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うつ病入院生活 55日目


【23:00 部屋に戻る】

16歳の彼女とダラダラ話してこの時間。

好きな看護師さんや苦手な看護師さんの話をした。


23時半ごろには寝た。


【3:00 目覚める】

看護師さんがしっかりとドアを開けて
就寝を確認する。

就寝を確認したいと思えないくらいの
潔さをもってドアを開ける。


だからさすがに目が覚める。

トイレへ。


【5:00 目覚める】


肩が痛い。痛すぎる。

枕は持参したのに全然肩こりが治らない。

肩が痛くて起きるとかなんかおばさんだな。


【6:30 目覚める】


肩が痛い。

ストレッチストレッチ。

猫の伸びのポーズ。
マエケン体操。
肩甲骨まわし。


痛いよ〜。重いよ〜。


【8:00 起床・朝食】


人参と豆腐のみそ汁。

ここのみそ汁の豆腐は木綿だけど
味が染み染みで美味しい。


返却台に行くと若い患者さんたちが
みんな集まっていた。

きょうは祝日だから暇だな〜
何しようかな〜

とみんなで話す。


【8:30 身支度】


きょうは推しはいない。

スーパー安息日なので
今日も今日とてパジャマルック。

いつもよりパジャマルック。


【9:00 話す】


共有フロアに戻る。
少し話をすると眠くなってきたので部屋に。


【9:30 うだうだ】


肩こりがひどくて寝られん。

うだうだしてるけど頭が冴えているというか。


【11:30 検温】

うっすら寝ていたんだろうな。

看護師さんのノックに気付かなかった。


きょうの担当は
以前相談を聞いてくれた看護師さん。

(相談についての記事はこちら↓)


きょうも穏やかで笑顔で目を見て話してくれる。

体温計測が終わったので
モニターが見やすいように返したら

『せのび山さんは本当に
 相手のことを考えられている方ですね』

と予想外の褒めパンチ。


そんな事で褒めてもらえること
アラサーでないからな。

うれしいよね。


【11:30 姉と電話】


久しぶりに電話した気がする。


今月末退院になりそうなこと、
今のところそれにビビってないこと、
退院後の生活に向けていろいろやろうかなとか
そんなことを話した。

『よかった』と漏らすように呟いてた。

本当に姉には心配をかけたし
一番近く(心理的距離)で話を聞いてもらったな。

感謝の一言に尽きる。


長く話したかったから
昼食を食べながら電話した。

13時半くらいまで話していたら
看護師さんが食器を取りに来てくれてしまった。

それは申し訳ない。


【14:00 昼寝】


ガッッッッツリ寝た。


起きたら17:20。


ええ。


しかもその後もまた寝て17:50。


なんだかんだ4日くらい寝られてないもんな。

スーパー安息日らしい日となった。


しかし今晩がちょっと怖い。


【18:00 夕飯】

ご飯の時だけ隔離室から出てこられる
20歳の女の子がいた。


『全く出てこられなかった時より
少し出られる方が戻るのが辛くてしんどい』


そうだよね。
笑って話してるけどしんどいよね。

しかも彼女はしんどくなった時に
意識がなくなってしまう。

倒れるという意味ではなくて
意識下で行動出来なくなる。

自分の理性の外で死に結びつく行動をしてしまう。

だからいつも気付くと隔離室にいるらしい。


とても辛い。


夕飯はしょうが焼き。うまい。



返却台に行くと16歳の女の子がいた。

顔を合わせると数秒目が合った後反らされた。


あれ。
きょう1日一緒に居なかったから
寂しかったのかな。

憶測は無駄だ。
勝手に自分の心を悩ませるだけ。

彼女も1人の時間は大事だ。

私も大事。

それでいいのだ。


【19:00 髪型を検討】


日曜日に半年ぶりくらいに美容室に行く。


バチバチに切って染めてやろうと思っている。


これまで11月に結婚式が控えていたし
休職、うつ病を美容師さんに話すのが億劫で
行っていなかった。


だからずっとショートを貫いてきた私が
夏を2回乗り越えてロングにしたし
前髪も伸ばし続けた。



でも結婚式は延期した〜

しかも私ってロングよりショートが似合う
花嫁なんじゃないかしら〜(自己肯定)


そして今ならうつ病も
少し笑って話せる気がする〜(早い)


何より爆毛のロングはうっとうしい。

頭が重いと気持ちまで重い。


髪の毛サラ〜ツヤツヤ〜なんてCMの話。


ゴワゴワキシキシ重量感大爆発オバケ。


さすが父がゴリラだっただけある。



そしてきっと美容師さん史上最も面倒であろう
“おまかせ”でお願いしようと思う。


ブリーチだって刈り上げだってばっちこいだ。



復職する気ある?


【20:00 入浴】

髪は洗わずちゃちゃっと済ませて。

浴室を出ると16歳の子がうつむいて立っていた。

多分私が出てくるのを待っていたんだと思う。

目が合うとゆっくり歩み寄ってきたから
抱きしめた。

しんどかったね。
よく我慢したね。
ここにいるだけでえらいよ。


なんて言ってあげたらいいのか分からないけど
分からないなりに考えて声をかける。


5分で戻ってくるからと言って部屋に戻る。

そして彼女の元に戻ると床に座り込んでいた。


話し出すまで待とうと思って私も床に座った。


さっきまで
彼女の話を聞いていたであろう看護師さんが
彼女から見えない角度で私に声をかけてきた。

『気にしなくて大丈夫ですよ。
 せのび山さんがしんどくなってないですか?』


ありがたい話なんだけど、
“大丈夫”って
他人にあんまり言われたくないよな〜と思う。


私はしんどい時
世界で一番私がしんどいと思う人なので
「なんにも大丈夫じゃないんですけど??」と
威嚇してしまう。

他の患者さんを守るのも
看護師さんの仕事だから
そう声をかけてしまうのもしょうがないよな。


それから何分かそのまま彼女は座っていたけど
テレビの方を見ていつの間にか笑ってた。

結局彼女が何に傷ついたのか
なんで泣いていたのか分からないままだけど
彼女がそれでいいならそれでいい。


22時半ごろ彼女が眠いと言ったから解散。
泣いたから眠くなったらしい。
赤ちゃんかよ。


いい夢見れたらいいね。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++


きのう犬飼う夢見た気がする。

モッフモフのやつ。

あー、犬欲しい。


ただ結構私の気持ちを優先させてくれる夫が
頑なにペットだけは飼わないと断言している。

だから飼えない。


明日は午前中に作業療法があって
午後から家に帰ろうと思う。

3泊4日。

大丈夫か私?


今回のモチベーションは美容室。


ゆっくり、焦らず。

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