見出し画像

【絶対に読んで!】ダイヤモンド社の編集者がオススメする「とっておきの一冊」とは?

こんにちは! 今年4月にダイヤモンド社に入社し、書籍編集局に配属された新人4人で行っている連載企画『ひよっこ編集見聞録』は楽しんでいただけているでしょうか? 番外編としてダイヤモンド社の編集者たちが普段どんな本を読んでいるのか掘り下げてみたいと思います! 今回は、金井 弓子(かない・ゆみこ)さん(第1編集部)、鈴木 崇久(すずき・たかひさ)さん(書籍オンライン編集部)にいくつかのテーマに沿っておすすめの本を聞きました! 読書を楽しむ一冊を探すきっかけになったら嬉しいです。

ダイヤモンド社の児童書といえばこの人!

 『わけあって絶滅しました。』シリーズや『やばい日本史』シリーズなど、数々のベストセラーを担当している金井 弓子(かない・ゆみこ)さんにおすすめ本を聞きました!

自宅の本棚です。これは漫画の棚。ほかに、文庫・新書の棚、単行本の棚、資料本の棚、積読の棚があります。(金井さん)

Q. 本棚の中から、イチオシの本を教えてください!

『よい子への道』(おかべりか・著)
 「よい子」になるために「してはいけないこと」をたくさん紹介してくれる児童書。一見まじめなのに、とんでもなくふざけた本で、いつかこんな本を編集してみたいと思っています。

Q. 最近買った本と、なぜその本を買ったか教えてください

『偶偶放浪記』(小指・著)
 たまたま訪れた場所にまつわる旅エッセイ。著者の小指さんの視点が独特で、唯一無二の本なので買いました。

Q. 「編集に携わりたいと思った本とその理由」を教えてください

『告白』(町田康・著)
 大学生のころ、バイト先の先輩にすすめられて読み、おもしろさに度肝を抜かれました。おもしろい本を読むのは最高だけど、編集側になったら別の楽しさが味わえるかなと思い、編集者を志しました。

Q. ご自身が編集した本の中から、最もおすすめしたい本とその理由を教えてください 。

『いのちをまもる図鑑 最強のピンチ脱出マニュアル』(池上彰・監修/今泉忠明・監修/国崎信江・監修/西竜一・監修/滝乃みわこ・著)
 本書は、子どもが遭遇しうる、あらゆる危険から身を守る方法を紹介する本。危険生物、突然のケガ、自然災害、人間関係のトラブル、犯罪など、とにかく幅広いテーマを網羅していて、1冊読むだけで自己防衛能力がぐーんと高まる構成になっています。お説教くさい本だと読む気が失せてしまうと思ったので、とにかく飽きない本を目指しました。五月女ケイ子さん、室木おすしさん、横山了一さんによるイラストはどれもパンチ力抜群で、毎ページ楽しんでいただけると思います。


『書籍オンライン』編集長が選ぶ一冊とは?

 『週刊ダイヤモンド』にて副編集長を務めた後、現在は『書籍オンライン』にて編集長を務める鈴木 崇久(すずき・たかひさ)さんにおすすめ本を聞いてみました!

左右の棚はスライドするので、奥にも本棚があります。子どもたちと妻の本や家族写真のアルバムに追いやられて自分の本のスペースが狭くなってきました(苦笑)。(鈴木さん)

Q.本棚の中から、イチオシの本を教えてください!

『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野 晶午・著)
 ダイヤモンド社に入社した当初、書店営業の仕事をしていた時期に、書店員さんからオススメの本を教えてもらって買いました。それまであまり興味がなかったミステリーを好きになったきっかけが、「傑作」と呼ばれるこの本でした。
うたい文句である「最後の最後の1行までこの作品はあなたを騙し続ける」の言葉通りで、物語の終盤に待っていた「どんでん返し」に衝撃を受けました! またあの興奮を味わいたい――。そんな衝動とミステリー本の面白さを私に刻んでくれた思い出の本なので、読んだことがない人にはぜひ読んでほしいです。

Q.最近買った本と、なぜその本を買ったか教えてください

『努力革命 ラクをするから成果が出る! アフターGPTの成長術 』(尾原和啓 , 伊藤羊一・著)
 本書は、ChatGPTの登場によって「努力の方法」にも「成功・成長の在り方」にもゲームチェンジが起きたと説きます。かねて抱えていた「仕事でうまく生成AIを活用したい」という自分目線の思惑と、「AI時代にわが子(小学生2人)は何を学ぶべきなのか?」という親目線の疑問。そのどちらにも答えてくれるのではないかと思って買いました。

Q.「編集に携わりたいと思った本とその理由」を教えてください

『クライマーズ・ハイ』(横山 秀夫・著)
 私は記者職が長かったので、その目線で選びました。記者になる前に、堤真一さんや堺雅人さんらが出演した映画を見て、記者になってから原作の本書を読みました。 「サツ官(警察官)ならイエスです」――。映画では記者役の堺雅人さんが記事の裏取りをした後に口にした、本書随一の名ゼリフですが、これがとにかくカッコいい…! そして記者になった後にこのシーンを本で読んだときは、この後に主人公が迫られる「究極の選択」の重たさに「自分だったらどうするか?」と身震いしました。 記者としてのやりがいや信念が突き刺さる名作です。

Q.ダイヤモンド社の本で、最もおすすめしたい本とその理由を教えてください。

『早回し全歴史』(デイヴィッド・ベイカー・著 , 御立 英史・訳)
138億年という「時間軸の長さ」と、宇宙規模という「空間の大きさ」を兼ね備えた、とんでもない歴史書です。この壮大な歴史を、「複雑さ」「エネルギーの流れ」という観点で一気通貫して考察していく切り口に知的好奇心を大いにそそられます。
また、想像を絶する現象やスケールを扱うことが多い宇宙論が好きなので、チャプター1の「ビッグバン」とチャプター2の「星、銀河、複雑さ」は特に面白かったです。「想像を絶する話」という意味では、「10の40乗年後」の未来を分析した最後のチャプター12「超未来」も大きな刺激を受けました。第1編集部の編集長、三浦岳さんが編集した本です。

※三浦編集長のインタビュー記事はこちら!
>>前編『新人・書籍編集者が突撃!「ゆるふわ編集長」がベストセラー連発するまでの遍歴が面白すぎた』はこちら
>>後編『新人・書籍編集者が突撃!スゴ腕の編集長が「これ以上のビジネス書はない」と語った担当本とは?』はこちら

 今回は、ダイヤモンド社の編集者おすすめの本を紹介しました! 読んでみたくなった本は見つかりましたか?この先も面白い書籍の情報を定期的に発信しますので、ダイヤモンド社書籍編集局の公式noteをぜひフォローしてください!

この記事が参加している募集