入社から10ヵ月どうだった? プロダクションマネージャー1年目が語る、現場のリアルと学びと成長
2023年4月に入社した、プロダクションマネージャー(PM)の5名。まもなく入社から1年を迎えようとしている今、2023卒座談会を開催し、入社前後のギャップやこれまでのハイライト、メンターとの関係性を振り返ってもらいました!
今回のnoteでは、座談会の様子を通じて現場のリアルや学び、成長が垣間見えるエピソードをレポートします。また本人たちには内緒で、メンターからメッセージをもらったので記事の最後に掲載しています。
入社前と入社後のギャップ
今中:広告業界は、性格が明るくて人付き合いが得意な、いわゆる「陽キャ」な人が多いイメージでした。でも入社してみると、全くそんなことはなくて、学校と同じようにいろいろなタイプの人がいました。自分と波長が合う人を見つけられたのがすごく嬉しかったですし、居心地がいいなって思っています。
齋藤:ギャップではないんですけど、好きな服を着て出社できるのは嬉しいです! 普段、派手な色や柄の服を着ることが多いので、打合せで初めて会う制作スタッフの方からスタイリストに間違われることが多いです(笑)。もちろん撮影の時は、自分の服の色が反射して撮影に影響が出てしまうので、全身黒っぽい服を着ています。
大村:深夜勤務が多いかと思っていたんですけど、先輩たちの働き方を見ていると、深夜まで働くことは撮影以外はほとんどなくて。良い意味でのギャップでした。
山田:社会人はもっとカチカチした、堅苦しいイメージを持っていました。でもクロスの人をはじめ、仕事で出会う人たちは遊び心があって、楽しい人が多いです。感覚が若いというか、ジェネレーションギャップを感じることが少ない気がします。
藤元:現場に配属されて、ひとつのコンテンツを作り上げるために、本当に細かい工程をいくつも積み重ねているなって実感しています。クライアントや広告会社の担当者をはじめ、出演者やマネージャー、映像ディレクター、カメラマン、照明、スタイリスト、美術、アシスタントの方々など、関係者がとても多くて、誰が何の役割なのかも把握しきれないほどでした。
1年目のハイライト
今中:撮影現場では先輩のサポートをする役割が多かったのですが、少しずつ仕事を任せてもらえるようになり、最近担当したCM撮影の現場では商品担当を任せてもらいました!
出演者の足に商品であるクリームを塗るという大役で、クリームを上手に塗るのは先輩PMでも難しい作業な上に、私は細かい作業が苦手なんです。撮影スケジュールが押している中、制作スタッフの視線を背中に感じながら、「早くしなきゃ」と緊張感が高まりました。
クリームを微調整するために綿棒を使うのですが、手が震えてしまって、綿棒を使って真っ直ぐな線を描きたいのに波を打ってしまったり(笑)。でも最後の最後、きれいに塗れた瞬間、制作スタッフ全員が拍手してくれて、現場の団結力を感じられて、とても感動した瞬間でした!
大村:私が最初に配属されたThink & Craftが主催するイベント「NAKAME meetup」で、ファッションデザイナーの森永邦彦さんがゲストでいらっしゃって。学生時代、ドキュメンタリー番組を食い入るように観ていたくらい好きな人が目の前にいてリアルで出会えたことがすごく嬉しかったです。
齋藤:仮ナレ(仮ナレーション)を同期からよくお願いされた1年でした。
CM制作ではオフライン編集(仮編集)といって、撮影後に大枠の流れを確認するために映像をざっくりと編集してつなげます。全体の尺を知るため、制作においては大切なプロセスです。この段階では、プロのナレーターさんではなく、制作スタッフや関係者の声で仮のナレーションを入れます。
私が女子高生の仮ナレーションを担当した時、お世辞だとは思うんですけど、クリエーティブの方から、「まりんちゃんのナレーションでも良かったんじゃない?」って言ってもらえて嬉しかったです。
山田:私は、アニメーションがゼロから形になっていく工程を携わることができたことです。アニメーション映像は修正が多くなりがちで、クライアントやクリエーティブの担当者から五月雨のように修正が届くので、イラストレーターさんとアニメーターさんに修正内容が分かりやすく伝わるよう心がけました。
イラストレーターさん、アニメーターさんにどういう風に伝えるのが一番良いのか自分なりに考えながら進行することで、コミュニケーションの大切さを学びました。自分が最初から最後まで携わった映像をイベント会場でたくさんの人に見てもらえたことがすごく嬉しくて、良い経験になったなって思います。
藤元:地方のロケ案件が忘れられません。PMが担当する仕事のひとつに、制作スタッフ全員分のお弁当発注があります。簡単な仕事に聞こえますが、お弁当ひとつで制作スタッフのモチベーションが左右することもあるので、すごく重要な仕事なんです。
撮影2日目の夜、お弁当のピックアップを依頼していたバイク便の人から、「どうやら明日の予約になってるみたいです」と電話がかかってきました。その瞬間、目の前が真っ白になりました。60人分のお弁当がないとなると一大事です。
偶然、近くに同じ系列のお店が複数あったので、バイク便の方に各店舗を回ってもらい、なんとかスタッフ全員にお弁当を配ることができました。お店の方から「ギリギリ集まりそうです!」と聞くまでの5分間は、生きた心地がしなかったです。
メンターとの関係性
今中:メンターは先輩プロデューサー&先輩PMの2人体制で、私の場合はどちらも女性だったので、お母さんとお姉ちゃんみたいな存在でした。
叱られるとすぐに落ち込んでしまうタイプだと察してくださったのか(笑)、はじめて取り組む作業があると丁寧に教えていただけたので、「ちゃんと恩返ししよう」「期待に応えられるようにしっかりしよう」って、前向きに仕事に取り組むことができました。
最後に、「メンターじゃなくなるけど、分かんないことがあったらいつでも聞きにおいで」とおっしゃってくださって、何でも聞ける存在が必ずいるんだっていうのは安心感につながっています。
山田:私はプロデューサーと、案件ごとのチーフPMがメンターになってくださって、合計4人のメンターがいました。様々な案件に携わり大変でしたが、いろいろな現場を見たり、チーフPMによって仕事の進め方が少し違ったりするので、貴重な経験をさせてもらえたと思います。
藤元:基本はメンターである先輩PMの案件を一緒に担当して、時々、プロデューサー案件のヘルプに行くという感じでした。ほぼ毎日、メンターと昼ごはんを一緒に食べていたと思います。僕のメンターが今中のメンターと仲が良いので、4人でごはんに行くことも多かったですね。
将来のことを見据えて、「これはやっておいたほうがいいよ!」と仕事を割り振ってくださって、僕の成長をすごく考えてもらった印象が強いです。
大村:プロデューサーと先輩PM2人、合計3人のメンターについてもらいました。私はニッチなジャンルの音楽が好きなんですけど、音楽の趣味が似ていることが分かって、メンターと仕事以外の話をすることも多くてグッと距離が縮まりました。それと、自分の仕事が終わったらパッと帰る働き方は見習おうと思いました。
齋藤:メンターと波長がすごく合ったので、良くも悪くも、みんなとは少し違った関係性だったかもしれません。先輩プロデューサーが「もう無理だー」って言っている隣で、私が「うるさい! できる!」って檄を飛ばすような(笑)。私自身、まだ仕事で力になれなかったので、元気づける役に徹していました。
2年目に向けた抱負
藤元:2年目はこれまでの経験を活かして、自分の意思を仕事に反映させていけたらと思います。それと、工程ごとにかける時間配分をうまく調整できるようになってきたと思うので、仕事とプライベートのメリハリをつけて、オフの時間をしっかり楽しみたいと思います。
大村:主体的に動けるようになりたいです。1年目は指示を受けて動くことが多かったり、わからないことをすぐ質問していたんですけど、先回りをして自分に何ができるかを考えながら働けるようになりたいです。もう少しで後輩が入ってくるので、先輩としてもしっかりしなきゃなって思います。
山田:チーフPMを経験してみたいです。今よりも大変になるとは思うんですけど、プロジェクトの目的にあわせて予算や人員を配分する仕事にすごく興味があります。
齋藤:どんな仕事でも、目的を理解した上で仕事をしたいと思います。仕事の目的を理解していないとモチベーションが下がってパフォーマンスが落ちてしまいますし、できる限り最短距離で成果を出せるようにしたいと思います。
今中:私もまりんと少し似ていて、効率的に働けるようになりたいです。1年目はいろいろと心配で、ひとつのことに時間をかけすぎてしまうことがありました。2年目は仕事を効率的に進めることで、プライベートが充実して、また仕事に全力で取り組むみたいな、正のスパイラルにつなげていけるように頑張りたいなと思います。
メンターからの言葉
今回の記事を読んで、クロスでPMとして働くイメージや魅力を少しでも感じてもらえたら嬉しいです!
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