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「ウンコ色」の真実

 食事中の方、スミマセン。読むのを中断して下さい。

 少し前に『うんこ漢字ドリル』と言うのが話題になりました。漢字の書き取りのドリルですが、例題全てに”うんこ”が使われています。子供がウンコが好きなのは、自分から出てきた自分の分身と感じるからだと、ある人が説明していました。大人になった今では???ですが、小学生の頃に”うんこ”で盛り上がった経験が一度くらいはあるはずです。私の故郷は田舎だったので、畑の脇にあった”肥溜め”に間違って落ちた小学生の話ををよく聞きました。

 ところで、”ウンコ色”は何色でしょうか?。黄色、それとも黄土色、場合によっては黒褐色かもしれません。これは私の経験談ではありませんが、思い出したエピソードがあります。

 小学生数名が集まった時に、”うんこ”の色が何色かを討論していました。それぞれが、自分の意見を主張しますが、なかなか意見がまとまりません。その中の一人が、「それなら、辞書で調べてみよう」と言いだしました。真面目な辞書に”ウンコ色”が載っているかどうかは不明ですが、その子は辞書で調べ始めました。少しするとその子は、「ウンコ色があった!」と、興奮気味にその項目を読み始めました。「ウンコ色とは、赤みの鮮やかな黄色のことで・・・」。「やっぱりウンコ色は黄色なんだ」とみんなが納得しかけた頃、ちょっとした違和感に襲われます。

 そろそろ気付いたと思いますが、ここで言う”ウンコ色”は見間違いで、”ウコン色”だったのです。鬱金色(うこんいろ)とは、鬱金草の根で染めた赤みの鮮やかな黄色のことで、カレーに入れる香辛料『ターメリック』の色です。また鬱金には金という字が含まれ、”金が増える”という縁起担ぎから、江戸時代には財布や風呂敷などの人気の色だったそうです。ウコンはドリンク剤の原料にも使われているので、最近は知っている人も多いかもしれません。

 思い込みが激しいと、似ていたものが自分の探していたものであると勘違いしてしまいます。常に冷静さが大事ですね^^。

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