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畜産IoTベンチャーのValue(行動指針)策定の舞台裏!

2022年3月、牛の行動モニタリングシステム「U-motion®︎」を提供するデザミスは 7 期目を迎えました。

それに合わせて策定されたのが、「ミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)です。

当時HR責任者(現経営企画)として菊池さんがデザミスに参画した後、取締役三者と集まって会社として大切にしたい価値観や想いを共有し合ったことがハジマリでした。

デザミスのバリューは「お客様起点」「ジブンゴト」「イシュードリブン」
「信頼でつながる」
です。(デザミスのMVVはこちら

デザミスのバリュー

─今回はバリュー策定についてのエピソードを、策定メンバーであったCTO・小佐野さん、経営企画・菊池さんにお尋ねしてみました!

左:経営企画・菊池さん 右:CTO・小佐野さん

菊池
デザミスのミッションは「データから、世界の農業を変える」、ビジョンは「農家と共に次のステージへ」。これらは創業時からコンセプトとしてすでに定まっていました。ですがこれを達成するための行動基準、何をどうしたら良いのかという具体性がその時のデザミスには足りなかったんです。
MVVを策定したのは2022年3月だったんですが、その頃には会社がどんどん大きくなってきていて、社員も90名近くになっていて…HR的にいうといわゆる「100人の壁」にぶち当たるだろうなと。

─これは行動基準をきちんと決めないと、収拾がつかなくなるなと。

菊池
そうですね。決めて言語化して周知しないとなと。
例えばGoogleがあれだけ素晴らしいサービスを展開できているのは「世界中の情報を整理する」という理念といわゆる「10の事実」があったからです。当社でも理念をサポートするバリューは不可欠だと思いました。
具体的に決めるにあたり、まずは組織の課題を振り返ってみました。策定メンバーで集まって、ざっくばらんに「思った事を言い合おう」という席を設けたんです。ブレストのような感じですね。
小佐野
そんなこともしましたね。その場にいるメンバーの誰よりも、清家さん(代表取締役)からワーっといろんな意見が出てきました。(笑)

─ブレストにはどの程度時間をかけられたんですか。

菊池
話し合いにも時間をかけましたし、ワードを決めるのにも相当時間をかけました。他社さんのMVVを参考にもしましたし、PRのスペシャリストととも意見交換し合ったり、とにかく色々やりましたね。
小佐野
草案としてはもう2桁以上の言葉を用意しましたが、それを選定してできるだけ絞っていきました。減らして選んでいくことでブラッシュアップされていきますから。言いやすさも大事ですよね。業務の中で自然に使えるようにしたかった。
あとは様々なケースに当てはめられるように、適度な抽象度にも気を配りながら選びました。

「お客様起点」

─では一つ一つのワードについてお伺いしていきたいと思います。まずは「お客様起点」についてなのですが。

菊池:
この言葉の中にはお客様のためにだけではなく、自分自身もアップデートしつつ共に進んでいこうという想いが込められています。

─他にはどんな案があったのでしょうか?

小佐野
その他にも「お客様と共に挑戦する」というのもありました。

─ドラマティックなワードですね…!

菊池
「次のステージに行く」には当然新たな挑戦をしなくてはならない。挑戦をすることで成長や進化ができますよね。
小佐野:
ですが、挑戦や成長という要素ももちろん必要だけど、もっとお客様のことを意識したい、お客様の目線で考えたいという気持ちもありました。それで「お客様起点」という言葉に決まったんです。
菊池
そうですね。新しいことに挑戦することも、それをやり切ることも難しいことではありますが、お客様のためにも自身のためにも諦めずにコミットしていこうという想いが込められています。
代表の清家もよく言ってるんですが、我々のようなベンチャーの強みの一つってやっぱり「スピード」なんですよね。
このスピード感を落とさないためにも一人ひとりの成長って組織にすごいインパクトを与えると思ってます。

「ジブンゴト」

─では、「ジブンゴト」というワードにはどんな思いが込められていますか?カタカナで表記されていますが…

小佐野

最初にブレストしたことにリンクしますよね。当事者意識を持って欲しいという。
菊池
ですね。これはその名の通り、という感じ。ベンチャー企業あるあるかもしれないですが、誰もが知ってる大企業と異なって1人が受け持つ領域が広いですし、当社も当然広くあるべきだと思っています。
そうすると例えばカスタマーサクセスだけど営業に関わっていたり、PRだけどHRに関わっていたりということが発生する。いい意味で縦割りにし過ぎず協力することで「部分最適」ではなく「全社最適」に繋がる感じです。

あと、「ジブンゴト」の逆で「ヒトゴト」になると、仲間がやっていることは仲間の仕事で終わってしまう。これを「会社の仕事」という認識で実務家として行動して欲しいという想いが込められています。
カタカナにしたのは単純に覚えやすさで、他には『オーナーシップ』というワードも候補にあったんですが、『ジブンゴト』のほうがキャッチーで親しみやすさもあるし、柔らかさもあるかなと!

小佐野:
「当事者意識が足りないよ」なんて言うと、人によってはちょっときつく感じてしまいます。そこを『ジブンゴト』と伝えることによってインパクトもありつつ、誰が言ってもある程度柔らかく伝えることができますよね。

「イシュードリブン」

─では、「イシュードリブン」についてはどうでしょうか。

小佐野
ここで表現したかったことというのは「論理的思考法」というものなんですけど、それって具体的にどういうこと?って話になると思うんですが。例えば日々業務していく中で、聞かれた事をそのまま答えない、頼まれた事をそのままやらないっていう方法がありますね。

─どういうことでしょうか?!

小佐野
意地悪しろってわけじゃないですよ。(笑)
納得して自分のものにするのが大事ということです。これも先ほどのブレストにリンクしますね。
納得して自分の中にインプットし、自分の言葉でアウトプットする。これを徹底することによって仕事を論理的に進めるというイシュードリブンの考え方が身につくんじゃないかなと思っています。

逆に自分が誰かに仕事を頼むときには、その背景を伝えることが大事です。そうすることで相手が意図を汲んで、自分のものにしてくれやすくなります。
単純に「あれしといて、これしといて」しか言わないと、相手はロボットみたいにそれだけしかやらないなんて事にも。そのスピード感が必要なこともありますが、もしかしたら自分がお願いしたことって実は最適解ではないかもしれない。
背景から伝えれば、逆に相手から「こうした方が最適では」というアイデアや提案が出てくるかもしれません。そこでもっと良い着地点が見つかるという化学反応が生まれるかもしれませんよね。

「信頼でつながる」

─では最後の「信頼でつながる」についてお聞かせいただけますか。清家社長のインタビューでは全てのバリューがこの言葉に集約されると言っておられましたが。

小佐野:
清家さんは「結局のところは人」という言葉をよく使うんです。誰かのためになんとかしたい、そう思い思われるような仕事をすべきだと。

例えば社外においては、デザミスが提供しているサービスにお客様は期待してくれていますが、お客様のためにその期待を超えていくことによってお客様は我々を信頼してくれます。そういう期待以上のことを続けていくことでさらに信頼を得て、お客様が周りの人に紹介してくれたりという輪ができていきますよね。

これは社内においても同じで、仲間のために思いやりと優しさを持って仕事をすることで仕事のしやすい環境につながって、よりパフォーマンスが上がります。

菊池
『お客様起点』も『ジブンゴト』も『イシュードリブン』もそれぞれ大事ですが、すべては信頼によって成り立つものです。

これはよく小佐野さんとも話してるんですけど、お互いにリスペクトし合うことはチームで仕事をする上では絶対に必要だと思っています。先ほどお伝えしたように、全社的なつながりとチームワークを常に意識していくべきですが、それもすべて信頼関係・リスペクトあってこそです。

例えばですけど、やたらと上から目線でものを言ったり、建設的な話し合いとはかけ離れて悪口ばかりの人などと信頼関係って当然生まれにくいですよね?(笑)

小佐野:
そうですね。もちろん、このバリューだけを徹底すればいいってわけでもなく、これらはあるのがベース、最低限という感じです。
弊社では採用時のミスマッチが生じないよう、これらのバリューを採用基準の一つとして意識するようになりました。
求人も時々出していますので、ぜひご覧になっていただけたら嬉しいです!

ー今回はバリュー策定の裏側を聞いたことで、どんな想いで働いている人がいるのかわかっただけでなく、デザミスで求められている人材という採用の話までお聞きすることができました。

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