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街がメッセージを発している

 さいとうしんごです。
 今年は、4年に一度のアレですね、アレです。未来を決めるつくば市の選挙です。
つくば市をもっとよくしたいです。理想としては、誰もが肯定されている街です。大きな話です。

 やっぱり、まだまだ健康で元気な人をスタンダードとして政策が作られているような気がします。私も含めたほにゃらのメンバーに、この4年間で、つくば市に新たに作られた筑波山観光案内所、つくば市民センター、みどりの市民プール、上郷運動公園の設計に意見する機会がありました。

 設計を見せていただいた段階では、基本的な多目的トイレが設置されていました。しかし、その使用では、例えば便座を利用できない障害者は、介助用ベッドがあることで安心してトイレを利用できますが、なければ利用を控えるなどの問題が残されます。正しく、取り残されてしまうのです。

 介助用ベッドは、バリアフリー法でも障害者や高齢者が多く集まる施設では設置することが望ましとされており、オプション的な取扱になっています。そのため、ガイドラインに則って設計していては、介助用ベッドの必要性に気がつかないままになってしまいます。

 結果としては、市の担当者が私たちの意見を尊重し、設計が修正され、介助用ベッドが設置されました。それによってバリアフリーが大きく進んだ出来事でした。それは、その施設に行くことができるようになったという事であり、そのエリアに、あの人と一緒に遊びに行けるようになったという事です。なんと、素晴らしいことでしょう。離島に橋が架けられたと同じような感覚なのです。

 しかし、残念ながら筑波山観光案内所、つくば市民センターは設計がかなり進んでからの意見だったので、修正しきれず、使用感としては十分なものではありませんでした。

 みどりの市民プールは、早い段階で意見交換できたこともあり、かなりハード面では十分なものになったのではないかと思います。実際に、わたしは数十年振りにプール再デビューできました。また行きたいと思えるものでした。

 新たな建物が作られても、バリアがあって利用できないときはとても残念でなりません。車椅子ユーザーへ「ここにいていいよ」というメッセージとして、全然伝わってこないのです。反対にバリアフリーになっていたときは、本当に安心できます。

 わたしがつくば市政に求めたいものは、市民が自分自身、相手の存在を肯定できる街づくりです。そのためのひとつに、住んでいるその人にフォーカスしたバリアフリー施策の促進が必要です。

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