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大人も子どもも観察視点を手に入れる!Fabで作るワークショップツール開発 デザインのとびら

この度、私たちのワークショップが、キッズデザイン賞2020の「キッズデザイン協議会会長賞 クリエイティブ部門 奨励賞」という賞をいただきました!みなさんのご支援、どうもありがとうございます!
賞をいただいたワークショップは、私たちが今年COVID-19の厳戒態勢の中でも親子で楽しめるようなワークショプをつくれないか、と模索して作り上げたものです。
詳細は以前に書いていますので、ぜひそちらも参考にしてください。

・「世界をもっと過大評価したい、」デザインのとびらオンラインワークショップ
・子どもとおとなへ向けた、オンラインワークショップを解剖!「デザインのとびら」

今回は、このワークショップを受賞後初めて開催することになったので、その告知と、今回のワークショップに向けて準備していることをご紹介します。

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私たちは普段は東京で活動していますが、今回はご縁があって名古屋の久屋大通公園内に新しくできたFabCafe Nagoyaにて開催します。オンラインではなく、オフラインのワークショップです。実は9月に久屋大通公園が新しくオープンし、FabCafe Nagoyaも開店したタイミングで私たちのもう一つのデザイン思考を活用した問題解決型探究ワークショップも開催しました。ですのでこちらでのワークシップは今回で2回目になります。

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FabCafeというカフェは、ちょっと変わったカフェで、単にリラックスできるだけのカフェではなく、レーザーカッターやUVプリンターといったものづくりのためのマシンが用意されています。おいしいコーヒーを飲みながら、そういった加工機を使ってものづくりができてしまう、という非常にユニークなカフェなのです。

前回のワークショップでは、ワークで用いた一部のツールを題材に、FabCafeのマシンを使って参加記念品として加工し、参加者の皆さんに配布しました。せっかくのFabCafeでのイベントです。Fabマシンを使わない手はないですよね!?

今回は、ワークショップの中でより参加者のみなさんに楽しんでもらえるよう、新しいツールをデザインしたので、それをFabCafeのマシンで作ることにしました。
その名も、「ふしぎみつけルーペ」です。

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見えているものをいかにして観るか?

アイデアが生まれる人と、生まれない人の差はどこかというと、「ほんのちょっとした頭の使い方」だったりします。同じご飯を食べて、同じような環境で暮らしていても創造性に開きが出てくるのは、インプットとなる「ものの見方」に、結構大きなポイントがあると言われています。
つまりは、世界をどのように見ているか?です。

どうしてルーペ?

観察のワークショップの中では、ルーペを使うことを提案しています。ルーペというのは面白いもので、普段見ているどんなものでも、ルーペを通して観ることによって、全く違ったものとして認識させられます。つまりは、ルーペがそういう世界の驚きの数々に気付かせてくれる、とも言えます。
でも考えてみてください。ルーペを通して拡大率の違う世界としてしか、私たちは世界の驚きの側面に気づけないものでしょうか?その驚きはルーペを通そうが通すまいが、目の前に存在しているのに。

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私たちはそんな課題意識を、「『見えている』ではなくて、『観る』」といっています。それには、ちょっとした頭の切り替えのコツが必要になってきます。
このコツを掴みやすくするために、今回開発したのが、「ふしぎみつけルーペ」です。

「ふしぎみつけルーペ」には、レンズが入っていません。つまり、「ふしぎみつけルーペ」を通して世界を見ようが、何もなしで世界を見ようが、実際は大差ありません。でもルーペを通して世界をのぞいてみる。その意思の部分が大切で、それこそが、「見えている」を「観る」に変える第一歩だと考えています。

こんな風に、世界を違った目で見る見方を獲得すること。それが想像力を導く第一歩となります。
ワークショップは、身近な植物から驚きを発見した後、それを起点に想像を膨らましていく段階に入ります。

未知の問題に立ち向かうには、想像力が必要

ビジネスの世界では、大きな変化が次々と起きていて、その中でどうやって新しいビジネスによって会社の業績を上げていけるか?というのが大きな課題であり、難題になっています。
その難題を解くには、これまでの業務の延長線上にある、作業を効率よくやっていくこと、とは全く違った能力ーー「想像力」が必要になります。

変化の激しい世界では、既存の問題ではなく、未知の問題を探究し、アイデアで立ち向かっていく必要があります。一方でそのような人材がすごく不足してしまっているのが今の日本だと言えるでしょう。なぜなら、そういう想像力豊かな人材がこれまでのビジネスの世界では求められていなかったからであり、教育側としても、想像力を高めることにそれほど力を入れてこなかったからでもあります。

私もみなさんも、ほとんどの人がそういった豊な想像力があまり評価されない環境の中で生きてきたのではないでしょうか。故に今のビジネスの世界では「次の一手」を想像力によって切り開いていくことにハードルを抱えているのです。
こう言った文脈から、今後ビジネスの世界でもこれからの時代には欠かせない能力として、「想像力」が挙げられてきますし、その力を小さい頃から育てていく必要があると考えています。

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こんな風に、教育からビジネスの問題までを繋げながらいろいろ設計してはいますが、イベント自体は、難しくない、親子で楽しめるワークショップとして仕上げています。
大人の皆さんも、想像力を刺激されて普段のお仕事に活かせるかもしれません!?
新しくできた久屋大通りパークも、FabCafe Nagoyaに足を運ぶだけでも、普段と違った刺激をえられるかもしれませんよ。

ぜひ、三連休は、名古屋までお子さんとご一緒に遊びに来てください!

想像植物ハンティング!「観察 to 想像」
11/21(土)  14:00-16:30
イベント詳細と、お申し込みはこちらから

それではみなさま、ストレスをためず、ソーシャルディスタンスを守ってお過ごしください。

\ ワークショップの様子を発信しています /
https://www.instagram.com/design_tobira/

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