2021年下半期ベストアルバムまとめ
今年もこの季節がやってきました。
7月に今年上半期のベストアルバムについてブログに書きました。
なんと60以上も「スキ」をいただきました。とても嬉しいです。本当にありがとうございました!!
で、下半期も9作品を選びましたので早速レビューしていきたいと思います♪※順位はありません。
Billie Eilish
「Happier Than Ever」
このアルバムについてはレビューをブログに書きました。
リリースされてから今日に至るまで何回も聴いてますけど、やっぱり大好きです。前作のようなインパクトやセンセーショナル的な面は薄いかもしれないですが、レビューにも書いたとおりいつ聴いても惹きこまれる魅力に溢れていて、自身の10代や20代前半を思い出して、あの時の混乱や率直な気持ちをそのまま表してくれているかのようで、個人的には前作よりも共感度が高い作品です。
先日こちらのインタビューを観たのですが、
年頃もありますが成長が本当に早いな!もともと何かを仕掛けようというより、兄のフィニアスと二人で作った等身大の自分を作品にしたら世間に受け入れられたような感じで、生身の彼女が作品に反映されていると今作でますます実感できたので、今後どんな成長した姿を見せてくれるのか次作が非常に楽しみです。
ドキュメンタリー映画も本当にいい内容でした!こちらもレビューのリンクを貼っておきますが、この作品のことを思い出す時、私はビリーの両親の姿を一番思い出します。
自分の親としてのいいお手本をもらえたような気持ちです。
Lana Del Rey
「Blue Banisters」
ラナ様についてはもう「凄すぎる」の一言につきます。なんと今年2作もアルバムをリリース!!2枚組じゃなく2作ということで、ちゃんと違いがあるのがますます凄い。充実期の真っただ中感が伝わりますね。もう1作の「Chemtrails over the Country Club」よりは私は断然こちらのアルバムの方が好みでした。
前作は「Norman~」からのコンビを組んだジャック・アントノフとのコラボ色が全面に出た曲集ですが、こちらのアルバムは初期の制作陣などと作った曲が多め。曲調は大人しめで彼女らしい陰鬱感もありますが、このアルバムは何よりラナの歌唱力やその表現力に驚かされました。声の色や高さ低さ、声量を使っての表現がすごく深い!
アルバムを通して流していると「同じ人?」というくらい違って聴こえる曲もあるくらいです。あくまで私の感覚ですが。
より自分の歌の表現力で自由に曲を彩った感じがあって、個人的にそれにドはまりしてしまってこのアルバムを聴くたびに「凄い」って独り言がつい口から出てしまうような(笑)
私自身が彼女の初期の作品が好きなこともあり、まさにドンピシャな作品でした。たぶん来年も新譜出るよね。楽しみにしています!
Silk Sonic
「An Evening With Silk Sonic」
昨年にシングル「Leave~」がリリースされた時から世界中の待望だったアルバム。こちら、今年感動したアルバムの一つになりました。
ブルーノ・マーズって「今世界的に1,2を争う最高のボーカリスト」と個人的に思っていて。笑っちゃうくらいに歌が上手い。抜群です。ただその側面があまりに強すぎて、音楽的な評価はそこまで高くない印象でした。けど彼自身は自分の好きな音楽を貫いていて、今回は60年代から70年代のR&B~ソウルにインスパイアされた極上の曲をコンビを組んだアンダーソン・パークとユニットとして披露しています。
特に方向性を変えわけではないんですよね。「好きな音楽を貫いただけ。そうすれば後から評価はついてくる」と教えられたような気持になりました。このテの音楽好きには深堀すればいくらでも楽しめるように、そして街で耳にする程度やそれほどマニアックに音楽にこだわりがなくても老若男女楽しめるように。
スキルと情熱で突破されたような感覚になって、聴くたびに結構グッとくるアルバムです。けど何にも考えなくても楽しめるところもとてもいいですよね。
KAI
「Peaches」
このアルバムについてはリリースが11月末。K-popはなんとなく「半期ごとに1枚程度がいいかな」と思ってたんですけど、あっさり破ってしまいました(笑)こちらのアルバムについてもレビューを別で書いています。
EXOは今メンバーの大半が兵役中で活動が難しい状況ではありますが、この個人に合わせたソロの充実のさせ方も凄いですし、アーティストとしての成長が見えるって嬉しいですよね。本当によく考えられて作られたアルバムで、ソフトな内容だけにそこまでインパクトはないかもしれないですが、私的には昨今の本場のR&Bポップより面白さと曲の良さを感じてしまいました。とにかく編曲面が抜群に面白かったですし、KAIもそれに応えて自分の持ち味ややりたい事を追求しているんだと感じるアルバムです。私の推しはベッキョンでそちらのアルバムについてもレビューを書いてますので、そちらのリンクも貼らせてください(笑)
KAIも兵役が近づいていると思いますが、その前にもう1作くらいリリースがあるのかな。個人的には今回打ち出したソフト面が引き継がれるととても嬉しいです。
CHVRCHΞS
「creen Violence」
チャーチズについてはデビューからお気に入りで、作品がリリースされるのを毎回楽しみにしているアーティストです。その中でもこのアルバム、キャリアベストと言い切れる「会心作だな!」と聴いた瞬間に思ったアルバムでした!
前作のポップな感じも嫌いではなかったのですが、今作はよりロックというか音的にもローレンの声も「表現的に万人に広く受け入れられよう」という側面から一度離れて、キレのあるというかピリッとするようなエレクトロサウンドが強調されていると思います。なんといっても先行でリリースもされたThe Cureのロバート・スミスとの共演曲「 How Not To Drown」が素晴らしくて感動してしまいました!
また「California」という曲もお気に入りで、ギターから始まるイントロからエレクトロに振られるこの曲もチャーチズらしい面とローレンの可愛いのに意志のあるボーカルが相まって心地よい曲です。チャーチズは必ずどのアルバムにも繰り返し聴きたくなるお気に入りの曲ができるバンドで、そこもとても好きなところです。
フェスでももうメインステージではトリ前、サブステージではトリぐらいの位置なんですよね。音楽ファンから愛されているし、今後もいい作品が期待できそうでますます楽しみです!
Bo Burnham
「INSIDE」
昨年のベストでは「テネット」のサントラを選びましたが、今回はNetflixのオリジナル作品のサウンドトラックを選ぶことになりました。エンタメ界では「今年はボー・バナムの年だった」と言っても過言ではないかもしれせん。
このコメディ作品、今年の公開直後からもともととても評判が良くて気になっていたのですが、なかなか時間が取れずに観られなくて。そうこうしているうちにSpotifyのチャート見てるとこの作品の曲がランクインしてきたり、しまいにはアルバム自体もチャートインしてきたりして。「え?」って感じでますます気になってやっと夏過ぎに観れたのですが、まー面白かったんですよ!!凄いです、この人!!
もともと今年日本でやっと公開された映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」に出演している時点で、「エイスグレード」の監督だったことを知って、「え?監督もやってんの?」とか、とにかく驚かされる要素満載の才能の塊みたいな人で。
この作品でその才能がよーく分かりました!!そしてなんといってもこの作品、なんでこんなにアルバムが聞かれてるのか作品を見るととてもよくわかります。音楽的な才能も凄いですよ!!
何気ないいろんなジャンルソングのパロディ風に作ってますけど、どれもクオリティがめちゃ高いんです!Netflix見れる方はぜひ観てほしいし、観た後はこのアルバムのどれかの曲に中毒になる可能性が高いと思います(笑)
Kacey Musgraves
「Star-Crossed」
ケイシーについても今年がっつりと彼女への愛をブログに書かせていただきました(笑)。びっくりしたのが思ったよりも「スキ」を多くいただいて。「自分が思っているより知名度も高まっているのかな~」と嬉しい限りです。
今回のアルバムで私は彼女のソングライティングに一番感動したというか。この人のデビュー作からある曲の馴染みの良さや表現がとにかく好きなので、アレンジが少々ポップや実験的になったりしようがもうどうでもよく私は好きなんだと確信させられました。これからどんな作品を出してきてもこの曲の良さが続くかぎり、私はついていくしかありません!!(笑)この作品も万人に推せる最高な作品です。またライブを観たいですね。音楽を愛していることが伝わるし、生で歌を聴くとさらに曲の良さが分かりやすいアーティストなんです!聴き逃してる方ぜひ聴いてみてください♪
Red Velvet
「Queendom」
「今年k-popで一番嬉しかったカムバは誰か」と聞かれたら私は真っ先に「Red Velvet」と答えます。昨年k-popにハマってから心待ちにしていた彼女達のカムバはまさに「Queen」というフレーズがピッタリの「女王様のおかえり」でございました!素晴らしいアルバムをひっさげての完全体カムバに「マジヤバい!!」とブログに書いたところ、なんとnote公式の「音楽まとめ」に選んでいただき、びっくらなことに1万5千ビューを獲得してしまいました。私のブログ内ダントツすぎて(笑)公式ってすごいわ〜。
私にとってRed Velvetって凄く相性がいいアーティストなんだとこのアルバムで実感できました。このアルバム、良曲しかありません。今トレンドなレトロポップ感も、k-pop特有のビートや華やかなアレンジも、SMらしい強めなR&B感も全部飲み込んだ完成度の高いアルバムとしてめちゃくちゃ推せる!そして5人のスキル高も堪能できる最高の仕上がりですね。ああ、早く次の新作も聴きたいです♪
The Killers
「Pressure Machine」
昨年の私の下半期ベストのトリにて「『Imploding the Mirage』が私のベストだ」と綴らせていただきましたが、
はい、今年。ええ、当たり前ですね、「Pressure Machine」がベストです。これがベストでなくて何がベストになるのか。今年の私のベストアルバムはこのアルバムがリリースされて初めて聴いた日から決まっていました。昨年の「Imploding〜」の時も「こんなthe killersを待っていた」と心の底から思いましたが、「Pressure〜」を聴いた時にはもっと深いところから「こんなthe killersを待っていた」と思いました。もちろんブログにレビューを書きました。
いつものthe killersならなかなか聴かれないような内障的でよりシンプルな楽曲に乗せられたブランドンの歌が心に沁み渡ります。彼らが敬愛するスプリングスティーンの「Nebraska」とも比較されるような、これまでのthe killersにない一面で観せたこのアルバムは間違いなくthe killersの代表作になるはずです。詳しくはブログを読んでいただけたら嬉しいし、何より「あのthe killersでしょ」とか思ってスルーしてる人に今こそ聴いて欲しい!まさに充実期の真っ只中にいる事を確信したアルバムです。あとはもうライブで来日してくれ。頼む。頼みます。お願いします!
というわけで、また長々とありがとうございます!
来年も素敵な音楽に出会えることを願っています!
https://open.spotify.com/playlist/1Hm4YTc5H4kP11pmB8PAhO?si=KSXS724hQTCgrA3IiM9DPQ