噂話は、だいたい誇張されている。気がする
私にとって 育児とは 異次元の スポーツである。
気合を入れて リングに上がった 数秒後、
『もう… ええか…』と リングから 逃げたくなる。
これまでの 人生とは 全く違う 筋肉と体力を使う。
これまでの 人生で得た 知識や 経験は よっぽど細かく 条件が一致しないと 無効である。 残酷。
私の 異次元スポーツの 課題や問題は 日々山積み。
中でも 最近 困っていることは、
『自分は 何が 好きか あるいは 好きだったか』 わからないことだ。
というのも ことあるごとに
「お母さんは 何パンが好き?」
「ママは 何のフルーツが 好き?」
と 質問攻めに合う のだが、
『え? 効率よく 早く食べられたら 何でもいい』
という 答えが 真っ先に 思い浮かぶ。
幸か不幸か 昔から 好き嫌いが 少なかった。
「じゃあ、 好きな 動物は?」
「うーん… 猫かなぁ…」
「え! お母さんも!? 猫を 飼いたいと 思ってたんだ。」
「好きなのは 遠くから 見てるだけね。」
「えーーーー。 (残念)」
意外と 難しい 好き。
そういう 展開か、と こちらも学習し
最近は 動物図鑑で見た 『スローロリス』と 答えるようになった。
ご自身の食事 昆虫を 捕まえる姿が プロ過ぎて、 美しくて。
新しいことに 没頭すると 不思議と 自分の好きが わからなくなる。
選択肢が 広いのも 少ないのも なかなか 難しい。
あぁ、decoboko狂騒。
ちなみに 実母が『ウイスキーボンボン』を 好きということを 2年ほど前に 初めて知った。
私が ひと仕事を 終えた時に 贈ってくれた。
が、私は 実は あまり好きではなく。
そういえば と思い出し、実母の 誕生日に
『ウイスキーボンボン』を 贈った。
「まぁ、 何十年ぶりかしら。 嬉しい。 ありがとう。」
え? 買えるお金も 時間も あっただろうに。
自分の好きを 人に贈る。
母って そういう 生き方を しがちなんかな。