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魚信さんコロナ後経営奮戦記 外伝(6月8日) 苦しかった5月。他の飲食企業や業態はどうだったんだろうか?


 上の記事の続きです。上記記事では、魚信さんの5月売上結果を紹介しましたが、他の飲食企業や業態の方はコロナの影響はどうだったんでしょうか?そろそろ前月売上集計結果が出てきていますので、前年比プラスとなった業態をいくつかご紹介したいと思います。

外食大手25社の月次売上速報値

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上記の大手25企業のうち、5月前年比売上8割以上をキープできた企業は6社のみ。厳しい状況ですね。 

6社とは、スシロー81.4%、餃子の王将88.1%(上表には載っていませんが、下の情報を参照のこと)、すき家90.8%、吉野家92.7%、モスフード112.7%、マクドナルド115.2%。

結果から見ると、5月売上−20%程度でキープできた企業には2点の特長があったのではないかと思います。

特長1、営業自粛を避けることができた路面店の出店比率が高かった。

特長2、テイクアウト、ドライブスルー需要に即応できたこと。客単価比が高いことがそれを語っています。

 意外だったのが、ココイチさん。こちらもテイクアウトやドライブスルーに力を入れていた印象なんですが、意外と客単価も売上も伸びていない。

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客数減=売上減に直結したように感じます。みなさまお疲れ様でしたね。現場は色々ございますが、今月も頑張っていきましょう。

追伸 今回、カムバックというのか、コロナを圧倒する激勝ぶりが印象的だった、ファストフード、牛丼、餃子の王将さんの3業態の5月数値をご紹介します。ご参考になれば幸いです。

【ファストフード】

今回、コロナで唯一の大勝ち組と言えるのがファストフード業界です。マクドナルド、KFC、モスフードらは前年比売上を伸ばしています。

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ファストフード各社は、駅ビルやショッピングモールにも出店していましたが、自主営業できる路面店を数多く持っていたことから緊急事態宣言下においても売上を伸ばすことができたのではないか、と思います。また、ファストフードは、元々テイクアウト、ドライブスルー販売に慣れており、イートインとテイクアウトと価格差無く販売できたこともプラスにつながったのではないかと思います。

【牛丼】

牛丼大手3社(吉野家、松屋、ゼンショー(すき家))は5月前年比売上は、吉野家マイナス7.3%、松屋マイナス23.2%、すき家マイナス9.2%。

このグラフだけ見ると、特に松屋は大きなマイナスのように感じますが、多くの飲食業や居酒屋などは、売上マイナス70〜80%と大被害だったことに比べれば松屋さんでも2割減ほどで収まったわけですから、業界内では比較的軽微、かすった、というところでしょうか。

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【餃子の王将】

餃子の王将を運営する王将フードサービスは5月の月次売上高(速報値)は、直営既存店の客数は前年同月比75.9%、客単価は同116.1%、売上高は同88.1%。外出自粛要請の影響で店内売り上げが落ち込んだが、テークアウトの売り上げが同223%と大きく伸びた。

こちらも同様の印象です。

 コロナに勝てたのは、(1)路面店 x (2)テイクアウト予約対応、という要素と言う印象です。

 さて、われらが魚信さんは、テイクアウト対応は確かにしていましたが、メイン需要は、宴会・法事でした。この領域が売上6割を占めていましたから、それがまるっと3ヶ月分失ったことで、正直前年比4割(つまり、マイナス6割)からのスタートだったわけです。

そう思うと、3月から毎週、怒涛のチャレンジを繰り返し、試行錯誤を繰り返す中から何かを掴もう、機会をつかもう、ともがき苦しみ、この6月を迎えているわけです。果たして、新しいチャレンジを、どの領域で進めていくのか、自粛終了に伴い、以前同様の市場が戻ってくるのか。

どちらに振れるか見えない中、昨日で6月第1週の週末が終わりましたね。今日は休日で、10日(水)に西田社長とオンライン会議でございます。6月スタートダッシュはどうだったのか、今週も追っていきたいと思います。みなさま、引き続きよろしくお願いします。

あと、こちらのマガジンもよろしくです笑




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