宇宙の深部を探るハッブルの後継機
宇宙の奥はどうなっているのか?
この課題に30年にわたって貢献してきた望遠鏡がある。
ハッブル宇宙望遠鏡だ。
ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月24日に打ち上げられて以降、宇宙の深部の画像を撮り続けてきた。
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した大量の宇宙の画像は、宇宙研究の進展に大きな貢献をするとともに、私たちが宇宙を身近に感じるきっかけにもなった望遠鏡だ。
そんなハッブル宇宙望遠鏡だが、運用年数が30年を超えたことで、故障する機会もだんだんと増えつつある。昨年は6月や11月に大きな故障が発生し、どちらも1ヶ月近く撮影がストップする事態にまで発展した。
●ハッブル宇宙望遠鏡の後継機:James Webb宇宙望遠鏡
老朽化の進むハッブル宇宙望遠鏡。
そのハッブルを継ぐ後継機が昨年の12月に打ち上げられている。
James Webb宇宙望遠鏡だ。
James Webb宇宙望遠鏡はNASAが開発を担当し、NASAと欧州の宇宙機関であるESAが共同で運用を担当する。
この宇宙望遠鏡の特徴は、画像でも確認できるような、巨大な反射鏡だ。
この反射鏡は微小な光を捉える機能を持ち、望遠鏡の感度を決める重要な部位となっている。
James Webb宇宙望遠鏡は昨年末に打ち上げられてから、この反射鏡の展開に成功。今年の2月からテスト撮影のフェーズに入った。
テスト撮影は7月ごろまで続き、その後は本番撮影が開始する。
ハッブル宇宙望遠鏡の後継機であるJames Webb宇宙望遠鏡。
今後どのような画像が撮影されていくのか、非常に楽しみだ。
まずは、本番撮影が予定通り開始し、最初の画像が公開されることを楽しみにしている。
<James Webb宇宙望遠鏡の打ち上げ動画>