示す「世界終末時計」を発表している米国科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ(Bulletin of the Atomic Scientists)」は2023年04月11日に、ジャーナリズムは、chatbotによる底辺への競争に対抗できるのか?

2022年11月、テック系メディアサイト「CNET」は、人工知能ツールによってすべて生成された記事の掲載を開始した。

Futurismが報じた2023年01月までに、CNETはすでに70本以上の記事を「CNET Money Staff」の傍点で掲載していた。CNETの動きと、そのうちの41本の記事で発見されたエラーによって、ワイアードのグローバル編集ディレクター、ギデオン・リッチフィールド(Gideon Lichfield0は、自分の雑誌がAIツールをどう使うか、使わないかについての方針を打ち出した。

「自分たちのライターや編集者に、何がAIの使用として許されるのかを明確にするためと、読者が自分たちが何を得ているのかを知るための透明性で、ガイドラインが必要だと考えた。」と、リッチフィールドは言った。

例えば、ガイドラインでは、AIツールによって書かれた記事や編集された記事を掲載しないと明記している。

しかし、編集スタッフは、『DALL-E 2』や『Midjourney』のような言語や画像のジェネレーターをブレーンストーミングに使うことは可能である。

ジョージ・ワシントン大学メディア・公共問題学部の准教授であるデヴィッド・カープフ(David Karpf, an associate professor in the School of Media and Public Affairs at the George Washington University)は、「私はWired誌に感銘を受けましたが、あの(ガイドラインは)今まで見た中でクラス最高のものでした。」と言った。「彼らは、生成AIによって書かれたものを出版するつもりはない。それは盗作と同じように扱うだろうが、それを利用するのはアイデア創造であるという強い一線を送っている。」

例えば、編集者チームが見出しの候補をいくつか考え、それをうまく使えそうな3つに絞るのではなく、ジェネレーティブAIツールを使って何十もの見出しを作り出すことができる。そして、編集者はその中から適切なものを選び出す。

要するに、AIツールは、ある意味ではWikipediaの使い方と似ていて、「始めることはできても、終わらせることはできません。」と、カープフはワイアードのように評判を維持したいメディアを評している。

昨年末にOpenAIのChatGPT(Generative Pretrained Transformer)が、今年初めにマイクロソフトのBing AIが発表されて以来、盗作や、学術、出版、ジャーナリズムなどにおけるコンテンツ制作の将来について懸念が持たれている。

ChatGPTはその後、いくつかの学校や大学で禁止され、イタリアではプライバシーへの懸念からブロックされたりもしている。先月、Bulletin of the Atomic Scientistsのレイチェル・ブロンソン会長(President Rachel Bronson)を含む1,000人以上の研究者や技術指導者が、「社会と人類に対する重大なリスク」を理由に、AI研究所に対し、ChatGPT-4(OpenAIの最新提供)より強力なシステムの訓練を6カ月間一時停止するように促す公開書簡に署名した。

禁止と一時停止の可能性があるにもかかわらず、現実には、大規模な言語モデルや画像モデルはすでにここにあり、事実を報告し、真実を支持し、権力者の責任を追及することで定義される職業であるジャーナリズムを含む、人間生活のあらゆる分野に影響を及ぼしていると報告している。

実は、私も最初に飛びついて、そして中止した。

https://thebulletin.org/2023/04/can-journalism-resist-a-chatbot-fueled-race-to-the-bottom/

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