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【連載小説】新説 桃太郎物語

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⭐️美容業界騒然⭐️ “クリエイション作品(髪がメインのアート作品)を創るにあたって、イメージを膨らませる為に物語を書いてみる”という前代未聞の挑戦をし、全24章、215ページにも及…
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#読書の秋2020

【連載小説】新説 桃太郎物語〜第四章

【連載小説】新説 桃太郎物語〜第四章

【第四章 “籠の中の鳥”の巻】

むかしむかしあるところに、大きな大きな人間の国がありました。

資源や物資も豊かで、この世界の中でも、一二を争うほどの大きな国として、栄華を極めていました。

この国を治める王は、国民の幸せを第一に考える立派な人物で、国民からの信頼も厚く、王妃は決して前に出ようとはせず、陰ながら王をサポートし、王妃はそれはそれは美しく、教養も兼ね備えるまさに、才色兼備の素敵な女性

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【連載小説】新説 桃太郎物語〜第三章

【連載小説】新説 桃太郎物語〜第三章

【第三章 “生きて行く意味”の巻】むかしむかしあるところに、身寄りもなく天涯孤独な半人半犬(半分人間半分犬)がいました。

冷静沈着で身のこなしが速く、鼻と耳がきき、遠くの気配も瞬時に把握する己の特性を生かして、日々生きていく為に、誰とも群れない“盗賊”として生活をしていました。感情というものがないともとれる、目的の為なら多少の犠牲も厭わないやり口ゆえ、周りのものからは“犬”と言う名で恐れられてい

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【連載小説】新説 桃太郎物語〜第二章

【連載小説】新説 桃太郎物語〜第二章

【第二章 “断固たる決意”の巻】むかしむかしあるところに、半人半猿(半分人間半分猿)が住む村がありました。
真ん中に小高い山のあるこの村は自給自足で生活し、この村の長でもあるボスザルを中心に何不自由無く、幸せに暮らしていました。

しかし、そんな幸せな生活を送っていたボスザルには、一つだけ悩みの種がありました。
それは、自分の後を継いでこの村を治める息子のことです。
ボスザルの息子は、代々、村のも

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【連載小説】新説 桃太郎物語〜第一章

【連載小説】新説 桃太郎物語〜第一章

日本人なら誰でも知っている昔話…。それが桃太郎。
日本最古の〝冒険活劇〟たるこの物語を、小江戸川越で美容院(AZ)を営む美容師・鈴木代悟が、新たな解釈を用いてオリジナルで創作した〝桃太郎の物語〟に沿って、主要人物たちをファッショナブルにビジュアル化!!
なぜ桃は流れてきたのか…
なぜ鬼は人を襲うのか…
なぜ猿、犬、雉は鬼退治に向かったのか…
さて…
どのような作品になるのやら…
始まり始まり…

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【連載小説】新説 桃太郎物語〜ご挨拶

【連載小説】新説 桃太郎物語〜ご挨拶

初めまして。鈴木代悟と申します。

私は美容師をしているのですが、今回クリエイション(髪の毛を使ったアート作品)を作成するにあたって、小説を書き、自費出版することになりました。そこで、より多くの方々に読んでいただきたくてこちらに投稿させて頂きました。

              ※以下“新説 桃太郎物語” はじめに より抜粋

クリエイションには絶対的にテーマやコンセプトが必要ですが、実は今から

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