ファームステイの活動報告#1 @台湾 「田舎暮らし」と「持続可能性」と「仏教」を学ぶ
【イントロ】
いつも読んでいただきありがとうございます。
今回はファームステイについての記事です。
近所から世界まで様々な人々が集まり
自然や環境に配慮した生活を学び、
自然の恵みをいただく、
そんな夢のような楽園(ユートピア)
を築こうとしているファームが台湾にあります。
2023年5月に台湾の南西に位置する嘉義(Chiaki)市にある、
とあるパーマカルチャーファームにファームステイをしてきました。
知識と経験豊富な魅力的なホストのもとで、
環境に配慮し、持続可能な生活をデザインする
パーマカルチャー的生活を経験できました。
本記事では、
このファーム活動報告と、
その経験を通して何を学んだか、
そして、読者にシェアしたいこと、
をまとめてみました。
今回の記事の目標は、
①ファームステイに興味を持ってもらう
②私自身の経験の振り返り
③有益なパーマカルチャー/自然農法/有機農法の知識のシェア
です。
「ファームステイ」「持続可能な生活」
「パーマカルチャー」「自然農法」「旅」
「田舎が好き」「自然が好き」「台湾」
などのキーワードに興味がある方に
特におすすめな記事です。
今回もお付き合いいただければ幸いです。
【ファームの基本情報】
【ファームとオーナー】
台湾嘉義市から10KMから離れた小さな村の中にある
エコファームです。
①自然の力を生かす
②その恵みをもとに持続可能な生活を築く
③その生活をシェアし学び合う場所を築く
ことを目標にゆったりと自然と関わることができるファームです。
このファームの運営者は
アーティスティックで仏教に精通した台湾の女性と
知識とビジネス経験豊富なドイツの男性のカップルです。
現在は笑顔がチャーミングなおばあちゃんと3人で暮らしています。
シェアすることをためらわない、とても懐の深い方々です!!
ヘルピクス(Helpx)やパーマカルチャーデザインコースで
環境に負荷をかけない持続的な農法を学び、
まずはアメリカで実践にうつしました。
定年退職後はアメリカで
自然に食べれる食物が生えてきてくれる環境を
デザインし、食に恵まれた生活をしていました。
その後、母の面倒を見るという理由から、
台湾に戻ることを決意。
現在は笑顔輝くお母様と生活をしながら、
それからも、引き続き台湾で農的な生活を実践。
2023年より、いよいよ自身の土地を使って、
ファームステイのボランティアを募って、
私を含めたいろいろな世界中の旅人や
彼/彼女らのような生活を実践した人と
生活を共にしています。
ファームステイボランティアは基本的に真夏以外の時期。
台湾が酷暑になる6月から8月まではボランティアを募集しないそうです。
【主な生産物】
基本的に自給自足やボランティアと近所へのシェアを
目的とした畑です。
いろいろな植物が混合して埋まっている家の近くのガーデンと
木々や草が生い茂る果実メインのワイルドガーデンが
主な畑です。
主な生産物は
バナナ、ドラゴンアイ、
ジャックフルーツ、ブラジリアングレープ
イチジク、パイナップルなどの果実、
サツマイモ、タロウイモ、ネギ、レモングラス
レッドペッパー、トマト、冬瓜などの野菜類です。
台湾の蒸し暑さと降水量の多さにより、
動植物や細菌がアクティヴに活動する、
緑の深い畑でした!!
【ファームステイで学べること】
①環境への配慮
水の使用を極力控えた皿洗い、
生ゴミを自然に返す工夫、
洗剤を自分たちで作ることなど、
様々な部分で環境への負荷を減らすテクニックが学べます!!
②自然農法/パーマカルチャーの基本
コンパニオンプラント
(特定の複数の植物を一緒に植えることによって、
それぞれの植物が恩恵を受けることができる
くみ合わせのこと)、
土づくり、
雑草を生かした畑の管理
など、様々なことが学べます。
③仏教的生活の実践
オーナーが仏教徒ということもあり、
万物との関係性や
「私」という意識の表れ、
瞑想の実践など、
様々なテーマのディスカッションが楽しみました!!
④料理
ドイツ出身のオーナーや
オーナーのお母さんが作ってくれる料理は絶品。
キッチンで手伝いながら学ぶことができますよ。
チマキなどのお祭りの時の特別料理なども
お母さんから学ばせていただきました!!
⑤シェアすること
オーナー達は、決してシェアすることをためらいません。
知識や経験、食べ物や楽しいこと、
全てを共有してくれました。
私もこのような懐の深さや余裕を持った気持ちを
持ちたいものです!!
【実際の活動内容】
【ボランティアの1日の流れ】
早朝から仕事が始まります。
6時に起床し、朝ごはんをたべ、7時には畑にて活動開始。
午前11時を超えると、強い日差し+90%超えの湿度で
外仕事が絶望的になるからです。
そのため午前中で外仕事を決めてしまう作戦です。
午前の仕事が終わったらシャワーとランチ。
お昼から夕方にかけて、
高い確率で夕立が降るので、
昼寝か、中の仕事がメインになります。
1日の天候やコンディションに応じて、
柔軟にその人の活動が変わります。
夕食後は、おしゃべりをしたり、
自身のことをやったりして、
9時から10時には就寝。
また、数日働くと休日がもらえます。
休日中は基本的に自由行動です。
【主な活動内容】
ー畑の仕事ー
雑草とり、雑草の植え替え、収穫など。
ーデザインー
台湾出身のオーナーはアーティスティックです。
建物のペイントや木工などを通して、
暮らしに彩(いろどり)を増やしています。
ボランティアはその手伝いをすることもあります。
ー料理の手伝いー
1日の楽しみといえば食事!!
食事もみんなで作り、
みんなで洗います。
たまにオーナーのお母様の料理の手伝いをすることもあります。
台湾の伝統料理を学ぶ貴重な機会です!
【心に響いたこと/実践に移したいこと】
【農的な暮らし=瞑想】
農的な暮らしの中には、
雑草をとる、
収穫する、
収穫した食べ物を処理する、
洗い物をする、
といった
たった一つのことに唯(ただ)打ち込むことが多々ある。
ある一つの単純作業に集中する。
そうすると、意識がそれだけに集中し、
思考や心配が何も浮かんでこなくなります。
農的な暮らし中には、
瞑想に近い作業が多々あります。
「単純作業=つまらない」ではなく、
自身の意識や感情、思考の流れを観察する機会です。
日々の生活の中で、瞑想を取り入れられるという興味深い発想の転換です。
【雑草の種類を見極める】
雑草と一括りにしがちです。
しかし、植える場所を工夫すれば、
畑の作物や生態系に有益になることがあります。
そのため、雑草の種類を見極めることの大切さ学びました。
例えば、イネ科の背の高い草は、近隣の栄養を奪って早く成長します。
そのため、育てたい植物がまだ種子や新芽の場合には、
イネ科の草は抜いて締まった方がいい。
一方で、春に雑草を増やしたくない畦道や歩く道などに、
イネ科(例えば、えん麦や麦など)を巻くことによって、
そのほかの雑草の成長を防ぐことができる。
このように、雑草それぞれの個性を見極めましょう。
【投資やお金の大切さ】
自給自足や自然に負荷をかけない農的な暮らしをしたいなら、
投資(資産的/教育的/冒険的)を惜しまないこと!!
お金がなければ、土地の購入や賃貸ができない。
教育がなければ、賢くお金や余裕を生むことができない。
冒険に投資できなければ、インスピレーションを得られない。
「持続可能な生活」「自然にフレンドリーな生活」を実践するには、
現実的なアプローチも必要であることを
オーナーの経験を聞いて思いました。
【知識のシェア】
最後に読者の方にも
私がファームステイで
学んだことを断片をシェアできればと思います。
【レモングラス=お茶と蚊よけ】
レモングラスは、お茶として飲むことによって、
浄化作用やビタミン補給などといった様々な効用があります。
また、独特なシトラスの香りが蚊を寄せ付けないそうです。
搾油ができれば、ボディーオイルとしても使用可能とのことです。
また、畑の周辺に植えることによって、蚊に対するバリケードを
築くことも可能です。
畑の際で育ててみてはいかがでしょうか。
【サツマイモの葉っぱと茎=パワーフード】
サツマイモ自体非常に美味しく、
単体で食べるだけではなく、様々な料理、カレーなどで
大活躍の農作物です。
知ってる方も多くいらっしゃると思いますが、
サツマイモの葉っぱと茎も本当に美味しい!!
にんにくとごま油とあえれば、白ごはんが進む一品になります。
伸びすぎた葉っぱや
空気を循環させる間引きの際に、
収穫するといいでしょう。
繊維が豊富で、ビタミンが多いので、
副菜として重宝しそうですね。
ちなみに、食べやすいように
茎の繊維は剥きとるようにしましょう。
【フムスの作り方】
ドイツ出身のオーナーから教えていただきました。
フムスとは中東や東ヨーロッパなどで好まれる
豆を使ったペースト状の食べ物です。
タンパク質が豊富かつ、
にんにくやクミンシードによる香ばしさをもち、
トーストやサラダ、肉料理など様々な場面で活躍する一品です。
①ひよこ豆の下準備
乾燥ひよこ豆を調理する前夜に水につけておく
②ベース作り
ここからは、香ばしさをプラスするためのベース作りです。
大さじ5の白ゴマを香りが出るまで煎ります。
ミキサーに入れて、大さじ3のごま油/コメ油と一緒にミキサーにかけます。
③メインの行程
そのミキサーに
数かけのにんにく、
大さじいっぱいのクミンシード、
ライムの搾り汁、
お好みの量の塩、
2カップのひよこ豆を入れて、
ミキサーにかけます。
お好みで香草やナッツなどを入れてアレンジも可能です。
ペースト状になったら、別の容器に移して、
冷蔵庫で冷めします。
完成!!
【まとめ】
愛の深いホストとファームステイを通して、
いろんなことを学んではいかがでしょうか。
農的なことから、ビジネス、
仏教、ドイツ語から台湾語、中国語まで、
多岐に渡って学びがありました。
また、暑さの耐性もつきます!!
あっ、蚊が多いので、その準備も怠らないように!!
この度もご一読いただきありがとうございました。
上記のファームのホストはヘルピクス(Helpx)という
プラットフォームからコンタクトを取ることができます。
もしもヘルピクスに興味がある方、
ヘルピクスへの見識が欲しい方は、
下記の記事も読んでみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?