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半年の育休からField CTO(分野技術責任者)が復帰!育児はアジャイル開発だ!

これまで世の中になかったアタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」を運営するマクアケは、「社員個人の実現したいビジョン」と「会社の実現したいビジョン」が同じ方向を向いていることを大切にしています。社員それぞれが人生の中で大切にしていることがマクアケの目指すビジョンとクロスすることで、熱量高く仕事ができると考えているからです。

育児や介護などライフイベントに合わせた働き方を選択できる環境づくりをしているのも、社員それぞれの人生を大切にしているからこそ。今回は、6ヶ月の育休取得後、最近復職したField CTO(分野技術責任者)の大井に、育休を取って感じたことなどを聞きました。

育休は、取るものと決めていた

―育児休業を取ろうと決めたきっかけは?
妊娠が判明した段階から、育休を取ることは決めていました。僕としては「育児は2人でするもの」だと思っているからです。なので、育休を取ろうかどうしようかという迷いはなくて、逆に育休が取れないのであれば仕事を辞めることも考えていたくらい、育休を取ることは僕の中での確定事項でした。

―Field CTOとして幅広い領域を担当している大井さんが育休を取ると伝えた時の周りの反応は?
マクアケの開発本部にはパパママが多く、育休を取ったエンジニアも前例が何名かいるので特にざわつきはなかったです。CTOも女の子2人のパパですし、エンジニアリングマネージャーも小さな息子さんがいます。

CTOが「気持ちよく送り出そうぜ」というスタンスで周囲にも伝えてくれて、好きなだけ休んだらいいよと言ってくれたのでありがたかったです。

―育休期間を6ヶ月間にした理由は?
最初は何となく、新生児の一番大変な時期と言われる3ヶ月間くらいで十分かなと思っていたんです。産後は母親の体の回復のために安静にした方が良いと言われているので、1~2ヶ月間くらいは自分で家事や育児が出来ればいいかなという肌感でした。

期間について職場のパパたちに相談したところ、「育休を取れるならなるべく長く取っておいたほうがいい」とアドバイスをもらったんです。首がすわって寝返りを打てるようになる6ヶ月目くらいまでは、お世話できる大人が1人でも多く家にいたほうがいいと言われました。

半年なら仕事の感覚を完全に失わずに済み、技術的なアップデートに取り残されることもなく復帰できる期間かなと思い、育休期間を6ヶ月にすることに決めました。

―同じタイミングで育休に入るエンジニアメンバーがもう1人いましたよね
そうです。育休パパ仲間として、育休どんな取り方にする?など相談していました。夜泣きが激しくなるのが6~7ヶ月目と言われているので、産後の3ヶ月間に最初の育休を取って、間を空けて夜泣きが激しくなるタイミングでまた3ヶ月間取るのもありかもだよね、という話をしていました。

正直実際に育ててみないとわからない部分が大きいので、僕は結局6ヶ月まとめて育休を取ることにしました。

―奥さんとはどのように会話しましたか?
妻の両親は働いているので里帰りをして実家でゆっくりするという選択肢がなかったこともあり、僕が長く育休を取れるのであれば取ってくれたらうれしいという意見でした。

準備したこと

―引き継ぎはどのように行いましたか?
僕がやらないと進まない仕事、他に引き継ぎ先がいる仕事、今やるべき仕事、今でなくても大丈夫な仕事、などいくつかのパターンに分けて引き継ぎを行いました。周りも積極的にサポートしてくれたのでかなりスムーズでした。

miroで書きだした引継ぎ業務一覧

一番ウェイトが大きかったのはField CTOとしての仕事です。基本的なことは、もう1名のField CTOの渡久山が状況を把握していたので、僕が育休中の対応をお願いしました。

当時はCTO Officeのビジョンを議論し始めた段階だったので、僕自身として実現したいことや考えていることをすべてドキュメントに書き入れて後を託しました。その後CTO Office内で練ったものを形にして、各チームへ発信するまでを渡久山が実施してくれていました。

▼CTO Officeについてはこちら

引き継ぎ先の渡久山より:
Field CTOという役割はどうしても範囲の広いミッションを担うことになるので、大井さんが不在になるにあたって漏れや困り事が発生しないよう、引き継ぎやすり合わせはかなり細かい観点まで行いました。日頃から連携していたこともあり、引き継ぎ作業としては比較的軽めで済んだ点は幸いだったなと思っています。
また、大井さんが残してくれたドキュメントのおかげで期間中の突発的なイベントに素早く対応できたという事例が実際に数件あったので、コミュニケーションとドキュメンテーションはどのような分野でもやはり日常的に意識して取り組んだり整備したりすべきだなぁと改めて感じました。

各部署からの要望や相談に関しては、それまで僕やマネージャー陣が窓口となっていたのをPO(プロダクトオーナー)を介在させる組織づくりを始めていたので、POチームに一気にお願いできました。社内でのサービス課題や施策要望などを吸い上げて開発内容をPOが決めていく体制づくりができ、いいタイミングだったかなと思います。

他、僕が個人的に抱えていた仕事に関しては、いい機会なのでチームに振り分けて属人化を解消しました。考慮するべき観点・手順などをesaやConfluence(社内wiki)にまとめて引き継ぎを行いました。

引き継ぎ先の片岡より:
大井さんが担っていた業務の幅広さは実際に引き継いだ際のドキュメントを読むたびに思い知らされたと共に、日頃から自身の業務を他の人が再現できるようにと意識されていたことも同時に理解する機会となりました。
自分もまだマクアケに入社して半年が過ぎたくらいだったので、引き継ぎ資料だけでは理解できないこともありましたが、ドキュメントには非常に助けられました。

育休中にしたこと、感じたこと

―育休中はどう過ごしていましたか?
新生児のお世話をするのが初めてだったので、小さな命を守る責任感もあり、日々緊張の連続でした。最初は沐浴をするのも怖いなと思っていたくらいです。想像の5倍以上大変でしたね。

大変なこともありつつ、幸せだなと思うことも多々ある毎日でした。仕事をしていると近所の方とゆっくり話すことは少ないですが、子連れで歩いているとおじいちゃんやおばあちゃんが話しかけてくれるんですよね。年配の男性から、「俺の時はきちんと子供の面倒を見れなかったけれど、赤ちゃんの間は貴重な期間だから楽しんで子育てしたらいい」など声をかけてもらったりしました。

―育児と並行で勉強など自分への投資も行っていましたか?
勉強する時間も少しはあるかなと思っていたのですが、ゆっくりパソコンの前に座る時間が取れないので、ソースを書くなど集中する作業はできませんでした。

その代わり隙間時間がかなりあったので、育休に入る前に進んでいたプロジェクトがリリースされたかどうか会社のお知らせ情報をのぞいたり、Twitterでエンジニアやソフトウェア界隈の人たちの投稿から最新動向をチェックしたりしていました。あとは、『アジャイルリーダーシップ』という本を読んでzennにまとめたり、毎年年末にマクアケで行っているアドベントカレンダーの記事を書いたり、アウトプットも行っていました。

▼Zennのリンク

▼年末のアドベントカレンダーのリンク

復帰後、感じていること

―育休復帰後、どうですか?
復帰後も周りが配慮をしてくれて、キャッチアップが必要ない業務を割り振ってくれました。販促系ツールの移行プロジェクトなのですが、ふたを開けてみるとスケジュールがかなりキツキツで焦りました(笑)。ただ、仕事の割り振りを考慮してくれたり、突発な休みに柔軟に対応してもらえたりなど、周りのサポートには助けられています。

一緒にプロジェクトを進める築館より:
復帰直後から圧倒的な馬力でプロジェクトを推進してもらえて大変助かりました。
「本当に育休で現場離れていたんですか?」と思ってしまうほど段取りの良い業務進捗は一緒にプロジェクトをする上で頼もしかったです。
たまにオンラインMTGに同席されるお子さんは社内メンバーの癒しになっています。

改めて一緒にFCTOとして働く渡久山より:
復帰後の活躍っぷりはさすが大井さん、という状態でした。気兼ねなく難易度の高いミッションを分かち合うことができる仲間が戻ってきてくれたのは、本当に頼もしい気持ちになりますね。
お子さんが生まれてさらにパワーアップした大井さんと、さらにワクワクするようなアーキテクチャを生み出していくぞという熱意と希望でいっぱいです。やっていきましょう!

―お子さんがいらっしゃる中で、働き方は変わりましたか?
まず早起きになりましたね。子どもが起きるのが早いので一緒に朝4時~5時くらいに起きています。

マクアケ開発組織は裁量労働制で自分で働く時間を決められるので、今は9時~18時の勤務にしています。以前は1時間ほど残業することもありましたが、今はぴったり18時に終わらせています。

マクアケは出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッド型ワークを取り入れているので、子どもが急に熱を出したりして家にいなければいけないときは在宅勤務に切り替えられるのもいいですね。子どもの送り迎えのために少し席を外すなど、子育てと両立させながら仕事をしている先輩パパママが多くいるので、かなり心強いです。

今は子どもが起きた時間などによっては、社内のMTGや部内のLT会などは膝に子どもを乗せて参加することもあります。画面に子どもが映っても、さらっと受け入れてくれる雰囲気がありがたいです。

 とあるミーティング中の風景 

―お子さんが生まれた後、働くことへの意識の変化はありましたか?
お金を稼ぐという観点で言うと、自分のためだけではない意識は強まりましたね。結婚をした段階で家族のためにお金を稼ぐ意識にはなっていましたが、そこに1人追加された感覚です。あとは、今まで以上に自分が健康でいなければならないという意識が強くなりました。

―改めて、育児についての想いを教えてください
育児をしてすごく感じているのは、育児ってマジで「アジャイル開発」だなということです。アジャイル開発は「不確実性に対して向き合う」ことだと思っているのですが、育児に関してもあてはまるなと。子どもは本当に不確実性の塊で、1人ひとり個性が違うし、次にどうなるかも予想ができない中で、きちんとその子を観察して適切な環境を提供してあげることが重要だと感じています。

例えばうちの子は3ヶ月目くらいの時にミルクを飲まなくなり、完全母乳で育てなくてはいけなくなって。そのためにどうしたら良いかを妻と話し合って試行錯誤して進めました。

他の例ですと、復帰前までは僕が毎日夜に30分ほど抱っこして寝かしつけていました。うちは妻が専業主婦なので、僕が復職すると日中は妻がメインで面倒を見ることになります。毎日30分の抱っこを復帰後も続けるのは体力的にも時間的にも余裕がないので、徐々に寝かしつけ方を変えていきましたいろいろな方法を試して、これが良さそうだなと思ったものを取り入れて検証を重ねて、僕の抱っこでなくても寝てくれるようにトライアルを重ねました。結果的には妻じゃないと寝てくれなくなってしまったんですが(笑)。

妻とは意識的にコミュニケーションを取りながら日々の出来事を共有しています。何かしらが起こった時にはどうしたらいいか一緒に考えていますね。出産前から「最近どう?」とお互いに聞き合うことが多かったのですが、出産後はそのタイミングでお互いが抱えている課題やストレスに感じていることを共有しています。「じゃあ、どうしようか?」と話し合ったり、あの時どう思ったこう思ったみたいな話をすることで、お互いのメンタリングにも効いています。

これから育休を取る周りのメンバーに伝えたいこと

一番伝えたいことは、「遠慮せずに育休を取って欲しい」ということです。

自分の人生は自分のものでしかないですし、その人生の中で生まれてくる自分の子どもは、誰にもはばからずに一番大事にして欲しいと思います。生活保障など金銭面の問題が気になる人もいるかもしれませんが、少なくとも会社や仕事のことは気にせずに、希望する人には遠慮なく育休を取って欲しいです。

育児をするお父さんお母さんへのアドバイスとしては、「育児は本当にアジャイル開発」ということです。変化にどう適応していくかというスタンスが大事なんだなと日々痛感しています。

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