見出し画像

「心地よい手間」中の人について

皆様はじめまして。
株式会社デンソー 先行デザインチームの、モリカワと申します。

マガジン「心地よい手間」では、自動化が進む社会での暮らしに対し、
「自動化」と相反する「手間」を研究テーマに、幸福の実現方法を模索し
記事を書いています。

ここでは、その中の人の紹介をしながら、今後どんな活動をしていきたいかを記載します。

マガジン

自己紹介

プロフィール

京都の下町出身。着物産業の家系に生まれ、幼い頃から手を使ってモノをつくるのが当たり前の環境で育ちました。
自身もモノづくりの魅力にハマり、高校の頃からファインアート・工芸・・・と紆余曲折を経てプロダクトデザインに行き着き、以前は店舗のインテリアデザイン・設計の仕事をしていました。
UXデザインの仕事を始めてからは持ち前の没入力を発揮し、自分でサービスのプロトタイプを作りながら、探索・検証・提案活動を行っています。

「手間」に関心を持った理由

先程ご紹介させて頂いたとおり、私自身『手間暇かけた』モノづくりが好きだからというのが一番の理由です。
一方で、デザイナーになってからは『手間暇かける』というよりも、『合理的に効率よく』ユーザーに満足して頂くことに注力してきました。
どちらも尊重されるべきだと思うのですが、最近の社会課題を見ると、『手間暇』と言っていられないシーンも多く、AI・ロボットの活用によって効率化・自動化した環境をつくることは「幸せ」な社会に必要な要素だと考えています。
そして、そんな社会を考える中で、モノのつくり手も一人の生活者として捉えた際に芽生えた疑問がありました。

自動化された仕事って楽しいのだろうか?

不自由のない生活は手に入るかもしれませんが、もし、モノのつくり手が『手間暇かける』ことを許されなくなった場合、私の周りに居た職人達がそうであったように、身内ですら畏怖を感じるような仕事への没入が失われてしまうのではないかと不安になりました。

今回の「手間」の研究を通して、先端技術を活用し社会課題を解決しながらも、生活者が『やりがい・生きがい』を感じられる「幸せ」を見つけたいと考えています

好物:つくる

とにかく何かを『つくる』ことが好きです。

手軽なとこだと折り紙です。学生時代に参加したコンペで、折り紙をデザインした作品で受賞したこともありました。
初投稿記事にも使ったトップの画像は、以前Airbnbでお邪魔した海外のお宅が、色んな国の雑貨を集める趣味を持たれていたので、渡されていた宿泊注意書きで折り鶴の亜種を作ってプレゼントした時の写真です。
料理も工作の延長で考えていて、食べること以上に作ることが好きです。
独りで食べる事を考えると悲しくなってしまう程、手の込んだ料理を衝動で作ってしまいます。

好物:メタル

メタルを好きになったのは、昔、宗教芸術を学んだことが切っ掛けでした。
宗教芸術の世界の土着文化が各時代の文明に浸透し、芸術に昇華されていく様に魅力を感じました。私の身近に居た伝統工芸の世界に生きる人々が、『守破離の思想』で時代に合わせたモノづくりをし、強く生きようとする様とリンクしたのだと思います。
メタルの音楽は、背景・歌詞・音づくり・曲の展開などなど、様々な要素に『守破離』が含まれている気がするのですが、それら理屈の部分と理屈抜きに琴線に触れるエモ味が合致し、一気にのめり込みました。
今では、アゲたい時もリラックスする時も常に自分を支えてくれる『テーマソング(ジャンル?)』になっています。
これ以上は止まらなくなるので、今回は割愛し、、たかったですが、手が勝手に、、、

習性

「手間」に魅力を感じ研究する私も、実際のところ「手間」は嫌な事である方が多いです。

嫌な事を挙げればきりがありませんが、例えば、手の込んだ料理を作ることは好きですが皿洗いは嫌いです。
ハマった事には際限なく没入するくせに、『何か違うな?』と感じれば一気に冷めてしまいます。自分でもわがままな性格だと思います。
ですが、その分、何が没頭できる「手間」なのかを見極めるのは得意だと考えています。

どんなマガジンにしたいか

私にとって、noteでの活動には2つの意味があります。

・研究経緯をファイリングし、迷子になった時に思考の整理ができるように
・今後出会う、研究の協力をして下さる方への自己紹介ができるように

特に2つ目の意味合いが強いです。
この研究は私1人のスキルでは到底、進められません。システム工学・心理学をはじめ、今後様々な専門家の方にサポートして頂く必要があります。
その方々に『なぜモリカワが?なぜ手間なの?』という私の考えを共有しながら、私の持っていなかった視点のご意見を頂く為にnoteを活用していきたいと考えております。

最後までご覧いただき、有難うございました。
もし、ご興味を持って頂けましたら、本編の方も宜しくお願いします。

この記事が参加している募集