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プロダクト成功の鍵はPSF〜顧客課題の本質的な解決を実現するプロダクト開発のあゆみ〜

DIGGLE株式会社は、「経営の意思決定サイクルを速くする」ビジネスの実現を目指し、 経営管理クラウドサービス「DIGGLE」の開発・提供を行っています。

今回はDIGGLE一人目社員にして、現在PdM(プロダクトマネジメント)チームでUIデザイナー/エンジニアを務める、大澤にインタビューしました。
前編では、DIGGLE入社理由や創業期からの組織・プロダクトの変遷についてお伝えします。


技術力0の状態から実績を積み上げていった20代


経歴としては、専門学校を卒業後、Webデザイナー、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア、プロダクトマネージャー、また受託から自社開発までと様々な業務に従事してきました。DIGGLEは9社目です。

専門学校では映像制作を学んでいたので、最初はデザイナーとして働き始めました。その最初の会社でHTMLやCSSを学び、コーディングが向いていると気づきエンジニアを目指しました。ただ学歴も技術力もなかったので、とにかく実績をつくることにしました。あらゆるエンジニアの求人票の「必要技術」欄を参考にしながら、その時いる会社で自分が身につけたい技術に合わせて仕事をとってきて実績をつくり、ポートフォリオを豊かにしていく、というのを25歳まで続けました。

また、エンジニアとして正社員で働くことができるようになってからは、スタートアップ企業を中心にキャリアを積んできました。ただエンジニアといってもコードを書くだけではなく、自主的に新規企画を出したりディレクターを兼務したりと、幅広く自社プロダクトの開発に携わってきました。


プロダクト成功の鍵はPSFであると痛感し、DIGGLEに入社

創業メンバーであるCEO 山本さんと、CTO 水上くんとは前職が同じで、DIGGLEには水上くんから推薦をもらいました。実は前職で、僕は水上くんのインターン時代のレビュワーだったのです。

当時はスタートアップを数社経験して、プロダクト成功の鍵はPSF(プロブレムソリューションフィット)だと痛感していた時期でした。以前勤めていたスタートアップでは、プロダクトマーケットフィットせずに成長が止まってしまい、その原因はそもそもPSFしておらず、プロダクトの初期からPSFをしっかり練ることが重要だという仮説を立てました。
そのため、まだソリューションが固まっていない最初期のスタートアップに参加したいと思っていました。

そうしたタイミングがぴったりだったのと、山本さん、水上くんとは一緒に働いたこともあり、仕事人としてはもちろん人柄も好きだったので、入社を決めました。

CTO 水上(左)と入社1年目の大澤(右)


創業時のプロダクト開発

僕が入社した頃のDIGGLEは、予実管理(企業の予算と実績の管理)という課題は決まっていましたが、ソリューションはまだ何も定まっていない状況でした。

僕はそもそも経営管理や予実管理は関ったことがない領域だったので、「本当にエクセルで行う予実管理に課題はあるのか」を疑うところから始めました。そのため最初から開発をがっつりするというよりは、山本さんの商談についていき、お客さんの課題を聞き出すためのヒアリングシートをつくったり、その課題を整理してプロダクトの方向性を決めたりすることを行いました。

実際にお客さんにインタビューをしてみると、エクセルでの予実管理には課題がいくつもありました。特に印象に残っているのは「エクセルの数値ミス確認など、毎月人力で単純作業を行わなければならないのが辛い」「経営管理部の社員と、現場社員のエクセルスキルに差があり連携が難しい」という話でした。

そうしたヒアリングから、データが壊れず、正しく計算され確認しやすく、かつ事業部のメンバーも安心して利用できるUIにしたい、と意識するようになりました。


エクセルに取って代わる、プロダクトの大きな方向転換

プロダクトの方向性を決めていく中で、特に大きな決断だったのはエクセルライクなUIをやめたことです。
創業当時のDIGGLEは、ほとんどの企業ではエクセルで予実管理をしているため、エクセルライクなUIがマストだと考えていました。しかし、エクセルライクなサービスだと、いつまでもエクセルが比較対象になり続けてしまいます。僕と水上くんで方向転換を提案し、山本さんは相当悩んでいましたが、このままではエクセルに取って代わるプロダクトはつくれないという想いで決断。3ヵ月かけてUIを移行しました。

ここで現在の「DIGGLE」のように、各部門ごとに細かい予算単位で予実を管理できるような、企業の組織構造や予実管理フローを意識した設計、機能になりました。現在、お客様から「DIGGLE」は事業部のメンバーも使いやすいUIで、全社で活用することで予実意識を向上させることができた、などのフィードバックをいただいているのは、この時の決断が大きかったと感じています。

当時からお客様の声を聞くことは大切にしているのですが、全ての要望をそのまま反映させるのではなく、課題の本質を突き止めてソリューションを導き出すのが重要だと感じています。


次回は、チームづくりにおいて大切にしていることや、良いSaaSサービスのデザインとは何かをインタビューします!


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