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イギリスとフランス首脳、5年ぶり会談 不法移民対策に£4.8億拠出。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年03月13日にイギリスのリシ・スナク首相(Rishi Sunak British Prime Minister)とフランスのエマニュエル・マクロン大統領(French President Emmanuel Macron)は2023年03月10日に、パリで会談した。両国の首脳会談は5年ぶりとなり、両首脳ともイギリスのEU(European Union/欧州連合)離脱(Brexit)交渉などを巡り悪化していた関係の改善をアピールした。

イギリスとフランス海峡経由でイギリスに流入する不法移民の問題については、密航の取り締まり強化に向け、イギリスがフランスに向こう3年に£4億7,900万を提供することなどが決まった。

会談後の記者会見では両首脳とも、イギリスとフランスの歴史的・地理的な結び付きに言及し、「新たな関係」の始まりを強調した。

マクロン大統領は、今回の会談が「両国の野心を新たにし、具体的な成果を上げる機会となる。」としている。
スナク首相は、「マクロン氏と同時期に首相を務められることを幸運に思う」とし、将来のイギリスとフランス関係に期待感を示した。

会談では、イギリスとフランス海峡を小型ボートで渡りイギリスに到着する不法移民の増加問題が最大の議題となった。両国はこの対策として、フランス側に収容施設を新設することや、密航の取り締まり強化に向けフランスの警察官を数百人増員すること、ドローン(小型無人機)や航空機、監視システムによる沿岸の巡視を強化することを決めた。

これに向け、イギリスは今年度に€1億4,100万、2024年度に€1億9,100万、25年度に€2億900万を拠出する。

フランス側の海岸では2022年に3万人超の密航が阻止されたものの、イギリスでは同年にイギリスとフランス海峡経由の不法入国者が過去最多の4万5,000人超に達している。

イギリス政府は先に、不法移民の亡命申請を認めないなどとする不法移民法案を打ち出したものの、密航者を減らすためにはフランスの協力が不可欠となっている。

首脳会談ではこのほか、安全保障問題についても協議が行われた。両首脳は、NATO(North Atlantic Treaty Organization/北大西洋条約機構)を強化するとともに、ロシアの脅威に対抗するため、次世代の高精度長距離ミサイルを共同開発することや、インド太平洋での空母配備で協調することなどで合意した。ロシアの侵攻を受けるウクライナに対しては、長期的に軍事支援を続ける方針があらためて示された。

イギリスのボリス・ジョンソン元首相(Former Boils Johnson British Prime Minister)とマクロン大統領の間では、不法移民問題の責任分担に加え、ブレグジット後の漁業権問題のこじれや、2021年9月15日に発足が発表されたイギリスと米国、オーストラリアがインド太平洋地域の新防衛枠組み「AUKUS(Australia+UK+US)」を構築し、フランスとオーストラリアの潜水艦共同開発計画が破棄されたことなどを巡り、関係が悪化していた。

現在の枠組みが、EU、NATO、G7が矛盾を含み、混乱している。

これをそぞれが勝手に理解している。とくにG7は金も武器もないウクライナの要求問題を外すべきである。

2023年03月10日---中国の仲介で、宿敵イランとサウジアラビアの敵対関係を解消することで合意。

https://europe.nna.jp/news/show/2492386

https://www.bbc.com/news/world-64891459


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