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【危険な褒め方】飽きっぽい子供を作るやってはいけない声の掛け方

どうもWataRuです。今回は、子供をダメにする絶対やってはいけない褒め方についてお話します。

ダメな褒め方は、子供のヤル気を削ぎ、好きだった事に興味を無くして飽きっぽい性格になったり、困難から逃げたり、失敗すると追い詰められたような気持ちになったりします。

「うちの子飽きっぽいんです...。」とか、
「もっと自信を持って欲しい...。」

って子供に対して思う事あると思います。でもそれ、もしかしたら褒め方が悪いせいかも知れません。

褒めるってとっても難しくて技術のいる事なんです。

子供の成長の支えとなる思考パターンを身につけて欲しいなら、良い褒め方だけでなく、悪い褒め方も理解しておくことが不可欠です。

そこで今回は、科学的根拠と発達支援の現場で培った体験的スキルを元に絶対やってはいけない褒め方について解説します。

↓Youtubeでも解説しています。↓

「上手に絵をかけてすごいね。」
「ご飯全部食べてえらいねー」
「お勉強ができてすごいね。天才だ!」

といったこの褒め方は、実はダメですなんです。この褒め方は、どれもその子がやった事の結果を褒めています。結果を褒めるというのは言わば才能を褒めているのと同じです。

その子自身を褒めてはいません。

この褒め方も、最初は嬉しくて褒められた行動が増えます。また褒められようと一生懸命に頑張るはずです。これが強化と呼ばれる褒める事による作用です。

しかし才能や成果を褒められて強化が行われた場合、その才能や成果の評価、周りとの優位性、つまり自分は他の子よりすごいという目に見える結果を出せないと満足出来なくなります。

自分が思うような絵を書けなかったり、コンクールで入賞しなかった、周りに自分より上手な絵を描く子がいたりすると、絵が上手いねと褒められても嬉しくありません。

つまり褒めても強化が行われないばかりか、逆にその子を追い詰めてしまうことになりかねません。

子供が、とても上手にかけたと思った。
綺麗にかけてる、絵の才能があると褒められた。
でも賞を貰えなかった。
僕には才能がないんだ。
才能がないならやっても無駄だ。

という非常にネガティブな思考パターンに陥る可能性があります。この思考パターンを硬直マインドセットといいます。硬直マインドセットは、才能や成果を褒める事で染みついていく思考パターンになります。

成果を褒めるというのは、100点とってすごい。天才だ!といった褒め方です。この褒められ方を続けると「100点取れなくなったら自分はダメなやつだ」と自分を追い込んでしまうようになります。

しかし、親がただ褒めたいから褒めてしまうことって多々あります。だって子供ってかわいいですからね。ふとした拍子に褒めたくなります。なんなら存在するだけ・歩くだけでも褒めちゃうって人、大勢います。

でも褒め方って非常に難しくて技術の必要な事です。

認知的不協和とよばれる心理学の概念があります。自分の思惑と現実が矛盾していることにストレスを感じる事です。イソップ童話のすっぱい葡萄がまさにそれです。

葡萄が欲しいけど高い木に実っていて取れない。だから「あんな葡萄はどうせ酸っぱいに違いない」と言って立ち去ります。

これは、欲しかったけど取れないという自分を認められない。ストレスの防御策として、最初から欲しくなかった。と思い込んでやり過ごしたんです。

これを認知的不協和といいます。

絵の賞が取れなかったという時、自分は絵の才能があるのに賞が取れない。
という状態では、ストレスが大きすぎます。そこで、自分には才能なんて無い。と、思い込んでストレスから身を守ります。

いざ宿題をしようとした瞬間に、親からはやく宿題しろと言われると腹が立ちやる気を無くすのも同じです。やろうと思っていたのに親からやれと言われた。やる気があったのに無いと思われていたという事実はストレスが大きいです。その為、ヤル気はないけどやれって言われたからしぶしぶやってやるよチクショー。と思い込みストレスから身を守ります。

認知的不協和は、身近でかなりの頻度で起きています。多少の事は気にしてられないほど頻繁に起こるのですがやはり大事なポイントは抑えるべきです。認知的不協和による最悪のパターンは好きなものが嫌いになるというパターンです。

絵を描くのが好きな子供の、絵の出来を褒めすぎる例を見てみましょう。好きで絵を書いてる時に上手だねって褒められた。最初は嬉しいでしょう。そして一生懸命絵を描きます。どんどん上手になって褒められようと頑張ります。この辺りから矛盾が起きてきます。

自分は好きで絵を書いてたはずです。
でも今は褒められる為に書いてるのです。

この矛盾のストレスからどう身を守ると思いますか?最悪のパターンが絵を描くことが嫌いになる事です。

ただ好きだから描いているんだ。褒められる為に書いてるんじゃないと怒りが湧き、そして、褒められるとヤル気を無くし次第に絵を描くことが好きでなくなる。というパターンです。

これが子をダメにする褒め方です。飽きっぽい性格は作れてしまうのです。しかも良かれと思って褒めている内容で。恐ろしいですよね。

ではどう褒めるのがいいのか。それは、その子の気持を共感してあげる褒め方です。

「絵を描くのって楽しいよね」とか
「知らない事知るのワクワクするよね」、
「宿題が終わると気持ちいいよね」、
「テストの点がいいと嬉しいよね」

というように一緒に同じ気持ちになってあげると良いでしょう。正しい褒め方を詳しく知りたい人はこちら「子供の成長を助ける非認知能力、自己肯定感が育つ褒め方」をチェックしてください。

褒め方の重要なポイントはあらかた抑えれたと思うので次は叱り方を解説しようと思います。叱り方って非常に気を使いますよね。ただ自分の怒りをぶつけるだけになってしまいがちです。それに叱ってもちゃんと聞かないという子。多いと思います。叱るのはその子の不適切な行動を減らしたいから行うわけです。でも叱っても直らない事ってありますよね。

これらをどうやって解決してたらいいかを科学的根拠と発達支援の現場で培った体験的スキルを元に解説していきます。

つづきはこちら→【叱り方】子供が理解して聞いてくれる論理的な怒り方【なんでこんなことするの?が分かる!】

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