大上泰弘

小学校では昆虫採集、中学・高校では超常現象にのめり込む。大学に入り、超常現象の実験的検…

大上泰弘

小学校では昆虫採集、中学・高校では超常現象にのめり込む。大学に入り、超常現象の実験的検証を試みたが失敗。超常現象否定派に転身。一方、科学を基とした渇いた生き方に飽き足らず、哲学・武道・宗教にのめり込む。定年後は「方丈記」のような自然体の生活を送りたいと考えている。

最近の記事

そうじの本質

 先日、居間でサーキット・トレーニングをやった後に、床を雑巾がけしていたら、相棒が「掃除になってない。それは、ただ汗を伸ばしているだけだ」と言ってきた。私は即座に「掃除なんてそんなもんでしょ」と答えた。「また屁理屈言って」とやり返された。そこで「掃除の本質は何か」を改めて考えてみた。 1) まずゴミを認識する。ゴミとは自分の視覚、嗅覚、触覚で違和感を感じる対象物 (ホコリ、汚れなどの異物) のことだ。違和感とは何か。それは「自分の恒常性を乱すもの」と言える。ゴミが恒常的に存在

    • ミステリーのない幸せな社会

       英国・スコットランドに、たくさんの犬が飛び降りる (自殺する) 橋があるという新聞記事を読みました。英国と言えばネッシー伝説をはじめとして、ミステリー・サークル、たくさんの幽霊話で有名なお国柄なので、これまたそのようなミステリーのたぐいかなと思い読んでみました。教師、動物行動学者などが調査し、さまざまな推理をしているのですが、未だ原因は特定されていないとのことです。  念力、予言、UFO、雪男など、科学的にはあり得ないと言われるミステリーは、科学の発達した現代においても人々

      • 遺跡と化石

         先日の Yahoo NEWSで「古墳を取り囲む無数の太陽光パネル」というタイトルが目を引きました。このNEWSを読んで、改めて持続性の価値について考えさせられました。何でもいいから残せばいいのか、人々が触れる形でなければ意味がないのか、等々。情報が残れば良いということなら、写真・ビデオ撮影、更には、超音波・電磁波を使って断層撮影を行い、デジタル情報として保存すれば良いということになります。一方、それでは古墳の成分、変化の履歴、周辺環境の中の存在意義等々、現物性・現場性は失わ

        • 三つの SDGs

           昨年は、日本も世界も観測史上最高の気温を記録しました。「地球温暖化」ではなく「地球沸騰」の時代を実感しました。人類は、現状を見つめ直し、Sustainable Development Goals (SDGs) という目標を作りましたが、私は少し違和感を感じているのです。その違和感は何なんだろうと探ってみた結果、日本と欧米における「私」の強度の差異ということが浮かんできたので、少しばかり述べたいと思います。 ・「家族の一員としてのあなた」vs「独立した個人としてのあなた」  

        そうじの本質

          物理と心理

           新型コロナウイルスが起こした現象とは、新型コロナウイルスがもつ新規の立体構造 (原子の配置) がもたらす新規の化学反応性が、人間に致死的な病をもたらし、人類がさまざまな新規の心理的反応を示したということです。ヒトは多種多様な化学反応によって動いています。化学反応とは物質同士の結合と解離を通じて、反応前とは異なる性質の物質が生じる物理現象です。注目したいのは、化学反応は、ナノメートル (10 億分の 1 メートル) という微小スケールの原子配置の違いで、速度や方向に変化が生じ

          苦楽一体

           私は昨年、朝 6:30 に友人と新宿駅を出発し、20:05 に八王子駅まで歩きました。前半戦は周りを眺めて「ああだ、こうだ」言いながら歩くのですが、後半戦になると周りよりも自分を眺めることになります。私はこの状態を勝手に「歩行禅」と称しています。後半戦では自分の足が悲鳴を上げていることに目を向けざるを得なくなるのです。普段生活していると、周りに目移りするものが多々あるので、どうしても自分ではなく周りに目を向けてしまいます。これが迷いを生む原因なのではないでしょうか。私にとっ

          自己紹介

          1964 年生まれです。Note では、何気ない日常の中に感じた違和感を科学・哲学的に掘り下げててみたいです。うまいこと宝を掘り当てたら、書籍にまとめたいです。「こんな参考文献があるよ」「この道具を使って掘ってみたら」「こっちの方を掘ってみたら」など、掘り下げに関してアシストいただけるとありがたいです。