【産学連携プロジェクトアフタートーク】「スタディサプリ進路 入試出願特集」制作を終えた学生たちが今思うこと
デジタルハリウッド大学(以下DHU)では、学内インターンとして産学連携プログラムを実施しています。今夏のプログラムでは、リクルートマーケティングパートナーズ社(以下RMP)の協力のもと、「スタディサプリ進路 入試出願特集号」(2020年8月)の、高校生向け広告プロジェクトを実施。1~3年生の5名がインターン生として参加しました。
今回のnoteでは、本プロジェクトに参加した学生たちによって開催された座談会の様子をお伝えします。
今回の産学連携プログラムの内容
―今回の産学連携プロジェクトの内容を教えてください。
小林:今回は、リクルート社から発行されている進学雑誌「スタディサプリ進路 入試出願特集号」8月号のなかの、高校生向けの広告制作に取り組みました。
―広告制作に携わったのですね。具体的に、どんな広告を作ったのでしょうか?
小林:わたしたちが取り組んだのは、雑誌に同封されるA5サイズ両面の制作です。企画からアウトプットまで、リクルート社の制作チームの手を借りながらではありましたが、ほとんどの工程を学生が担当しました。
▲実際に制作された広告
短納期×フルリモート。プログラムの中でぶつかった壁
―広告制作の経験はあったのですか?
小林:いえ、誰も経験はありません!だから本当に苦労も多くて……。個人的には、「納期との戦い」がとても印象に残っていますね(笑)。
―納期との戦い?
小林:そうです。プログラムの期間は2週間で、その中で企画から制作までをやりきる必要がありました。当然ラフを出す、イラストを描き上げる、のようなマイルストーンの間隔もややタイトで。間に合うかどうかギリギリのところで作業を進めていましたね。
―たしかに企画から制作まで2週間しかないとなると、かなりのスピード感が必要とされますね。
小林:納期を意識しながらも、クオリティは落とさずにスピーディに作業するという感じで、リアルな「大人の世界」を体験できたように思います(笑) 。
▲プログラム期間を振り返る小林さん。イラストやデザインを担当した。
―なるほど。それはすごく良い経験になったのではないかと思います。短納期に間に合わせるために工夫したことはありますか?
小林:作業をしながらその場で修正、を意識していましたね。プログラムの初めのころはわたしが描いたイラストについて、みんなで話し合いの場を設けてから意見をまとめるような流れで作業を進めていました。でもそれだとどうしてもアイディア出しからフィックスまでに時間がかかってしまう。
そこで途中から方針を変えて、私がイラストを描いている様子をリアルタイムにzoomで画面共有し、その場で意見を言い合って修正していきました。
―モブデザイン(複数名が集まってその場でデザインを固めていく方法)のようなイメージ?
小林:そうです。基本的にイラストは私が描いていましたが、配置をどうするかといった全体感のところは渡辺さんが上手くまとめてくれました。
―アートディレクターのような役割は、渡辺さんが担当していたのですね。このプログラムで大変だったことはありますか?
渡辺:意見を出す、まとめるっていうのはすごく難しかったですね。今回のメンバーは、このインターンで初めて顔を合わせた仲間だったのでチームとしての経験があったわけではなくて……。お互い自分の意見を言うまでに時間がかかり、僕が問いかけても何も意見が出ない、ということもありました。
▲リーダーの役割をつとめた渡辺さん。
渡辺:でもある日、勇気を出して「このアイディアどうですか」と発信してくれたメンバーがいて、それにみんな「いいね!」と言えた。そこからはそれぞれが「黙っているだけじゃインターンを始めた意味がない」と意識しはじめ、チームがまとまっていったように感じます。
―苦労しながらも、最後は心理的安全性のある空気を作れたんですね。
小林:フルリモートだったので、余計に関係性を作るのが難しかったように思います。特に1年生とは1度も会ったことがない中だったので、お互いのことをイマイチわからないままで……。わたし自身も初めのころは、物怖じしてしまって1年生にアドバイスができない場面もありました。でもその状況の中でひとつのものを作らなければいけないんだと改めて思いなおしたとき、意見もアドバイスも自然に言い合える関係になれました。
チームであれ!プログラムを通しての学び
▲「相手の立場に立つことの重要性に気づいた」と語る石渡さん
―プログラムを通しての学びや印象に残っていることを教えてください。
石渡:初めて広告制作に携わって、「相手がどんなものがほしいか」を考えるのがとても難しいと感じました。
たとえば、自分はすごくいいと思ったアイディアが相手にとっては良いものとして映っていなかったり、個人的にはピンとこなかったものがみんなから高く評価されたり……。
自分の感覚だけで考えるのではなく、その媒体を読むのはどんな人たちなのか、どんな情報を欲しているのかを深く考えるのが大切なのだと気づかされました。
渡辺:僕はチームワークの大切さを改めて実感しました。小林さんは得意のデザインで力を発揮してくれて、逆に僕はみんなが苦手な「チームをまとめあげる」というところで貢献できた。自分ひとりじゃできないことも、誰かと一緒にやることで実現できるのだと感じました。
―自分ができないことを誰かが助けてくれるのは、チームならではですよね。小林さんはこのプログラムで印象に残っていることはありますか?
小林:メンバーの良いところはもちろん、自分の良いところにも気づけたのがとても大きな学びでした。正直プログラムが始まる前は、自分を含めて「直すべきところが多いメンバー」だと思っていたんですよね。上手くやっていける自信はまったくありませんでした。
でもプログラムが進んで行くうちに、意外とマメに連絡してくれるなとか、ちゃんと意見を言ってくれるなとか、みんなの「小さな良いところ」に気づいていって。今まで知らなかった自分自身の良いところも見つけられました。最後は、お互いに補い合えるような関係になれていた気がしますね。
「できない」ではなく「どうすればできるか」を考えるDHU生らしさ
▲座談会は和気あいあいとした雰囲気で進んでいった
―学生たちにとってはこの産学連携プログラムは本当に素晴らしい体験になったようですね。一緒に制作を行ってくれた”大人”から見たインターン生の印象は?
小竹さん(RMP社):今回は、企画から制作まで2週間という短納期のプログラム。普段広告制作をしている大人から見ても、あまりないようなスピード感です。
それでも学生のみなさんは「できない!」と投げ出すのではなく「どうすればできるか」を一生懸命考えてくれました。きっと、普段の学びの中で自然と「できる方法」を考えているからですよね。困難に対しても果敢に立ち向かっていく姿に、DHU生らしさを感じました。
もう一つ印象的だったのは、それぞれが自分の苦手から逃げなかったことです。自分の「苦手」「嫌い」ととことん対峙して、振り返りの中でもきちんと「これができなかった」と反省する。その真っすぐな姿勢に心を打たれるプログラムになりました。
小林:プログラム中はRMPの皆さんや大学のスタッフの方々から、厳しくも愛のある言葉を何度もいただきました。プログラムの最後には、リクルートの制作チームの方からいただいたメッセージにメンバーが涙する場面もあって……。
このプログラムが終わっても、インターンが終わっても、この仲間ともう一度何かを作りたい。そう思えるようになったことが、インターンを通しての一番の収穫だと思っています。
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デジタルハリウッド大学では、小林さんも受験した「オータム・トライアウト」(通称「秋トラ」)の説明会を開催します!秋トラはDHUの看板入試で、多くのDHU第一志望者が受験します。
次回の説明会は2020年9月20日(日)、事前予約制のオンライン開催です。ご家族、友人と一緒にぜひご参加ください!
「オータム・トライアウト 総合型選抜 対策講座&大学説明会」
開催日時:2020年9月20日 13時~
第一部:大学説明会(13:00~14:00)
第二部:入試対策&面接ポイント講座(14:00~15:00)
ご予約はこちら:https://r-shingaku.com/ce/form/1661/input
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