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専門性執行役員就任のごあいさつ

このnoteはMakuake Advent Calendar 2023 14日目の記事です。

はじめまして、株式会社マクアケで2023年10月から専門性執行役員を拝命しました渡久山 (@tokutoku3) です。就任のタイミングで改めてごあいさつと今後の抱負をお伝えしたく、noteで想いをまとめさせていただきました。

これまでの経歴について

新卒でサイバーエージェントグループ内にてエンジニアとして経験を積み、グループ外の企業も経て2020年6月にマクアケに入社したのですが、現在に至るまで色々な業務を経験させていただきました。

入社時は「Makuake」サービスの施策全般を担うチームにエンジニアとしてジョインし、Web開発エンジニアとしていくつかの機能開発に携わりました。そこから業務オペレーション関連の機能開発を行うチームが派生した際はチームリーダー → マネージャーという役割をいただき、1つのチームをマネジメントしていました。

1年半ほど前から開発組織の大規模な統廃合が行われ、30人規模の複数チームのマネージャー 兼 CTO Office(現CTO室)の1人としてオペレーション領域全般の技術責任者をしていました。
 
この10月からはCTO室長と専門性執行役員という新しいミッションに取り組むと同時に、マネージャーという役職は意思を持って手を放しました。入社した当時はエンジニアリングだけでなく、プロダクト開発やマネジメントも含めてやりたいことは全部やってみるスタンスで働いていたのですが、職責が増え、周りに頼れるメンバーも増えてきた中で、「自分が最後まで手放したくない、ワクワクできることはなんだろう?」を考え抜いた結果、技術でプロダクトや組織を支える今の働き方を選びました。

専門性執行役員というのはマクアケのユニークな職責になるのですが、より技術にフォーカスしてプロダクトや組織の未来を支えるアーキテクチャの実現をメインテーマに据えつつ、経営と連携した戦略を検討したり、会社全体のインパクトにつながるような技術的アプローチを、CTOと協力しながら主体性を持って取り組むことができます。

そこに魅力を感じ、今回このミッションを引き受けることにしました。

マクアケに対する想い

マクアケでは、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」を中心としたいくつかのプロダクトを開発・運営しています。ただのクラウドファンディングという立て付けではなく、応援という感情にフォーカスしたプロダクト作りができる会社はそこまで多くないと思っていて、技術的にどうアプローチすれば感情を揺さぶったり後押しできるのか?を考えられる点がおもしろいと感じています。

そういったプロダクトを作っているから(?)なのか、マクアケは組織としてもプロダクトへの感情、つまり愛や情熱を全力で注いでいる人がとても多いと思います。部署や職種にあまり垣根がなく、必要に応じて一丸となって施策や課題解決に取り組めるこの環境だからこそできることを考えていきたいです。

マクアケという企業も、「Makuake」というプロダクトも、進化できる余白が多方面にあると感じています。その中の技術的な進化というテーマを、今後開発組織のみんなと一緒に磨き上げ、実現していきます。

専門性執行役員として今後取り組んでいきたい事

少しふわっとしたワードなのですが、僕は「いい感じ」という表現がとても好きです。

いい感じのアーキテクチャ、と聞くと十人十色なイメージがあると思いますが、そのどれもが昨日より今日を良くしていけるという方向性になるでしょう。我々が作り上げているシステムにつらみや負債が存在している時、「今僕たちっていい感じですかね?」という問いにYesと答える人はあまりいないでしょう。

組織やシステムを抽象的に表現した結果「いい感じではない」のであれば、それは成長や進化の余地が残っているということになります。シンプルな言葉で我々の課題感をとらえる表現として、常にいい感じかを問いながら前に進んでいきたいと思っています。

そんな中で「Makuake」は、技術的には約10年に渡って積み重なったシステム群なので、レガシーな領域とモダンな領域、モノリスな領域とマイクロサービス・マイクロフロントエンドに分割できている領域が混在した、解消すべき課題が山積している状態です。

これらを事業が成長しても破綻せず、スピード感を維持もしくは向上することができるアーキテクチャへどのように進化させるか、それにあわせた組織をどう作っていくかというミッションは、一筋縄ではいかない難しいものですが、非常にやり甲斐があります。

CTO室からはこの10月に、新しいアーキテクチャコンセプトとして以下を掲げました。

「継続的な新陳代謝によって、ダイナミックに進化できるアーキテクチャ」


常に変化し続ける市場や技術にプロダクトがスピード感をもって追随・進化できる状態を作り上げることによって、マクアケが生み出せる価値を最大化できるアーキテクチャにしていこう!という方針です。

そのコンセプトの実現のためにやらねばならないこと、やりたいことは色々とありますが、まず僕が取り組んでいきたいテーマの一例として、以下のようなものを考えています。

  • 障害や不具合の起きづらい、高パフォーマンスなアーキテクチャをどう実現するか?

  • 拡大するシステム群の中でオーナーシップが曖昧な領域をどう減らしていくか?

  • 開発体験の良さをどこまで追求できるか?

  • SaaSやノーコード・ローコードツールと内製システムをどのような関係性で選定・運用していくか?

  • データやGenerative AIをプロダクトや業務にどう活用していくか?

  • 圧倒的な価値を生み出す開発組織になるためには?

どれも自分1人で答えを出したり、実現できるものではありません。

今まで以上にあらゆる人との連携を意識しながら進化のために取り組んでいくことになりますが、その先に見据える「いい感じのアーキテクチャによって熱量のあるプロダクトを生み出せる組織」を創り上げるために、邁進してまいります。


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